“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」日本株に春到来でも三寒四温の予感 

 

 

「抜けた!」

日経平均株価をテクニカルに分析すれば、18600円レベルから19600円レベルのレンジで昨年末から形成されていたコンソリデーションが、米国株、円安、企業業績の伸びなどに押し出されるように上抜けたとみるべきではないか。

少なくとも今年の夏場までは堅調な推移となり、前回の高値である21000円レベルを目指すことになるような気がする。

 

 

 

 

 

 

個別株に目を転じれば、全ての企業には当てはまらないが、企業業績の伸びに株価が追い付いて来ていない印象。また、その企業業績の伸びは頭打ちしたとは思えない状況ではないか。

もしそうなら、株価が業績に追いつくための上昇はこの先の展開ということだろう。

それでも、日経平均株価がコンソリデーションからブレイクしたからと言って、トレンドフォローの買いが素直に入って来そうもない。株価の上昇に多くの市場参加者が逆張りで対応して、売り越す傾向が強いからだ。

また、米国株の最近の連騰により、やや高所恐怖症ぎみの状況にあるようにも見受けられる。

市場心理を読むとすれば「恐れ」が先行している感じだろうか。

1989年の年末をピークとして日本株は長年に渡り下落トレンドが続いていただけに、その間に経験した帰納法的パターン認識では、今の株価は 売り もしくは 買いにくい 状況なのかも知れない。

それでも、そんな懐疑の中で買われるような展開、いわゆる「懐疑の中で育つ」パターンとなれば、それはかなり理想的な上昇パターンといえるのではないか。

辛抱強くほったらかすような買いっぱなしとも言えるような投資スタイルで、あまり目先の動きにシリアスに考えることなく、ゆったりとした姿勢が大切なのかも知れない。

 

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「酒屋の株話」仕事の概念と株式投資

 

 

「・・・・株なんか上がってるときは良いけど、下げ出したら目も当てられない。塩漬けになるだけだよ!」

また、「株なんか大損するだけだよ!」・・・・・・みたいなアドバイスをされる方はおられる。

安全資産に対する考え方の世界観は様々。株式投資を行っているというだけで偏見を持つ人もいる。

ひとくちに株式投資と言っても個別銘柄を見れば様々な多様性がある。また、信用取引、先物取引、オプション取引、アルゴリズム、インデックス・・・・・それらの複合など、取引方法も多様化している。

なかには確かに鉄火場の状況を呈している場面もあり、それらを一緒くたにすれば偏見を持つ人がいても不思議ではない。また日経平均株価の動きはすべての投資活動の指標にはならない。

 

 

 

 

 

 

人類が発明したなかでも、もっとも優れたもののひとつが株式会社に代表される会社組織。その会社組織とは「労働力を提供する人」「アイデアを提供する人」「資本を出す人」から構成される。

それらすべてが仕事とよばれる概念なのだと思う。

多くの若い人達にとっては労働力の提供しかできない。そのうち役に立つアイデアが生まれることもある。またそのうちある種の経験を積み、さらには資本を出せるようにもなる。

そんな自身の人生経験に裏付けされた判断での投資とは、たぶんその人にとってもっとも安全で自信の持てる投資ではないだろうか。

仕事という概念が多くの人にとって、労働力の提供のみにあることこそが偏見ではないかとも思う。資本を出す人がいなければ今の社会は成り立たないのだ。

また自身の経験を資産価値に変換するとすれば、株式投資意外にはないのではないか。

世の中には説得力のあるいかにも正論のような一般論、もしくは極論など、情報のノイズは多い。

そんなノイズのうさん臭さを経験により嗅ぎ分けて、世の中の変化への合理性やその株価の水準など、経験を積んだ大人の忍耐力ある合理的な仕事としての投資こそが、もっとも安全でないかと思う。

また、今の多くの若い人達にとっても、賢明な投資はこれから避けて通れないことなのかも知れない。「労働力」と「出資者」、貧富の差は便利な世の中でさらに拡大することになりそうだ。

 

 

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「酒屋の株話」AIを知り己を知れば・・・・

 

 

米国のある大手金融機関では、2000年に600人在籍したトレーダーが今ではわずかに2人だけになってしまったのだとか。そのかわりに今では200人のコンピューターエンジニアが運用する人工知能が自動的にトレードを行っているとのことだ。

