“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」価格のゆがみは修正される

 

 

恐ろしいほどに弱気に傾いた株式市場。

市場が時として一方方向に行き過ぎるのは昔から良く知られた話だが、今回の下げは凄まじかった。

さまざまな要因が複合的に作用したこの極めて大きい変動幅は、市場が機能不全に陥ったのではないかとも思った次第。

ヘッジファンドが原油市場をたたき、原油価格が大きく値下がりしたことによる財政難で、産油国の政府ファンドが価格を問わず株式市場で投げ売り。

さらには超短期の海外投機筋の売り、信用取引、先物取引、アゲンスト・オプションなどのストップアウトの売りと、そのあまりの迫力のある下げ方に圧倒され、買い手は引っ込んだ。

今の市場に魅力が増したことは、みんなが理解していることだが手が出ない。

しかし今週の終わりに、落ちてきたナイフは遂に「ゴチン!」と大きな音をさせて跳ね返された印象だ。もちろんそのまま飛んで行くとは思えないが。

この先は臆病になった買い手が、石橋を叩いて渡るような要領で、十分に魅力的な水準に沈んだとみられる銘柄に買いを入るのではないかと推測される。

価格のゆがみがあるとすれば、その本源的価値へ収束するハズなのだ。

中国株、原油市場の不安定さから、さらなる売りは入って来ると推測されるが、この先はバリューハンティングの買いがそんな売りを吸収し、徐々に下値を切り上げていくと考えるべきだと思う。

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(とりあえずお疲れ様って意味です)

申年の相場は格言どおり、初っぱなから「大騒ぎの年」となった。

もし市場が機能しているとすれば、この大騒ぎで形成された価格のゆがみは修正に向かうとみられる。

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「酒屋の株話」落ちてくるナイフのつかみ方

 

 

やっぱり、日経平均株価と個別株は分けて考えるべきだ。特にバリュー株の場合には。

この急落で最近人気の「日経レバ」の信用買い残が急増。レバレッジをかけたETFを、さらに信用取引でレバレッジ効果を高める取引だ。

「投げたら終い」などと言われるが、たぶんこのあたりの投げが今回のボトムとなるのだと思う。

個別株の現物取引だけしか行わない者にとっては、あまり関係のない話ではあるのだが。

それでも、取引スタイルによって「落ちてきたナイフのつかみ方」は違うようだ。もちろん「落ちてきたナイフはつかむな」が最も賢明な方法なのかも知れないが。

また、いわゆるランダムウォーク論とは正反対の目的でETFが人気なのだから、運用会社さんもたいへんだ。

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【日本経済新聞さんの記事】

原油が安くなって、さらに人民元が安くなって、大きく恩恵を受けそうな企業の株価まで値下がりするのだから、もうミソもクソも一緒な下げだと思う。

下げ相場こそバリューハンターとして、最も大事な局面だと思う。落ちて来るナイフのつかみ方こそがバリューハンターの真骨頂といえるかも知れない。

それでも、昨年から同じような局面ばっかりで、もう銘柄の入れ替えか、ただ見てるしか方法がない。

耐えるも相場なのか。

しかし、株、人民元、原油、銅と年初から急落していて景況感は悪化しているハズなのに、なぜか五大シャトーと呼ばれるトップブランド・ワインは値上がりしている。

「こんな状況だからこそ価値あるものを買う」ような動きがそろそろ出て来るのかも知れない。

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「酒屋の株話」シートベルトはさらにきつく

 

 

まさに波乱の幕開けの今週、2016年の市場は昨年よりもさらにシートベルトをきつく締めてないと、あっと言う間に振り落とされてしまいそうな印象。

中国、中東、北朝鮮と、たたみかけるように強気になれない市場を踏みつけた。

実際に踏みつけたのは日本市場のメジャープレーヤーである海外投機家。

かぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・でも個別銘柄を見れば、「あれ、そんなに下がってないんじゃない!」みたいな気がする。

