“2011年”の記事一覧

酒屋の混乱は続いている!

ビールや飲料市場は、まだまだ混乱しております。

 

ビールや飲料の供給の問題は、中味よりも入れ物にあるようです。ミネラルウォーターは中味の水は豊富にあってもペットボトルやプラスチックキャップの供給が足りていないらしい。ビールでは生樽や瓶ビールは比較的供給能力があるようなのですが、缶ビールに関してはアルミ缶や箱の供給が追い付かないらしいのです。

またビールの場合は流通の混乱もあります。最近の大手メーカー倉庫はオートメーションシステムになっており、このシステムがダメージを受けると簡単には修復しないのだそうです。つまり商品管理が難しくなるのです。トラックの確保も難しいようで、何が何時どの酒問屋に運ばれるのか誰にも分からない状況。

酒問屋も何が何時どれだけ入荷するのか予想が出来ません。入荷したビールを各営業さんに振り分け、そこからまた各酒屋に振り分けられます。酒屋にも力関係が当然あるわけで、影響力のある酒屋にはそれなりの量が納入されることになります。特に飲食店さんに迷惑がかからないように大手業務用酒販店さんには比較的多く納入されているようなのです。

需給がひっ迫すると、当然自分達のお客様のために買いだめする業者さんも出て来ます。しかし末端での需要が低迷しているためか、倉庫は満杯。有る銘柄は沢山有るけど、ない銘柄はぜんぜんない状況。特に缶ビールが足りていません。

それでも酒問屋の営業さんは気を使って、有る銘柄を更に送って来るため「もういらね~よ!」って話になるらしいのです。もちろん生樽や瓶ビールの話で缶ビールではないのですが。

ビールの入荷は少なくなっても何故か小売販売の実勢価格は値上がりしていません。それがミネラルウォーターの場合には、入荷するのもホントに少量なのですが実勢の小売価格も大きく値上がりしています。飲料の卸しは今まで値引き条件がすごかったため、正常に戻っただけとも言えなくもないのですが、震災前に2リットル100円以下で販売されていたものが今では200円以上の小売価格。供給が安定する気配が見えません。

酒屋としてご提案させて頂きたいのは、この機会に普段飲まれている缶入りのビールやビール系飲料を、瓶ビールやホッピーに替えてみてみてもよいのではないかということです。値段的にもお得ですし、味わいも美味しいという方が多いです。ゴミもほとんど出ないので環境にも良いと思います。もちろんミネラルウォーターにも瓶入りがあって、こちらはペットボトルもプラスチックキャップも使っていませんから普通に入荷して来ます。

酒倶楽部ステップまで車で来て頂ければ、ビールは車に積み込ませて頂きます。中にはオートバイや自転車で持って帰られる方もおられますよ。

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グランヴァン市場に価格調整の可能性!

インフレヘッジの目的で投資ポートフォリオの一部として買われてきた高級ボルドーワインを中心とした高級ワイン。その価格に調整の可能性が出てきたようです。

 

3月の高級ワイン市場は下がったり、上がったりで今までのような一方的な価格の上昇ではありませんでした。ヨーロッパの信用不安や中東北アフリカ情勢の影響、ひょっとしたら東日本大震災の影響もあったのかも知れません。

そして最近、高級ワインと同じくインフレヘッジの目的で買われていた原油、銅、プラチナにゴールドマンサックスが売りを推奨。また高級ワイン市場と同じような価格変動をしていたゴールドにも調査会社が短期的な価格の下げを予想したのです。

高級ワインの値上がりやコモディティー市場の値上がり幅は大きかったため、投資ポートフォリオに占めるそれらの割合はかなり大きくなっていると予想されます。そのポートフォリオに対する見直しが行なわれた場合には、やはりワインやコモディティーは調整のため売られる可能性が高いのでしょう。

