“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」クリスマスの憂うつ

 

 

日本株、米国株、ドル/円と、市場心理としては、やや高所恐怖症ぎみなのかも知れない。

この「トランプ相場」の値上がりが一方方向過ぎるのだ。

日本株に限っては、買っているのは相変わらず海外の投資家。

そこで気になるのが、欧米の投資家がクリスマス休暇に入って、「取り残された高所恐怖症ぎみの市場はどうなるのか?」ということだろう。

つまりは、海外の投資家がクリスマスの休暇中に、個人投資家による売りや、短期投機筋による売りで、調整もしくは急落が起きるのかどうかということだ。

東証の投資部門別売買動向によれば、海外投資家が買い、個人投資家が売るというハッキリとした傾向は継続している。海外投資家の買い越しは5週連続。もちろん個人投資家の売りも5週連続。

個別株を個別の材料をもとに投資活動を行っている者としては、「だからどうしたの?」みたいな話ではあるが、それでも日経平均株価が急落すれば影響を受けることになる。

また、個別株に注目しているからこそ見えてくることもあるように思う。

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海外の投資家からの買いがクリスマス休暇で止まったなら、個人投資家からの売りや、短期投機筋の売りで下げる可能性はもちろんある。また、たとえ一時的であっても急落する可能性だってある。

それでも、まだこの日本株の上昇には、過熱感が感じられない。

個人投資家が売りにまわっているのだから当然なのかも知れない。また、個人投資家は値段が上がるから売るとみられ、売り崩すような行動をとるとは思えない。

後は短期の投機筋による売り崩しの可能性ということになる。

それでも、相場の上昇局面においては、上昇するところまで上昇してオーバーシュートしなければ、下げたとしても調整止まりで、急落とはなりにくいのではないかと考える。

また、もしも値下がりするような局面があれば、クリスマス休暇の終了近くは、また買い場の到来となるのではないか。

・・・・たぶんクリスマス相場で、取引も値動きも閑散というのが、もっともありそうなパターンなのだが。

 

 

 

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「酒屋の株話」トランプ相場の王道

 

 

「孫さんスゴ過ぎだぁ~!」・・・・もはやそんな言葉しか出て来ない。

アームH買収以降の矢継ぎ早な攻めの姿勢は、まったくもって他の追随を許さない印象。まるで縦パスをガンガン決めてくるような超攻撃的サッカーでも観戦しているかのようだ。

もし、この日本株市場にトランプ相場の王道があるとすれば、きっとそれはソフトバンクへの投資ではないだろうか。

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<写真は日本経済新聞>

「優れた戦略とは常に単純明快」と言われているが、このトランプ相場を日本市場で狙うとすれば、単純にソフトバンクを買うのが最も優れた戦略ではないかと思う。

サウジアラビアの政府系と創設したファンドからの資金、トランプ政権での規制緩和による携帯電話市場でのシェア拡大期待、右肩上がりのアームHの業績・・・それらのシナジー効果と・・・・どこまでいっちゃうのか。

足もとの株価を見れば、短期の投機筋参入で流動性は高くなったが、値動きも荒くなった。短期での急騰、急落を繰り返す乱高下はどうしようもない。

それでも、この相場はまだ始まったばかり。

このスケールの大きい成長性を考えれば、今の予想PER10倍以下の水準は大ハッピーな買い場ではないか。

上がろうが下がろうが10%ぐらいの変動は無視してホームランを狙いに行くという超単純な戦略だ。

スゴ過ぎる行動力、実行力・・・・経営者、投資家として異次元の圧倒的なスゴさがスゴ過ぎる。

それでもそんなスゴ過ぎる方に、自身の投資資金を託せるとすれば、それはありがたい。

 

 

 

 

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「酒屋の株話」21,000円あたりが目標か

 

 

円安、原油高、業績予想の上方修正・・・・・日本株にとって下がりにくい状況だ。

日米の金利差による円安/ドル高が日本株を持ち上げたともいえるが、実際に買ったのはやっぱり海外勢。

東証の投資部門別売買動向には、海外投資家が大きく買い、個人が大きく売ったとのハッキリとした傾向が示された。

これは昨年から今年の始めにかけての急落時とはまったく反対の傾向。大きく日本株を売り越した海外勢が、遂に日本株に対して買い越してきたのである。

そしてこの傾向はまだ始まったばかり。

今や日本株のメジャープレーヤーである海外の投資家が買いで相場を動かせば、もちろん日本の機関投資家も追随するとみられる。

また、もうひとつの傾向として、季節要因なのか値上がりによる含み益が出ている銘柄が売られている。業績の拡大が予想できる成長株が売られているのだ。

もしこれが季節要因なら、今月はそんな銘柄に注目しても面白そうだ。

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日経平均株価のこの強気相場のとりあえずの上値を予想をするなら、かなり客観的に株価チャートを見ても前回の高値である21000円レベルが目標となる。

