“2011年”の記事一覧

「ひやおろし」円熟の味わい!

まだまだ残暑厳しい日々が続いておりますが、今年も清酒が一番美味しくなる時期に出荷される「ひやおろし」の時期になりました。

写真は最近入荷した「ひやおろし」。

 「ひやおろし」とは、厳冬に仕込んだ酒をタンクに貯蔵し、ひと夏を越して気温が下がった秋に出荷される熟成酒。気温の高い夏に急速に熟成が進み、その後、気温の低下と共に味わいは馴染んで、旨みが増してまろやかな円熟味のある味わいへと変化した酒。

「ひやおろし」はしっかりとした旨みとまろやかさが特徴で、旨みのある秋の味覚との相性が抜群なのです。

また、「ひやおろし」とは表示されませんが、雪を使った雪蔵貯蔵で気温の低い状態で「ひやおろし」と同じように貯蔵熟成されたお酒もこの時期に出荷されます。こちらはキレイな風味が残ったままで、まろやかさを増した味わい。エレガントな味わいです。

 今日あたりは、まだまだ厳しい暑さが続いており、秋というよりも夏の終わりという感じなため、まだまだ冷たくて喉ごしが良くグビグビ飲める方がありがたいようですね。それでも、この先急に涼しくなったりする日があると、とたんに旨い清酒が恋しく感じたりするんですよね。そんな時に、脂の乗った魚や、秋の味覚のたっぷり入った鍋などと一緒に、今が旬の酒を楽しんでいただきたいと思うのです。

 うまいが一番ですね。秋を楽しみましょう!

 

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8月のビール類出荷量は1992年以降最低!

ビール大手5社が発表した8月ビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の出荷量は前年同月比で3.8%減り、8月としては1992年に統計を取り始めて以来最低となった。

9月13日の日経新聞朝刊より。

酒類別にみるとビールが6.3%減、発泡酒が11.2%減で、割安な第三のビールだけが4.4%の増加と好調だった。

第三のビールが好調だったのは自宅で飲む「家飲み」傾向が続いたのが大きいようだ。一方、ビールの減少は業務用の減少が大きかったようだ。

今年の8月は震災の影響で大きなイベントが自粛になるケースが多く、そうなればイベントでのビール需要、その打ち上げで業務店でのビール需要と、明らかに減少している感じが酒屋としてありました。それと、節電対策などで企業の夏休みが例年より長かったり、サマータイムの導入があったりで、宴会需要も減った影響もあるようです。

一方、第三のビールの売れ行きは好調なようでしたが、街場の酒屋としてはあまり実感がありませんでした。思うに、特に家飲み派の方々の消費行動は合理的と言うか堅実で、飲む分だけを購入するような、安いからと言って余計には買わない感じがします。それにビールばっかり飲んでいない感じもします。

今まで酒類の消費をリードしてきたと言っても過言ではない団塊の世代の方々の、次の世代で酒類の消費をリードする人々の傾向を表しているような気もします。それに堅実な家飲みでないと、これからはやっていけないのかも知れませんね。

ビールを含む酒類市場の縮小はまだまだ歯止めが掛かる気配はありません。こんな市場環境の中で街場の酒屋としてはどのように変化して行けば良いのか?どうすれば生き残れるのか?

こんな記事を目にする度に酒屋としては悩んでしまうのでした。

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「白淡麗」日本酒の革命か!

業界初の新しい味わいの酒 ”爽快なキレ”!

新しい日本の酒 辛口 「白淡麗(しろたんれい)」2リットル パック 980円

蔵元である埼玉県が誇る小山本家酒造さんから、この「白淡麗」の試飲用サンプルをいただき、酒屋のオヤジは正直驚きました。確かにイケるのです!クリーンな飲み飽きしないスッキリとした味わいは、今の時代にピッタリな味わいだと感じました。

蔵元の説明では、この「白淡麗」は、清酒と麦焼酎を約8対2でブレンド。新しい日本の酒を模索した、全く新しい飲み口の辛口酒。味わいはライトながらコクがあり、スッキリしていてキレがいいという、日本酒と本格焼酎の良い部分を活かした酒質となっている。食中酒として最適な酒質設計になっており、和食、洋食、中華、イタリアンなど相手を選ばないのだそうだ。

 また、この商品のターゲットは55歳以上の男性。いわゆる団塊の世代の人たちは年齢を重ねるとともに、日本酒が少し重たいと感じている人が多いという情報に基づき、よりスッキリとしたテイスト感のあるお酒を造るコンセプトで商品開発を行なったとのこと。

