“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」刺激を求めたら危険かも

 

 

今週の日本株市場は監理銘柄に指定された「東芝」株への、短期投機とみられる売買ばかりが盛り上がったようだ。

たとえ専門家の予想であっても、その正確さとなればだいたいチンパンジーの投げるダーツと同じぐらいにヒドイのだそうだが、またしても多くの参加者がヤケドを負うことになる、短期の予想に賭ける鉄火場の出現だ。

 

 

 

 

 

 

日本の多くの市場参加者にとって株式市場の魅力とは、価格の変動にハラハラドキドキするような、手に汗握る状況なのかも知れない。

辛抱強く我慢を続けるような、たぶん賢明と呼ばれるような投資法はつまらないのだ。目先の価格変動にアドレナリンが吹き出すような売買の方が確かに刺激的で楽しい。

パチンコ代わりのゲームと割り切って、日がな一日売ったり買ったり、また勝ったり負けたりして遊ぶにはおあつらえ向きなのだ。

それでも度を越してしまって、自身にとってガチな金額で勝負するようなことになれば、余程の運がない限り悲劇的な結末を迎えることになることは想像に難くない。

もちろん勝つ人もいる。

経験豊かな消防士が瞬時にその場の危険を察知したり、プロの将棋指しが瞬時に次の一手を思い浮かべるような、鍛えられた勘所があるなら、商いの集中している「東芝」は鉄火場どころか、草刈り場なのかも知れない。

瞬時の直観とは経験した膨大なパターンの記憶からくる人間の優れた能力によるパターン認識なのだそうだが、そこまでの能力を備えている人は少ない。また、人工知能もそこまで対処できるのかどうか疑問だ。

酒屋のオヤジももちろん含めてそこまでの能力がない市場参加者にとっては、つまらなくても合理的で辛抱強く、感情に流されない方法で株式投資に挑むのが、やはり賢明なのだろう。

合理的に辛抱強くとは、価格が下がればもちろんだが、価格が大きく上昇したとしても変わらない・・・・つまらないのだ。

それでも株式投資とはそんなものなのだろう。刺激を求めたら危険なのだ。

日本株市場にもいよいよ春到来の様子。期待したい。

 

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「酒屋の株話」季節要因の重石は外される

 

 

日本経済新聞の記事によると「日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」の発行済み口数は昨年12月下旬から急激に膨らみ、最近は過去最高水準にあるとのこと。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞>

「ベア型投信」を利用した中小金融機関の決算対策売りとのことで、株価の上値を抑える一因になっているようだ。

また、この地銀などが築いたベア投信の山は4月に一気に崩れるとみられている。

ベア投信を購入して含み益を保つのと、株式を売却して利益を確定するのと、何がどう違うのかよく分からないが季節要因による上値の重さが存在したようだ。

それでも3月中旬~下旬までの季節要因であり、その後に上値は軽くなるとみられている。実際に金曜日にはもう日経平均株価は上昇に転じた。

そんな状況を見抜いて、先物に買いが入っているのかも知れない。

ベア投信の運用会社は裏側で先物売りのオペレーションを行うが、その大量の売りポジションが4月には買い戻されると分かっていれば、先物の買いはおいしい話だ。

高所恐怖症ぎみな米国株も、調整はしているがそれほど下がらない。連騰の後の急落懸念は薄れつつあるように思う。

ドル/円相場も円安の流れに転換したとみられ、日本株は今後上値を試す展開となりそうだ。

株価が上がれば個人投資家はこれまで通り売り越してくると予想される。そうなれば、過熱感の感じられないある意味健全な株価の上昇が続くとみるべきではないか。

出遅れ感ある個別の成長銘柄にも、業績の拡大に追いつくような株価の上昇があると期待したい。

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「酒屋の株話」日本株に春到来でも三寒四温の予感 

 

 

「抜けた!」

日経平均株価をテクニカルに分析すれば、18600円レベルから19600円レベルのレンジで昨年末から形成されていたコンソリデーションが、米国株、円安、企業業績の伸びなどに押し出されるように上抜けたとみるべきではないか。

少なくとも今年の夏場までは堅調な推移となり、前回の高値である21000円レベルを目指すことになるような気がする。

 

 

 

 

 

 

個別株に目を転じれば、全ての企業には当てはまらないが、企業業績の伸びに株価が追い付いて来ていない印象。また、その企業業績の伸びは頭打ちしたとは思えない状況ではないか。

もしそうなら、株価が業績に追いつくための上昇はこの先の展開ということだろう。

それでも、日経平均株価がコンソリデーションからブレイクしたからと言って、トレンドフォローの買いが素直に入って来そうもない。株価の上昇に多くの市場参加者が逆張りで対応して、売り越す傾向が強いからだ。

