“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」やっぱり市場は情緒的

 

やっぱり市場は情緒的な性格です。

原油価格が下がって、米国のシェールガス業界に売り圧力が強まった。その結果、日本株も含めた金融市場全体にリスク回避の動きが強まったというのが、今回の日本株調整の説明のようです。

でも・・・・・・・・考えてみれば日本は原油を含む資源の輸入国。「原油安って日本経済にとって好ましいのでは?」って思いますよね。

もし自分がプロのヘッジファンド運用者なら、原油安に対応したオペレーションとして、輸入国の株式を買い持ちして、輸出国の株式を売り持ちしたいような気もするわけです。

・・・・・・・・・しかし、全ての市場のリアクションは値下がり。

その辺りが資本市場のミステリアスなところであり、エクスポージャーを厳しく管理された、昨今の資本市場が情緒的な由縁なのかも知れません。

・・・・・・・情緒的な反応を見せる資本市場には、個人投資家として平常心を持って見守るしか方法はなさそうです。

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【今朝の日経新聞】

ある著名な金融の専門家のブログによれば、ヘッジファンドは2015年のメインのターゲットとして、日本株買いと円売りを狙っているのだとか。そのために今、利益確定の日本株売り、円買いを行うことにより、より有利な価格での仕掛けを狙っているとのこと。

つまり、その昔ロンドンでネイサン・ロスチャイルドが行ったような方法で、より安く、より大量に買おうとしてるってことなのでしょう。

日銀の買い、年金の買い、ファンドの買い、原油の下落、個人投資家の大量売却などで過熱感なし・・・・・・・と、やっぱり情緒的な市場に、売りで対応すべきではないと思う次第です。

今日の選挙結果がターニングポイントになるのか・・・・・・・・?

たぶん、金持ちの海外の資産運用者って、この時期はクリスマスパーティばっかりで仕事どころじゃなさそうだから、本腰入れての買いは来年かな・・・・・・!

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「酒屋の株話」 底堅いが盛り上がりませんね~

 

下値では日銀の買いが入るためか、日本株は非常に底堅い印象の値動きですね。

日経新聞さんの記事によれば、日銀によるETFの買い入れで、日銀は日本株の第2位の株主に浮上しそうなのだとか。

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【日経新聞さんのスクランブル】

なんだか、「・・・・・・ちょっと強引すぎる金融相場じゃないの?」みたいな印象はあります。

それでも業績が好調な企業が多いためか、「なんだか割安感ある銘柄がまた増えたような・・・・」また、「なんでこの水準でほっとかれるんだろう・・・?」みたいな銘柄が増えたような気がしております。

そして、個人投資家からの大幅な売り越しが入っているためか、過熱感が市場から感じられない。

今度の選挙に関しては「自民300議席」の予想」も出ており、来週は12月14日の選挙に向けて、主に海外のファンドなどからバイ・ザ・ルーモア セル・ザ・ファクト系の買いが、相場を押し上げるのような可能性もあるのかも知れません。

それでも、クリスマスシーズンで海外からの取引が停滞傾向になるため、年内は大きな動きは期待しにくいようです。

「業績相場」+「金融相場」=「今のところ盛り上がりに欠ける展開だが、その分息の長い上昇相場となる」みたいな感じなのでしょうか。

日本では近年、南米やロシアのような大幅な通貨安を経験していません。だから、この急激な円安では、円資産のみを保有することのリスクを、初めて本格的に経験することになるのかも知れないと思うのです。

円高の修正局面だとしても、その円の値上がり幅を考えれば、たとえ修正といえど大きく振れる可能性はあるわけです。

この急激な円安局面では、米ドルを持つ以上に、競争力のある企業の株を保有することに、安心感があるのではないかと感じている次第です。

 

 

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「酒屋の株話」悲観と株高

街場の酒屋などで働いてると、ホントによく分かるような気がするんです。

素晴らしい企業業績や株高と、巷の景況感とはまったく関係がないってことが。

新聞の記事によれば、日本人の将来に対する悲観論は際立っているとのこと。

株価に対しても逆張り傾向が強く、このところの株価の強含みに対して、個人投資家は記録的と言えるほどの大幅な売り越しなのだそうだ。

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【日本経済新聞さんのスクランブル】

一昔前のような、世の中全体の景況感が良くなるようなことは考えにくいのかも知れません。

たとえ景況感が改善したとしても、例えば「シャッター通りと化した街の商店街がどうにかなるの?」みたいなことでしょうか。

それまで小売りの役割を請け負っていた街の商店街の商売を、大手ショッピングモールなどに持って行かれ、その後に今度は世界的な大手ネットショップなどが大きくその市場を奪う。大雑把にはそんな感じでしょうか。

しかも市場が拡大しているのなら良いのかも知れませんが、そうでもない。少子高齢化で、金額ベースでは増えることもあるのかも知れませんが、物量ベースでは米やビールのように市場は縮小傾向。