しかし、ポートフォリオのポジション調整や、短期的な投機資金の回収が一気に進むことにより、短期的に大きく値下がりする可能性はあるのですが、コモディティー市場、高級ワイン市場ともにファンダメンタルズは堅調であり長期的には右肩上がりの展開となる可能性が高いようです。

また、高級ボルドーワイン2010年ヴィンテージに関しても2009年と同じく価格に対する評価は、かなりの強気市場となっております。その分コモディティー市場に比べるとワイン価格インデックスの下げによる調整は少ないと考えられます。

有名投資家のジム・ロジャーズの著書「商品の時代」の予想通りに原油やゴールドに大量の資金が流入する時代となりました。それと同時に高級ワインにも資金が流入しています。価格の乱高下はあっても高い価格水準は今後しばらく維持されそうですね。

熱く湧き立つような高級ワイン市場に対して、日本だけ不況に加え大震災の自粛ムードで蚊帳の外的な感じ。日本にある酒屋としては何とも口惜しい限りなのであります!(涙)

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静かな混乱は継続、そしてまた「水」。

大きめの余震が続き、静かな状態で混乱は続いているようです。

誰にとってもストレスフルな毎日ですね。

こんな昨今、小さな子供を持つお母さん方や、おばあちゃん方が集まると話題になるのが「水はどうしてんの!?」だそうです。

水道局発表の放射能の数値を信用していないわけではないのでしょうが、自分達は水道水を飲んでも、まだ小さい我が子や孫には、やっぱり最善を尽くしたい気持ちになるのだと思います。

ミネラルウォーターを購入されるお客様が必ず問うのは「この水は軟水かどうか?」。赤ちゃんのミルクに使うのには軟水が良いということなのでしょう。

新聞では大手メーカーや小売店が「海外からミネラルウォーターを大量輸入!」などと書かれているのですが、ミネラルウォーター市場が緩んでいる気配はまったくありません。

もちろん、まず被災地向けが優先されているのだと思うのですが。

 震災の直前、酒倶楽部ステップには山のようにミネラルウォーターの在庫がありました。もちろんアッという間に売り切れてしまったのですが。

これは普段から酒屋の大オヤジに「水なんか安いものなんだから、何か災害があった時にご近所に配れるように、いつも山のように水の在庫を持て!」と指導されていたから。身内ながら素晴らしい考えだと思います!

ここ埼玉県は幸運にも被災地にはなりませんでした。それでも、もの凄い勢いで水を求めるお客様が来店されまた。”ご近所に配る”という雰囲気ではまったくなかったのですが、少しはご近所の方々のお役に立てたのではないかと思っております。

そこから一ヶ月以上経った今、まだ余震は続き、福島の原発の問題は継続しており、静かな中での混乱は続いています。空気、水と目に見えない汚染への恐怖は、人々を余計に不安にさせるのだと思います。

酒屋には今までのようなお得価格のミネラルウォーターの入荷はありません。しかし、やや価格の高い、健康を気づかった天然温泉水などは沢山ではありませんが入荷しています。

一度に沢山の販売は出来ませんが、必要な分だけご利用下さい。

焼酎やウイスキーの割り水に使っても美味しいですよ!

 

 

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自粛ムードのなか熱海へ行ってみた!

こんな時だからこそ!と家族で熱海へ出かけてきましたよ!

写真は熱海港。

震災と放射能問題、子供達のインフルエンザ等で女房殿が疲れきってしまい、子供達の春休みでもあったため「こんな時だからこそ休暇に出かけよう!」と先日、熱海へ行って来ました。

予想はしていましたが震災の自粛ムードと停電の影響で街の中はホントに静か!タクシーの運転手さんの話では、ホテルや旅館では週末以外のまだキャンセルしていないお客様をお断りして、週末のみの営業としているところが多いのだとか。

一気にお客様がキャンセルとなりお客様が少な過ぎて、経費が賄えないのだそうだ。また停電になるとホテルや旅館はほとんど機能しないため事故などの防止の意味もあるとのこと。