たぶんその頃には、「あれ、なんで日本株は売られてたんだっけ!?」みたいなセンチメントに変化しているのではないか。

 

 

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「酒屋の株話」トランプ・ラリーはチキンレースなのか

 

 

日経平均株価が下がらない。ドルに至ってはスカイロケットだ。

まるで相場の格言にある「押し目待ちに押し目なし」の実例。価格調整を待って買おうとしているが、まったく買えていない状況だ。

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<写真は日本経済新聞の記事>

それでも、中小の成長株に特に注目しているものとしては、「なぜ上がらない」みたいな真逆の印象がある。

トランプ氏選出によるトランプ相場は継続している。それでも、季節要因ともいえるファンドなどの決算による影響も大きいのではないだろうか。

これまで好調な推移を続けてきた中小の成長株の売却。その反対に低成長とされた大型株に対する空売りの買戻しの影響だ。

日経平均株価に強い影響力を持つ大型株の買戻しや、価格上昇によりオプションに対してのデルタの買戻しが押し目のない上昇を醸成しているのではないかと推察する。

では、次に来る展開はやはり押し目の形成なのか。

売られた中小の成長株へはバリュー買い。そして、買われた大型株や日経平均には、このトレンドに乗り遅れている買いが入るのではないか。

押し目は買われそうな状況だが、大幅な調整への不安から新規での買いは、押し目なしには入って来にくいとみられる。だから下がりにくい。

テクニカル指標が買われ過ぎを示しているとしても、中小の成長株、大型株、日経平均、ドルと恐ろしさはあるが、やはり”買い場”が継続しているのではないか。

「トランプ・ラリーのチキンレースに参加するガッツはあるのか?」みたいな状況ではあるが、大怪我を負うようなことにはならなそうだ。

また米国でも日本でも、もし債券市場から株式市場への本格的な資金シフトがあるとすれば、安易な株式市場への空売りはタフなことになりそうだ。

2016年6月のブレグジットでボトムの形成。その悲観の中で生まれたブル・トレンドは、トランプ氏選出を機に懐疑の中で育つ段階に入ったということではないか。

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「酒屋の株話」コーナリングでインをつくのはグロース株か

 

 

今週の日経平均株価は、急激な円安に牽引されたかのように一時18000円台を回復した。

トランプ米次期大統領が選出されたことをうけての、いわゆるトランプ相場の継続だ。

それでも個別株に目を移せば違った景色も見えた。業績に関係なく急騰した銘柄、また急落した銘柄と、ばらばらな印象の個別株。

トランプ相場による円安にも牽引された様子だが、11月の海外の金融機関やヘッジファンドの決算による季節要因も影響したのではないかと推察する。

また、そうでなければ、この市場のばらばらな動きの説明がつかないのではないか。

つまりは含み益のある株式の売却と、主に金融銘柄などへの空売りの買戻しだ。大型株に対しての空売りが多く、その買戻しが主導して日経平均が強含んだとも考えられる。

ここで注目すべきは、業績に関係なく含み益が出ているために、売却され急落したと推測できる銘柄ではないか。

トランプ相場による円安と、大型株の買戻しと考えられる上昇の後に続くコーナリングで、そのインをついて、後に続くストレートでもっとも加速するのは、成長が期待されるグロース株ではないかと思う。

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子供新聞を読んでいた息子が、「トランプさんって、酒もタバコもやらないんだ・・・・意外とかたぶつなんだね・・・・!」みたいなことを言っていた。

高級ワインを生産するワイナリーを所有しているとのことだが、それでも酒を飲まないとは、たしかに意外ではあるが堅い人なのかも知れない。

また、うちの子供でも興味を持つキャラクター、覚えやすい名前、インパクトのある見た目、遠慮のない喋り、大富豪の経営者・・・・・・・・と、ひょっとしたらアメリカにピッタリなイメージの大統領ではないか。

「よく分かんないけど、たしかに魅力がある」と考える人は以外に多いような気もする。

トランプ相場が本格化するのは、まだまだこの先と期待したい。

 

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