そんなことで、たとえ大手企業が好業績で株価が上昇しても、巷の好況感の改善となれば難しいのかも知れません。

つまり、何が言いたいかと言えば、景況感が良くなくて、将来の見通しが悲観的だからと言って、株価の先行きや企業業績とは全く関係がないってことです。

そして、街場の小規模な商売が成り立ちにくくなった一方で、多くの企業は素晴らしい体質改善に成功されています。だからと言って、企業にお勤めの優秀な社員さんが楽かと言えばそうでもなさそうなのですが。

このハッキリしている少子高齢化の流れで、将来に対しては決して楽観的になれないことは確かですが、体質を筋肉質に改善した多くの企業で、なおかつ勝てる見込みのあるフィールドで戦っておられる企業に関しては楽観的になれるように感じるのです。

また、そんな素晴らしい企業に出資するぐらいしか悲観的なマインドから抜け出す方法はないのかも知れません。

そして、悲観の中で買いを入れるのが、昔から伝わる相場の極意ではないでしょうか。

 

 

 

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「酒屋の株話」買いのマグマがあっちこっちで吹き出した

先週の日経平均株価は前週末と比べてやや高い水準で、ほとんど変わらず。

オプションのロング・ポジションがガッツリ積み上がっているにも関わらず、一方方向には動きにくい状況だったようです。また、下値の堅さが感じられた週とも言えるかも知れません。

ひょっとして、嵐の前の静けさってやつか・・・・・・(汗)!?

しかし、そんな日経平均株価の小動きをよそに市場を見渡せば、あっちこっちで火柱が立ったような急騰銘柄が見うけられた週でもありました。

そんな、企業からの発表を転機に一気に買われる姿は、まるで地下にうごめくマグマが膨張して、あっちこっちの火山から噴き出したような印象です。

chart.yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

【ヤッフーファイナンスさんの日経平均株価のチャートを使わせて頂きました】

このところの株価上昇で、国内投資家からの大幅な利益確定の売りが出て、海外投資家からの大幅な新規の買いとぶつかる格好となり、国内投資家による潜在的な買いのマグマが膨張したと言えるのかも知れません。

値下がりに転じて魅力的になった水準を待つ方々がおられるのはもちろんですが、その一方でフォロースルーによる、いわゆるイナゴ・トレーディングでアグレッシブに市場参加される方々も増加したようです。

どうやって市場を監視しているのか分かりませんが、どこかで火柱が上がるような状況を確認すれば、その勢いに乗って一気にジャンプイン、キリの良いタイミングでジャンプアウトして利益を得る感じでしょうか。

市場のコンセンサスは決して楽観的な状況ではないようですが、個人的にはこんな膨張した買いのマグマを感じて、ますます楽観主義者となった次第です。

同じバリュー投資のスタイルでも、アンダー・バリューで買って、その株がフェアー・バリューとみられる水準に達した時点で売却するスタイルと、さらに持ち続けてオバー・バリューとみられる水準まで待つスタイルがあるのだと思います。

今回は、後者のスタイルを選択するのが賢明ではないかと感じる次第。

過去に経験したことがないような金融相場に発展する可能性があると感じております。

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「酒屋の株話」オプション・アゲンストによる乱気流の予感

酒屋のブログとしては、まったく場違いな感じもする株の話題ですが、意外に好評なようですので、「酒屋の株話」は今までどおり、たびたび書かせて頂こうと思います。

さて、このところの急激な値上がりで高値警戒感の出ている日本株市場ですが、新聞によれば衆議院解散後に自民党の再選を予想したグローバルマクロのヘッジファンドが日経平均のコール・オプションを大量に買っているとのこと。

メインはストライキング・プライス18000円の期間の短いコール・オプションだが、20000円のコールまで買われているのだそうだ。

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【日本経済新聞さんのスクランブル】

コール・オプションが大量に買われれば、販売したオプション・トレーダーは当然先物市場で買いを、これまた大量に入れなければならないわけです。

そんな状況も、このところの急激な株価上昇の一因だったのではないでしょうか。

そして、困ったことにオプションの売りポジションを持っているオプション・トレーダーは、日経平均が値上がりすればするほどに先物市場で買い上がり、値下がりすれば売り下がらなければならないわけです。

つまり、株式市場をより情緒的というか感情的な動きにするわけですね。

そんなコール・オプションの建玉が膨らんでいるのですから、来週は上に行くのか、下に行くのか分かりませんが、オプション・アゲンストによる先物市場での取引で、しばらくは激しい乱気流発生の可能性があるわけです。

もっとも日銀の買いも予想されるため、大きく下げることは予想し難いのですが。

短期での取引を繰り返すような方々にとっては、大波に向かうサーファーのような気分なのかも知れませんが、バリュー投資を本分とする者にとっては、いわゆる仕込みの時期は過ぎ去りつつあると言えるのかも知れません。

それにしても先週の売買状況は、みごとに「日本勢売りvs海外勢買い」でした。そして株価は上昇・・・・・過剰流動性による資金の流入は、まだ続いていると言えるようです。そして、日本からの潜在的な買いのパワーも増したようです。

 

 

 

 

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