“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」株高、円安の第二幕

驚いたことに、日経平均株価は見事なV字による急回復で10月を終えました。

まるで、「日銀は名うての軍師なのか!?」と思うほどです。言葉は良くないかも知れませんが、「ひよっとして、お上がスクイズ仕掛けてんじゃね~の!?」みたいな印象があるわけです。

そして、お上がそのスクイズで締め上げている相手と言えば、世界の大金持の資金を運用して、レバレッジを効かせてハデに市場を売りたたくヘッジファンドと呼ばれる、年収が何百億とか何千億とかに達する投機集団。

多少の運用マイナスぐらいでは、一般庶民からの同情がまったく得られない方々と言えるかも知れませんね。

いつの時代でも、お上の方針に逆らうのはリスク大きいようです。

先々週に激しく売られた株式市場は一転、押し目待ちに押し目なしと呼べるほど今度は激しく買い上げられました・・・・・まったくもって市場は情緒的!

昨日激しく売りたたいていた人が、今日は激しく買い戻しているのですから、そりゃそうなんですけどね(汗)。

また、マクロを張るとは、プロの集団を持ってしても簡単ではないことが理解できた気がした次第です。

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【ヤッフーファイナンスさんの日経平均株価チャート】

さて、2012年11月から2013年5月まで続いた株価の上昇が第一幕とすれば、激しい調整局面からV字回復した今週、1年半の横ばい調整期間を経て株価の上昇と、円の下落の第二幕と呼べる流れが始まったようです。多くの株価が新高値を付けました。

テクニカル分析のエリオット波動風に言えば、上昇相場における第三波の形成に入ったということですね。

しかし、第一幕と違い、より市場は情緒的な性格を増している様子。第二幕ではこの乱気流が続くとみた方が賢明ではないでしょうか。

それでも最近の株価が上昇しているなか、株価の先行きに対する慎重な見方が多い市場のセンチメントは、強気の者にとっては非常に心地よく感じる次第。

全ての人が強気で、実際に大量の買いが株価を押し上げるようなピーク時の現象からはほど遠いことを示していると言えるわけですね。

10月はV字回復で終わりましたが、11月は逆V字にならなければいいのですが・・・・(汗)!?

 

 

 

 

 

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「酒屋の株話」落ちてきたナイフは床に刺さったのか?

今週の売られ方はスゴかったですね(汗)!

いったい何が起きたのか今一つピンと来ない今回の急落ですが、おそらく市場のセンチメントがいつ急落してもおかしくないような状況だったのでしょう。

また、この怒涛のような海外ファンドからとみられる売りは、今までの投資方針の見直しを迫られるような状況だったのかも知れませんね。

やっぱり市場の性格は情緒的!また、酒屋あたりにはやっぱりマクロは読めない!

そんな情緒的な市場に対応するには、冷静な理論的判断が必要と言えるでしょう。

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【ヤッフーファイナンスさんの日経平均株価チャート】

 

さて、週末のヨーロッパ、米国株は大幅反発。

「落ちてくるナイフをつかむな!」とは有名な相場の格言ですが、はたして「今回落ちてきたナイフは、床にコツンと音を立てて突き刺さったのか?」、もしくは「床に一度は刺さったものの、その床を突き抜けてさらに落ちて行くのか?」を判断しなければなりません。

酒屋のオヤジには、ナイフが”ゴチン”と大きな音を立てて床に突き刺さったように感じるのです。もちろん期待を込めたポジション・トークでもありますが。

今回の怒涛の売りが入った後のイベントとして、企業の9月の中間決算の発表が本格化します。その発表次第では、今回の相場の調整で割安感のでた株価に、さらに割安感が増すような銘柄も登場するのではないでしょうか。

こんな局面では、銘柄選択こそがバリュー株ハンターにとっての腕の見せどころと言えるでしょう。

週明けの月曜日には、とりあえず売りポジションの買戻し主導での大幅反発が期待できます。

まずはヤレヤレってとこでしょうかね(汗)。

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「酒屋の株話」なぜグローバルマクロは先物を売りたたいたのか?

今朝の日本経済新聞さんのコラム「スクランブル」に、ここ数日の株式市場の下げを主導したメインプレーヤーの話が掲載されておりました。

おどろいたことに、モルガンスタンレーさん一社からの大量の売りが、相場下落の最大の要因なのだそうだ。推測では「グローバルマクロ系のヘッジファンドが裏にいるのは間違いない」とのこと。

グローバルマクロと言えば「日本株を売って、日本国債を買う」などのダイナミックな取引手法のヘッジファンド。しかし今回はちょっと様子が違ったようなんです。

記事によれば、なんと「米国株の動きに数日間遅れて日本株が同じ方向に動く傾向がある」という9月中旬からの傾向に、グローバルマクロのヘッジファンドが投機のチャンスを見出したようなのだ。

びっくりするほど単純な理屈にファンドが大金を振り向けたってことなんでしょうかね?