少し前に話題となった「超高速でコンピューターが取引を繰り返すHFT」と、今話題の「人工知能による自動取引」とどう違うのかは分からないが、今後の株式市場はますます感情のないプログラミングされた自動取引が市場を仕切ることになりそうだ。

感情のない機械的なコンピューター取引はまだまだ始まったばかりであり、長年の経験則からくるような帰納法による人間の感覚は疑ってみた方が良いということなのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

それでも人間ならではの学習能力で、今後も株式市場で生き残る道があると信じたい。

もちろん人工知能とガチで争うような方法は、個人投資家にとってまったくもって賢明とは言えないだろう。個人投資家としての戦い方は違うところにありそうだ。

流動性に欠ける中小型銘柄では取引に厚みがない分、価格の変動は大きくなる。同じような原理だと思うが、昨年はコンピューターによる自動取引量が大きくなったことで日経平均株価の流動性が一時的に失われ、急激な価格変動に見舞われた。

この状況を人間は学習した。想定外のノイズには、感情のないコンピューターよりも人間の方がうまく対処できそうな気がする。

極端な価格になった時には個人投資家が得意とされている、いわゆる逆張りが意外にうまく機能するのではないかと思う。

それでも「買い場」「売り場」の訪れる機会は以前よりも少なくなりそうだ。

長期的な視点に立ち、目先のノイズとみられる動きは無視して辛抱強く挑めば、人工知能が仕切る市場でも生き残っていけるのではないかと思う。

それにしても、感情のないコンピューター取引がどんな状況を生み出すのか、ちょっと楽しみな気もする。

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「酒屋の株話」ビビったら食われちまいそうだ

 

 

「マーケットはロングだ!ショートだ!」などと言いながら、市場で有利な立場にある者が巧みに相場をゆさぶる。上でも下でも相場が動く方にゆさぶり、偏った短期投機筋の反転しやすいポジションの反対売買を誘う。もしくは新規の売買を誘う。

狩猟的ディーリングの常套手段だろう。そして弱い投機ポジションは狩り獲られる。

またそんな狩猟法には、まったくもって寛容さがない。従ってそんなゆさぶりによるノイズは、時として大きく相場を変動させることになる。

為替市場ではミセス・ワタナベからまるで強盗のように荒稼ぎした手法だ。

おもに中小型株で注目されている銘柄が狙われるようで、株価が割高だろうが、割安だろうがまるでお構いなし。

 

 

 

 

 

 

株価形成における歪みでありノイズとみるべきだろう。

そして、そんな投機的思惑により形成された株価は、多少の時間が必要なのかも知れないが再帰的な動きをするというのが、かの「再帰性理論」ではないか。

合理的に考えてみれば、割安だと思えば買えばよいだけなのだ。

その他に必要なことがあるとすれば辛抱強くあることだろうか。

弱肉強食と呼べるこの市場で、強欲な狩人に仕留められて食われないようにするためには、仕掛けられるノイズにビビらないよう平常心で辛抱すること以外にないのかも知れない。

「恐れ」を売ることは得策ではない。また、その株価が割安だとすればなおさらのことだ。

合理的で辛抱強い投資法こそが、いつの時代でも最強なのだと信じたい。

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「酒屋の株話」弱いものいじめ相場

 

 

市場は弱腰だ。

今や世界最強の人物から、まるで弱いものいじめでもされているかのように急落させられる銘柄。為替も影響力ある発言でドル高方向には進みにくい。

また、四半期決算の影響も、業績予想の上方修正が見込まれる銘柄に対しての反応は鈍いが、下方修正が見込まれる銘柄には敏感に反応するように見える。

このところ継続していた海外投資家による買いも、ついに現物株に関しては売り越すようになった。

株式市場は再び警戒感に覆われてしまったようだ。

 

 

 

 

 

 

不動産投資家らしい強引な交渉術による弱いものいじめは、たぶん今後も続くと予想される。

そんな弱いものいじめへの対策があるとすれば、いじめられて安くなった銘柄、もしくは安値に放置されている成長株を買うことではないか。

この株式市場の上昇トレンドが転換点を迎えているとは思えない。弱腰とも呼べるようなこの警戒感は、上昇トレンドの中での市場心理の恐れだ。

業績が上振れする可能性の高い成長株なら、この四半期決算が良好にもかかわらず株価に反映されていない銘柄は、「今買わずにいつ買うんだ!?」ぐらいの強烈に魅力的な買い場ではないかと思う。

EPSを張ろうと思えば、今でしょう!

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