また、米国株の最近の連騰により、やや高所恐怖症ぎみの状況にあるようにも見受けられる。

市場心理を読むとすれば「恐れ」が先行している感じだろうか。

1989年の年末をピークとして日本株は長年に渡り下落トレンドが続いていただけに、その間に経験した帰納法的パターン認識では、今の株価は 売り もしくは 買いにくい 状況なのかも知れない。

それでも、そんな懐疑の中で買われるような展開、いわゆる「懐疑の中で育つ」パターンとなれば、それはかなり理想的な上昇パターンといえるのではないか。

辛抱強くほったらかすような買いっぱなしとも言えるような投資スタイルで、あまり目先の動きにシリアスに考えることなく、ゆったりとした姿勢が大切なのかも知れない。

 

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「酒屋の株話」仕事の概念と株式投資

 

 

「・・・・株なんか上がってるときは良いけど、下げ出したら目も当てられない。塩漬けになるだけだよ!」

また、「株なんか大損するだけだよ!」・・・・・・みたいなアドバイスをされる方はおられる。

安全資産に対する考え方の世界観は様々。株式投資を行っているというだけで偏見を持つ人もいる。

ひとくちに株式投資と言っても個別銘柄を見れば様々な多様性がある。また、信用取引、先物取引、オプション取引、アルゴリズム、インデックス・・・・・それらの複合など、取引方法も多様化している。

なかには確かに鉄火場の状況を呈している場面もあり、それらを一緒くたにすれば偏見を持つ人がいても不思議ではない。また日経平均株価の動きはすべての投資活動の指標にはならない。

 

 

 

 

 

 

人類が発明したなかでも、もっとも優れたもののひとつが株式会社に代表される会社組織。その会社組織とは「労働力を提供する人」「アイデアを提供する人」「資本を出す人」から構成される。

それらすべてが仕事とよばれる概念なのだと思う。

多くの若い人達にとっては労働力の提供しかできない。そのうち役に立つアイデアが生まれることもある。またそのうちある種の経験を積み、さらには資本を出せるようにもなる。

そんな自身の人生経験に裏付けされた判断での投資とは、たぶんその人にとってもっとも安全で自信の持てる投資ではないだろうか。

仕事という概念が多くの人にとって、労働力の提供のみにあることこそが偏見ではないかとも思う。資本を出す人がいなければ今の社会は成り立たないのだ。

また自身の経験を資産価値に変換するとすれば、株式投資意外にはないのではないか。

世の中には説得力のあるいかにも正論のような一般論、もしくは極論など、情報のノイズは多い。

そんなノイズのうさん臭さを経験により嗅ぎ分けて、世の中の変化への合理性やその株価の水準など、経験を積んだ大人の忍耐力ある合理的な仕事としての投資こそが、もっとも安全でないかと思う。

また、今の多くの若い人達にとっても、賢明な投資はこれから避けて通れないことなのかも知れない。「労働力」と「出資者」、貧富の差は便利な世の中でさらに拡大することになりそうだ。

 

 

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「酒屋の株話」AIを知り己を知れば・・・・

 

 

米国のある大手金融機関では、2000年に600人在籍したトレーダーが今ではわずかに2人だけになってしまったのだとか。そのかわりに今では200人のコンピューターエンジニアが運用する人工知能が自動的にトレードを行っているとのことだ。

少し前に話題となった「超高速でコンピューターが取引を繰り返すHFT」と、今話題の「人工知能による自動取引」とどう違うのかは分からないが、今後の株式市場はますます感情のないプログラミングされた自動取引が市場を仕切ることになりそうだ。

感情のない機械的なコンピューター取引はまだまだ始まったばかりであり、長年の経験則からくるような帰納法による人間の感覚は疑ってみた方が良いということなのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

それでも人間ならではの学習能力で、今後も株式市場で生き残る道があると信じたい。

もちろん人工知能とガチで争うような方法は、個人投資家にとってまったくもって賢明とは言えないだろう。個人投資家としての戦い方は違うところにありそうだ。

流動性に欠ける中小型銘柄では取引に厚みがない分、価格の変動は大きくなる。同じような原理だと思うが、昨年はコンピューターによる自動取引量が大きくなったことで日経平均株価の流動性が一時的に失われ、急激な価格変動に見舞われた。

この状況を人間は学習した。想定外のノイズには、感情のないコンピューターよりも人間の方がうまく対処できそうな気がする。

極端な価格になった時には個人投資家が得意とされている、いわゆる逆張りが意外にうまく機能するのではないかと思う。

それでも「買い場」「売り場」の訪れる機会は以前よりも少なくなりそうだ。

長期的な視点に立ち、目先のノイズとみられる動きは無視して辛抱強く挑めば、人工知能が仕切る市場でも生き残っていけるのではないかと思う。

それにしても、感情のないコンピューター取引がどんな状況を生み出すのか、ちょっと楽しみな気もする。

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