NYダウや日経平均株価を見れば、17,000ドル割れとか、18,000円割れとか、やや衝撃的。しかし、バリュー系の銘柄はそれほど下げていないように思う。

投機筋がこの不安定な市場心理を巧みについて、先物市場への大量売りで市場のバイアスを一気に弱気に傾けた印象だ。

注目されている中国株は、この先本格上昇に転じるとは考えにくい。しかし「売らせない」ような国の政策はとりあえずこの下げにストップをかけたようだ。

原油安だって有事の原油売りで、まるで逆説的だ。

投機筋が買戻しに動けば、今度はまた大幅な変動幅をともない価格が戻ると予想されるが、この変動幅の大きさは、大金を運用する投機筋によってまだまだ継続しそうな気配。

海外の投機家が仕切るこの鉄火場を、やけどしないように渡って行こうと思えば、長期投資のスタンスでの銘柄選びと、投機家の方々がつくり出してくれる投資の機会を見つけ出すしか方法がなさそうだ。

 

 

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「酒屋の株話」12月25日はクリスマス・プレゼント相場だったのか

 

 

「昨日の12月25日って、ひょっとしたら日本株のほとんどの銘柄にとって、絶好の買い場だったのではないか!?」という気がする。

実際に前から注目していた銘柄を買った。

鬼の居ぬ間のなんとかではないが、日本株の大メージャープレイヤーである海外投資家の方々はクリスマスでお休み。

売り傾向の強い個人投資家による売りだったのか、はたまた機関投資家の益出しの売りだったのか、やや軟調な動きだったクリスマスの日本株。

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(この時期にバラって咲くんですね)

先物の影響を強くうける最近の日本株市場。その先物市場で70%以上の取引シェアを持つ海外投資家がいなかった。

また、短期でのパフォーマンスを狙うようなヘッジファンドにしても、クリスマスを挟んでのオペレーションを仕掛けてくるとは考えにくい。

ではクリスマス休暇明けに海外投資家はどう動くのか?

「・・・・・とりあえず割安感のある銘柄には投資してくるでしょ!」と想像すると同時に、日経平均先物が19,000円を上回ってくるようなら、モメンタム系が「2016年はガッツリいくぞ~!」な買いを入れるのでは、とも想像する次第。

12月28日(月)もしくは来年の大発会から、市場の景色がガラリと変わるのではないか、と期待している次第です。

 

 

 

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「酒屋の株話」バリュー株の覚醒

 

 

「カジノはいずれなくなり、ギャンブラーも家に帰る」・・・債券王の警告なのだそうです。

膨れ上がった債務は、金利上昇局面に入ったということなのか?

だとしたら誰かが最終的にババを引くことになるのか?

単純に国債が売られ、株式への資金移動が起こるということなのか?

グローバルマクロは国債を大きくショートしてくるのか?

金利の上昇と株価の上昇は、通常では同じ方向に動く傾向があるのだと思います。

金融緩和による過剰流動性がつくり出したとも言える、これまでの金融相場に金利の上昇はなかった。今後、株価が上昇するとすれば、業績相場ということになるのか?また、株価が下がれば金融相場の終わりなのか?

・・・・・個人投資家にマクロの行方を占うのは難しい。もちろん酒屋のオヤジあたりには難し過ぎます。

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市場も混乱しているようですね。

8月9月の大幅変動の余震としては、金曜日の上下への変動は激し過ぎた。

地震の発生と同じように、市場の変動率もかたまって大きくなることはよく知られた話ですが、市場は混乱のなかでまた変動幅を広げて行きそうな雲行きです。

原油安、オイルマネーの売りによるアンダープレッシャーはあるようです。

それでも、割安感ある日本株はより選別されて、金利の影響を受けにくく、業績に安心感のある銘柄に資金が流れやすい状況に傾いているのではないかと感じます。

また、いわゆるアルファーを狙った割高株売り/割安株買いのオペレーションも活発になって来ている印象があります。

選別されるであろう日本株には、8月9月の大幅調整の反動といえる動きがあるのではないかと考える次第です。

バリュー株の覚醒でしょうか。

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