泊まったホテルにもお客様はまばら。余震や津波に対する恐怖心もあると見られ、宴会で騒いでおられる人はゼロ。夕方の6時頃からアルコールもほとんど飲まずサッと食べて部屋に戻ってしまう感じです。

お風呂へ行ってもお客さんはまばら。宿泊料金も割安になっており、これ以上ないぐらいの温泉旅行を楽しむのにはベストなタイミングといえます。昼間クルージングに出かけてみれば貸切状態。子供は運転席に座らせてもらったり、海鳥にえびせん投げたり大満足。

酒類業界の方は、「観光地で月に100ケースのビールを購入していた旅館が、震災以後は月に2ケースぐらいになってしまった!」みたいな話が沢山あると言います。大変に、大変に厳しい状況です。

菅総理は「過度な自粛はやめましょう!」と言っていました。相場の格言に「人の行く裏に道あり花の山」というのがありますが、今まさに精神的に疲れている方々が多い中、自粛ムードでガラガラな温泉場に出かけてってリラックスするのは、花の山的に良いアイデアだと思うのです。おススメします。

でも・・・・出かける前は「どこかへ行ってのんびりしたい~!」なんて思ってても、旅行の終わりごろになると「やっぱり家が良いかな~!」なんていつも思うのは不思議ですね!(笑)そう思えるために旅行に出かけるのかな!?

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自粛ムードのなか桜が散りはじめた!

きれいな桜は満開。でも皆さんお花見の気分にはなれないようです!

蕨にある某桜の名所。

昨日の金曜日の夜、上の写真の桜の名所を通ってみたのですが、お花見でお酒を酌み交わしている人はゼロ。まったくいませんでした。ただ若者が2人で缶コーヒーを飲みながらベンチでボソボソと静かにお話してるだけ。

屋台も三件ほどしか出店してなくて、お客さんがまったくいない中、発電機の音だけが響きわたっている感じで、ヒジョーに寂しい、自粛ムードも満開といった印象のお花見の名所。

福島の原子力発電所の問題の行方がハッキリしない中、皆さん表面上は落ち着きを取り戻している印象ですね。でも子供を持つお母さん方の話を女房から聞くと、まだまだ混乱は終息してはいません。

熱心に水道水の放射能の数値をチェックしている方、絶対に野菜を口にせずサプリメントでビタミンを摂取する方、もちろんその方は水道水を信用していません。常に新幹線の切符を用意しておき情報収集に余念がない方などなど、万が一のために備えている方が多いようです。

もちろん子供を持つ親としては当然の事だと思います。

酒屋のオヤジ自身も今回の原発の問題では、家族を持つものとしての行動に反省点があります。震災が起こってすぐの週末には原発問題の状況が誰にとってもハッキリとしていませんでした。家族を持つものとしては、取りあえず店を閉めて2~3日の間、被害の状況が伝わって来るまで遠くえ逃げるべきだったと思うのです。運よく何もなかったから良いのですが。

放射能は見えないし感じません。津波に襲われるように大声あげて取り乱して逃げる感じでもありません。底知れない恐ろしさがあります。

まだまだ今回の災害で被災されて非常に困難な状況におられる方々が大勢いて、3万人近くの方々が亡くなられてたら同じ日本に住む者としてお花見で盛り上がる気にはまったくなれませんよね。これも当然のことです。

 酒屋としては震災の日から最近まで、「何だか酒屋なのに毎日忙しいな!!」という感じがありました。しかし退職お祝いがなくなり、入学、入社祝いがなくなり、お花見がなくなり、これから酒屋にとっての二次災害ともいうべき自粛ムードの影響を受けそうな気配。

飲料やビールの入荷が不安定で自粛ムードがなくても大変なのですが、震災で大損害を被った酒屋としては商売にとって辛い年になりそうです。

しょーがないから自粛ムードが緩む時のために備えて商売の勉強でもして、奇策でも考え出すべく頑張ります!(涙)

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