“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」懐疑のなかで堅調

 

 

懐疑心漂うなかで株式市場は回復している印象だ。

また個別の成長株には、やっとアク抜けして大局である上昇トレンドに復帰したとみられる銘柄もある。

 

 

 

 

 

 

売り越しを続けていた海外投資家は買い越しの流れに転じたようだ。これまで売り越しが続いていただけに、潜在的な買いの余力は大きいとみられる。

ボラティリティの上昇によるリスク・マネージメントの売り、ヘッジ・ファンドによる巨額のショート売り、米中の貿易戦争懸念、シリアでの地政学リスク、などに起因する激しいアンダープレッシャーの後は、懐疑的センチメントはまだ漂ってはいるものの株価は上昇に転じている。

もしくは、下げにくい状況に変わったようだ。

市場はいまショートと呼べる状況ではないだろうか。

ゴールデンウイークを控えているためなのか、それとも通期での決算発表を控えているためなのか積極的な売買はないようだが、ショートカバー的な買いが徐々に出て来ているような印象をうける。

昨年はゴールデンウイークの合間に価格が大きく上昇した。今年もそんなセル・イン・メイの逆を行くような展開になるのではないかと思う。

また、もしセル・イン・メイがあるとすれば、今年もまた日本円ではないかと思う。

骨太な時流のトレンドがあり、その時流に合った銘柄に割高感も過熱感もないとすれば、売る必要はないと考える。

やや楽観的過ぎるのかも知れないが、この上昇トレンドは簡単に終わりそうもない、という気がする。

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「酒屋の株話」夜明け前

 

 

オプションディーラーはさぞかし儲かっていることだろうと想像する。

ボラティリティの大量ショートの後にボラティリティの急上昇。そして今度はTOPIXでの巨大なプットの山だ。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

新聞には「この巨大なプットの山は過度に悲観に傾いていた投資家心理の表れだ」とコメントされていた。

貿易戦争リスクの後は、シリアでの地政学リスク。この空前の規模まで積み上がったポジションがさらに積み上がる可能性があるということなのか。

もしこのポジションの巻き戻しが始まれば、上昇への破壊力をさらに増強させることになる。

地政学リスクの台頭が結果として日本株の絶好な買い場となったのは、ここ数年で何回も経験してきたことである。

市場心理が悲観に傾いている状況は、絶好の買いのタイミングと言えるのだろう。

また、海外投資家の買いも戻ってきた。売り越しが続いていただけに、潜在的な買いの余力は大きいとみられる。

昨年はゴールデンウイークを控えていたためなのか、4月の弱含みの展開のあと上昇に転じた。今年も同じような展開になってもよさそうな状況ではないかと思う。

個別の成長株に注目すれば、なぜか売り圧力が強い印象。投機筋による銘柄間の裁定取引がそうさせているのだろうか。

これも昨年経験した状況だ。

通期での決算発表は近づいている。

ゴールデンウイーク・ラリーに期待したい。

 

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「酒屋の株話」なんでこんなに上らないの!?

 

 

「なんでこんなに上がらないの!?」

株価の上昇をあせっても仕方がないのだが、そんな印象を持つ人は少なくないと思う。

日銀と事業法人の買いが、海外投資家と個人の売りを吸収するような状況が続いているが、海外投資家は先週わずかながら現物を買い越した。

やはり海外投資家頼みなのか。海外投資家の買いが入らなければ、日銀に下値は支えてもらっても、上値を追ってはくれないようだ。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

今回の下げを主導したとみられるFANGの下げで、ヘッジファンドが巨額の利益を得たとの報道があった。

ボラティリティの上昇によるリスク・マネージメントや、米中の貿易戦争懸念などもあったが、この下げのもっとも大きな要因のひとつには、ヘッジ・ファンドが巨額のショート売りを仕掛けたこともあるように思う。

強い投機性を帯びていることが存在理由ともいえるヘッジ・ファンドに過剰流動性が加われば、相場は大きく荒れて当然なのだろう。

それでも、ヘッジ・ファンドの強烈なショート売りは下値を試してくれたとも言えなくもない。

そして日本株市場はV字回復した。しかし、その後にはまたなんだか盛り上がらない。

通期での決算発表は近づいている。それでも、期待感よりも懐疑的なムードが漂っているかのような印象だ。

時間はかかっても、懐疑の中で育っていくものと期待したい。

 

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「酒屋の株話」V字回復

 

 

今週の日経平均株価は、月曜日のボトムから1000円以上値上がりして引けた。

先週の「酒屋の株話」で、マクロからの売り圧力は続きそうだが、低PER、配当狙い、新年度の買い、好決算などでV字回復の動きがあっても良さそうなものだとも思うと書いたが、ほんとうにV字回復してしまった。

 

 

 

 

 

 

なんらかの要因で、日本株市場は過剰反応したということだろう。再帰的な動きの週となった。

ボラティリティの上昇によるテクニカルな要因で売られた後に、政策リスクで急激に市場のセンチメントが悪化した。

ファンダメンタルズが良好な銘柄が業績以外の理由で売られたなら、今後に起こるとみられる再帰的な動きは相当期待ができるということだろう。

それでも、この過剰流動性とプログラムされた取引が多くを占めるような環境では、日経平均株価にして3000円幅ぐらいの乱高下が、常に起きる可能性があるということを意識するべきなのかもしれない。

いつか市場が熱狂に至るようなことがあれば、その後に長い下落トレンドとなるのかも知れないが、それまでは覚悟を決めて乱高下に付き合って行くしかなさそうだ。

いよいよ通期での決算発表が近づいてきた。再帰的な動きに加え、業績を好感する動きに期待したい。

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「酒屋の株話」落ちてきたナイフ

 

 

おどろいたことに今週の日経平均株価は、先週末の終値から1000円以上も値下がりした。

「中国とアメリカの覇権争いで、なんで日本の株価が一番下がるんだ!?」と、今回もまた思う。

年度末であることの季節要因だろうか。それとも高いレバレッジが変動を大きくしているのか。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

マクロからの売り圧力は続きそうだが、低PER、配当狙い、新年度の買い、好決算などでV字回復の動きがあっても良さそうなものだとも思う。

株を買い付ける時点で、長期的には株価が上昇するとしても、その過程で上がったり下がったりすることをある程度想定しているわけだが、それでも急な政策の転換で急落するのは、あまり気分が良いものではない。

それでも、相場とはそんなものかもしれない。やっぱり覚悟と忍耐が必要なのだ。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは天候の移り変わりの意味の他に、「辛いこともいずれ時期が来れば去っていく」という、ことわざとしても使われるとのことだが、今の株式市場はそんな状況ではないかと思う。

「少子高齢化」や「労働力の減少」「訪日観光客の増加」「東南アジアでの生産年齢人口の増加」「コバルトやリチウムの需要増加」・・・・などなど、骨太と言えるトレンドはある。

営業利益の上昇トレンドが予想できて、過熱感のない株価なら、過度に弱気になる必要はないと思う。

 

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