S&P500

 

 

 

 

 

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【ヤッフーファイナンスさんのチャート。上がS&P500、下がTOPIX】

運用成績が振るわない状況で、ボーナスが確定する年末が近づいていることがその理由と推測されるようです。

また数日の遅効性を持った日米株の連動の理由は定かではないが、相場がそう動くならファンドが積極的に動き、結果として思惑通りの傾向となってしまうようだ。

・・・・・・・・つまり今回の一社のヘッジファンドが行った大量の先物売りは純粋な投機売りで、近い将来買い戻されるということなんですね。そのときには大量の買戻しが入ることになるわけです。

「ありがたいことに個人投資家のために株価を下げて、買いのタイミングをつくってくれている」みたいな状況と言えるかも知れませんね。

 

 

 

 

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「酒屋の株話」さらなる買い場到来か

今の日本の株式市場は、ひょっとしたらワイン市場におけるティニャネロ(スーパータスカン)に似ているのかも知れません。

高級ワインの業者間取引サイト Liv-ex さんのレポートによれば、ティニャネロの評価は高いが、その評価が価格に反映されていないようだ。日本の株式市場も同じようにもっと価格の上昇による評価を受けてもよさそうな企業さんはたくさんあるように思うのだが、なかなか盛り上がらない。

そして9月末のドレッシング買いとみられる値上がりの後、10月に入った途端にリスク回避の動きだ。

先進国の金利急低下、中国景気、資源価格・・・そして株式市場の情緒的反応・・・・マクロは読めない!

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【日本経済新聞さんの記事】

しかし、市場が情緒的だからこそ、そのバリューのみを気にするマクロが読めない派には好機なのだと思うのです。

日経新聞さんによれば、ある外資系投資ファンドに本国から「株式相場が大きく調整したときにどの企業を買うのか。そのシナリオを策定せよ。」との指示が来ているのだとか。

「イビデン」さん「「住友商事」さんの業績下方修正による想定外の急落。「設備稼働の遅れ」「掘っても資源がなかった」で、後者の状況はともかくとして、前者の「イビデン」さんは魅力的だと思うのです。

「予想BPS2300.23円に対して予想EPS79.66円←低すぎるでしょ!これじゃPER22になるわさ!PBRは0.76で、自己資本69%のしっかりした素晴らしいビジネスモデルを持たれた優良な企業さん・・・・・・・・・買いでしょ!」

ちょっと今はお腹がイッパイで買えませんが、マクロと業績に翻弄される情緒的な市場の買いの好機がまた現れたように思うのです。

 

 

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「酒屋の株話」バリュー投資家の初夏

いつも強気の「酒屋の株話」を書くたびに目先の相場は下がる(汗)!

そんな状況にもめげずに場違いながら、またまた書かせて頂きますね。

さて、9月オプションのいわゆるメジャーSQを終えて、少なくともオプションがらみでの重石がなくなったとみられる日本株市場。

一般的にはオプションSQ値よりも、その日の日経平均株価終値が高いのは先高のサインと言われますが、先週末はその通りになりました。しかし、日経平均が16,000円を超えなかったことと、3連休前だったこと、買われ過ぎの指標が出ていることなどから小幅な上げに留まったようだ。

前回のブログで書いた、大金を運用する外国のどこかの誰かが、オプションの相対取引で構築したドデカい強気のオプション・ストラテジにとっては理想的な予想通りの展開。大儲けの可能性が強くなってきたわけです。流石に大金を動かす運用者。お見事!

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【ヤフーファイナンスさんの日経平均チャート】

さて、場違いながら酒屋が思うのは、「マクロは分かんない!」「それにマクロを張って大儲けするのは、神だって言われるぐらい大変なことだし!」みたいなことでしょうか。

大儲けはできないかも知れないが、値下がりリスクが少なそうで、先行きに見込みがある株への投資が、場違いの酒屋の様な者にはちょうどいい感じだと思いうんですね。いわゆるバリュー投資ってやつでしょうか。

だって、ロシア、スコットランド、米国金利・・・・・・・etcそれらの行く末がまとまって、日本株にどんな影響を与えるのかなんて分かんないですよね!テクニカルな分析だって完璧とはほど遠いし。

最近ではほぼすべての投資関係者が日本株に関しては強気。でも、おもに個人投資家からの売り圧力は強く、さらにアゲンスト・オプションでの売り圧力も今までは存在しました。

それでも日経平均はじり高で推移。株価が高くなれば個人の投資心理は徐々に改善して行くのだと思います。

バリュー投資家の一人としては、今の相場がバリュー投資家にとっての初夏であるように見えるのです。つまり今後、真夏があって、そして遂に実りの秋が結構長い期間の先にあるように思うのです。

ワインでも株でもバリューが魅力的なら買った方がいいと思うのです。

 

 

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