“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」過剰流動性の荒波はどこへ

 

 

ドイツ国債の急落が他国に波及、東電株の急騰でヘッジファンドが空売りへ、マザーズ市場の上昇・・・・・と、過剰流動性の荒波は、いよいよその うねりを大きくしている印象です。

マクロ経済の詳しい事情は、正直よく分かりません。それでも、債券が下がれば株が上がるのという理解が、一般的なセオリーだと思うのですが、今回はドイツ国債が急落して、ドイツ株も下げた。

安全資産としてマイナス金利になるまで買い上げた国債が売られ、その資金はこの過剰流動性をより大きくしたとも想像できます。

問題は、その過剰流動性がどこに向かうのかでしょう。

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【日本経済新聞さんの記事】

たぶん、次に過剰流動性の荒波が向かう先には、日本株や、円売りも、候補に挙がるのではないかと思う次第。

旅行業界もひょっとしたら同じかも知れません。「海外旅行でどこに行きたい?」と海外の人にたずねれば、きっと事件やら情勢、物価水準、食べ物、買い物、観光、治安・・・・・などの魅力から、日本を選ぶ人が多いような気がします。

日本株強気論に警戒を促されておられる先生方もおられますが、人気化している銘柄は別として、今の状況での調整は限定的とみられます。

逆に、国債を売って威力を増したとみられる過剰流動性は、今まで以上にグイグイと日本株を引っ張り上げるとの想像もできるわけです。

スコットランドに本拠地を置く日本株専門のファンドには、過去に経験のないほどの資金が流入していると伝えておりました。

逆張りに徹していると言われている個人投資家だって、気が向かば、今回の東電株のように凄まじい勢いで買い上げたりもするわけです。

また、今まで相手にされていなかったとも言えるようなマザーズも、ここへ来て買われている様子。

過剰流動性の荒波は、いよいよ うねりを増して、日本市場へ本格上陸するような気がする次第です。

 

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「酒屋の株話」 記録ずくめでもガチな逆張りは・・・・・(汗)

 

 

セル・イン・メイの警戒をよそに、なんと5月は記録ずくめの上昇。

そんな状況は、真反対の成り行きではありますが、1990年1月にご祝儀相場での値上がりを期待されながら、実際には大幅な下げが始まったコトを思い出させます。

弱いファンダメンタルズと、強いセンチメント、さらにご祝儀相場のアノマリーが噂されました。平成バブルのピークを形成した、まさにそのときです。

そして、今回はその真逆。強いファンダメンタルズに、弱いセンチメント、そしてセル・イン・メイによる値下がりへの警戒。

・・・・・さらなるフォロースルーの予感がする次第です。

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【日本経済新聞さんの記事】

先日、新聞では、逆張りで巨額のドル売りを仕掛けていたミセス・ワタナベさんが、踏み上げたことを伝えておりました。

相場をリードしたのは、日本株と同じように海外のファンド。

5月の記録ずくめの日本株上昇をリードしたのも、売買シェアで6割を占めるといわれる海外ファンドです。

取引手法の多様化とも言えますが、帰納法によるテクニカル分析などを駆使して、個人投資家であろうとも、上昇相場に海外の巨大ファンドに立ち向かって、空売りを仕掛けるガッツはスゴイと思います。

それでも、海外のファンドはプロです。プロなら取引する前に、信用倍率の極端な偏りぐらいは必ずチェックするハズ。

演繹法的に考えて、もしその偏りが明らかに個人投資家によるものと推測されるなら・・・・・・・言い方は良くないかも知れませんが・・・・・・”狙われちゃう”・・・かも知れないと思う次第。

また、押し目買い需要の強さも感じられます・・・・・・・・ココはガチの逆張りで、いっちゃわない方が良いのでは、と余計なお世話かも知れませんが感じる次第です。

 

 

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「酒屋の株話」懐疑の中で育つ

 

 

米相場の大相場師は、相場の極意を「採算を買い、人気を売る」と。

もし、今の日本株を目にしたなら、もちろん銘柄にもよりますが、「採算を買いまくれ~!」ってコトになるような気がします。

 