「白淡麗」の試飲サンプルをいただいた時には、「パック酒の試飲サンプルねぇ・・・・・・・・」と正直、やや微妙な感じはあったのですが、実際に試飲してみると、その「どうせパック酒だろ!」みたいな先入観は見事に裏切られたのでした。この酒なら、清酒好きも焼酎好きも、両方に満足してもらえる味わいだと思った次第。

ただ、裏の原材料名をみると、他のパック酒と同じように、糖類や酸味料が加えられており、純粋に清酒と麦焼酎だけではありません。このあたりが今後の課題なのかも知れませんが。

そのあたりのことを考慮しても、この「清酒 + 麦焼酎」の業界初の試みで、これだけの新感覚の味わいはスゴイと思います。

是非一度、パック酒への先入観なしで、この”爽快なキレ”を体感してみて下さいね!

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「加見蘭」中国ワインはボルドーを越えたか!?

ワイン専門誌「デキャンター.com」によると9月8日にロンドンで開催された、ザ・デキャンター・ワールド・ワイン・アワードの赤のボルドー品種10ポンド以上の部門で、このアワードが開始されて初めて中国ワインが受賞した。

 受賞したのは、中国西北部にある自治区「寧夏回族自治区(ねいかほいぞくじちく)」にある「宇夏賀生晴雪酒庄有限公司」=ワイナリー・ヒー・ラン・クィン・シューが醸す「加見蘭」=ジャベイラン 2009 カベルネ・ブレンド。

このデキャンター・ワールド・ワイン・アワードには25の部門の賞が用意されているが、そこに世界中から12,000以上のワインがエントリーした。もちろんそこには本場ボルドーやオーストラリア、南アフリカなどからプルミウムワインがエントリーしたとのこと。

この快挙を成し遂げた「ジャベイラン2009カベルネ・ブレンド」は、カベルネ・ソーヴィニィオン、メルローとカベルネ・ガーニッチのブレンド。カベルネ・ガーニッチとはカベルネ・フランやカルメネール系のブドウらしい。年間生産量は約2万本で、中国国内でしか販売はされていないとのこと。価格は日本円に換算して1,500円~2,000円。

ワインメーカーのリー・ディメイさんはボルドーのシャトー・パルメで経験を積まれて、2006年からこのワイナリーでのコンサルタントをされている。この地域の気候は極端で、夏は非常に暑く乾燥し、冬は気温がー25℃まで下がることがある程なのだとか、そのためブドウの木は冬の間は埋めてしまうのだそうだ。

このワイナリーは他にも、2008カベルネ・ソービニョンで銀賞を受賞している。その他の中国ワインでは新疆(しんきょう)ウイグル自治区のドメーヌ・ヒーランマウンテンが、クラシック・シャルドネー2008で銀賞を、リースリングで銅賞を受賞した。

ボルドーワインが好まれる中国で、ボルドーを越えるボルドータイプの中国ワインが生産されているのですからスゴイ話ですね。世界的なブランド力では、まだまだボルドーには及びそうにないとしても、今回の受賞で13億人の人口を抱える中国での認知度が高まれば、アッという間に幻のカルトワインと化してしまいそうですね!

ワイン業界で今後一番面白そうなのは、生産も消費も中国みたいですね!

 

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「ホッピー・レモンサワー」老舗酒場の定番!

ホッピービバレッジさんの定番商品。伝統ある居酒屋さんの味わいです。

ホッピービバレッジのレモンサワーとキンミヤ焼酎でつくりました。(氷なしの方が美味しいと思います)

古くから営まれている居酒屋さんには、「うちのレモンサワーは、これ一本槍で~い!」みたいなお店さんも少なくないのです。実際に飲めばわかるのですが、スッキリ、サラッとしていて、甘みが抑えられているため、甘ったるさはなく、サッパリと、スッキリと、ゴクゴク喉ごし良く楽しめる味わいなのです。

昨晩、ふと思い立ってホッピービバレッジさんのレモンサワーとキンミヤ焼酎を楽しんでみたんです。うっかりしてしまったのは、両方とも冷やしてなかったため、氷を入れて味わいが薄まってしまったこと。それでも蒸し暑い昨日みたいな日には、グビグビと飲めて、酒屋のオヤジのような肉体労働者には嬉しい飲み物でした。おもわず2杯ほど一気飲みしてしまったほど(汗)!

ある程度の歳を過ぎると、甘ったるい味わいのチューハイがダメになるんですよね。その点、このホッピービバレッジさんのレモンサワーは長年おやじさん系に愛されたサッパリ味。久しぶりに飲むと、「あれ!レモンサワーってこんなに美味しかったけ!?」って感じること間違いなしなのですよ。

ある程度以上の年代の方におススメです。試してみて下さいね!

 

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