東証1部の時価総額が、バブルのピーク以来25年ぶりに過去最高を更新したのだそうだ。

平成バブルやら、ITバブルやらを超えたわりには、まったく割高感がなく、過熱感もない。

「外国人投資家が、主に採算を見て買ってるだけの上昇相場では!?」もしくは、「クジラが堅実に下値を拾っているだけの上昇相場では!?」みたいな印象。

平均のPERだって、平成バブルが62倍、ITバブルが115倍、それが今のPERはたったの17倍。

まったくもってそっけない。

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少子高齢化と人口の減少トレンドで、国内の商売のほとんどがパッとしないため、ほとんどの個人の景況感は改善せず、従って株式市場も強気になれない。

しかし、企業業績はすさまじく改善。それでも、数字だけで実感できないため、株式市場には懐疑的な立場。

また、チャートを見れば十分値上がりしているようにも見えるため、とりあえず売却して様子見を決め込む。

そんな状況が推測できます。

「悲観の中に生まれた上昇相場は、懐疑の中で育っている」ということでしょうか。

そんな弱いセンチメントと、強いファンダメンタルズの、双方が逆行しているような状況からは、「平成バブルのピーク3万8915円あたりは、スルッとあっさり抜き去ってもおかしくないんじゃないの!」ぐらいの強烈な力強さ、底堅さを感じる次第。

不安定なマクロの状況、企業の不祥事などネガティヴ要因、取引手法の多様化での大量の売り・・・・・・などでの株価の調整があれば、よく吟味して採算を買うべきだと思うのです。

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「酒屋の株話」荒波乗り越えて・・・・・・

 

 

予想通りというか、覚悟はしていたのですが、やはり情緒的性格をお持ちのMr.マーケット様は、荒れ狂われたようですね。

決算内容や業績見通しの発表が、これほどの荒波だったとは・・・・やれやれ、お疲れ様でした。

繊維の業種あたりでは、PERが3月末の35.7倍から17.2倍まで、半分以下に低下というから・・・・・・・・なにがどうして、そんなにスゴイのか、よく分かりませんが驚きです。

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上に動いた銘柄、下に動いた銘柄と、まさに荒波でしたが、均せば上場企業の2016年3月期の純利益は、前期比13%伸びる見通しなのだとか。

それでも、日本企業の業績予想は、かなり保守的な予想なのだそうだ。

もし、今回の業績予想でPERに一気に割安感の出て、なおかつ業績拡大予想の銘柄があれば、素直にそれはMr.バリュー様がご降臨されて微笑んでおられるとみるべきでしょう。

それに、そんな銘柄はもういくらも下がらないでしょう。

・・・・・でも、困ったことに、たぶんそんな銘柄は、もうすでに買われてて、チャートを見たら買いにくかったりするわけですね。

その辺りの塩梅をよく吟味して、銘柄選択が必要なのかも知れません。

それでも、Mr.マーケット様の暴力的な動きに、ややビビってる雰囲気のあるこの状況は、やっぱりガツンと行くべタイミングでしょう。

・・・・・っていうか、もうすでに株式投資を行っている場合、市場に割高感がまったく無くなったと言える今の状況で売却したらつまんないよ!ってことでしょうかね。

 

 

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「酒屋の株話」横綱の水準

 

 

1980年代バブルの日本株市場の横綱が「東電」さん。その後の2000年あたりのITバブルの横綱は「NTTドコモ」さんでしょうか。

そして、現在の日本株を代表する横綱は、間違いなく「トヨタ自動車」さんでしょう。

しかも3期連続の増収増益で過去最高。

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【日本経済新聞さんの今朝の朝刊】

利益が2兆円とかを超えてて、規模がデカすぎちゃて、街場の酒屋などには、まったくピンとこないような見事な決算。

そして、なぜか現在のPERは11~12倍ほど。

規模が大きいからといって、ダレも割高だとは思わないような水準でしょう。

では、割安なのかといえば、これだけ規模の大きい企業では、成長性を考えると・・・・・わかんない(汗)。

もちろん、この先に水素エンジンの時代とかが訪れて、今の株価水準がおそろしく安く見える時が来るのかも知れませんが。

それでも、過去の「東電」さんや「NTTドコモ」さんが横綱であった時代と比べれば、今の大横綱のPER11~12倍ってのは、今の日本株相場がまったく熟していないことを示しているのではないかとも思えるのです。

5月に入り、特に大関、横綱クラスで調整色を強めているように感じます。また、決算や業績予想によって選別色を強めているようです。

マクロからのアンダープレッシャーや、決算や業績予想からの動揺などが落ち着くまで・・・・・・「耐えるも相場」でしょうかね。

それにしても、決算や業績予想の修正を予想するのは難し過ぎだ。

 

 

 

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