“酒屋の株話”に関する記事一覧

「酒屋の株話」一強多弱の時代の商売

 

 

酒屋を含む小売業とは、人間が経済生活を営むうえで欠かすことの出来ない業態であり、ほとんど世界最古の商売のひとつ。そして今の時代でも魅力的な商売だ。

ただし、その商売の方法による。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、20年前に小売業を始めたとして、どのような方法がもっとも効率的だったのか。

たぶん、それはほとんど間違いなくアマゾンに投資することではなかったか。

たとえば1千万円で小売業を始めて20年後に純資産で50億円になるようなことは、アマゾンのような業界の一強に投資するか、自身の商売を上場させる以外には、ほとんど不可能だ。

世の中のテクノロジーやサービスが進化して行くにしたがって、ビジネスの世界における一強多弱の傾向は強くなると想像できる。ビジネスの世界はまさに戦国時代の様相を強めているのだ。

だれが、どの分野で、どの方法で天下を取るのか。

もし、自身が徳川家康でなければ、将来の徳川家康になる可能性のある会社に投資する他に方法はないのかも知れない。

もちろん、正しく徳川方にくみすることは簡単なことではないのだが。

それでも、一強になりそうなところにくみしなければ、多弱になるだけだ。

経験したことのないようなカネ余りのこの時代。最も効率的な商売のひとつの方法は、一強になりそうなところに株式市場を通じて投資することではないか。

予想以上の成果が得られる可能性があると思う。

 

 

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「酒屋の株話」バリュー銘柄の出番か

 

 

今まで堅調に推移してきた成長銘柄が調整している。それでも、下がれば買いが入る。

おそらく日柄調整とかコンソリデーションと呼ばれるような期間に入ったのだろう。

 

 

 

 

 

 

買いと売りが拮抗した状態で、相場が上昇すれば売られ、相場が下がれば買われ、そんな状況で日数だけが経過する状況だ。

売りたい人に、売りたいだけ売らせなければ上には行かない、と言うようなことなのかも知れない。

また、夏枯れ相場とも呼べるのかも知れない。夏本番で市場参加者が減ったり、取引が消極的になっている可能性はある。

日経平均は見た目に堅調と呼べるのかも知れない。

相変わらず5月から続いているレンジ内の値動きに留まっているが、いよいよ値動きの上下の幅は縮小してきており、値動きのエネルギーが凝縮されていると見えなくもない。

そろそろ動き出しても良さそうなものだと思う。

これまで堅調に推移してきた成長銘柄が調整していることを考えれば、今度はバリュー銘柄が主導して日経平均株価を持ち上げるようなことになる、とも想像できる。

日本以外の国の金融政策で日本円が売られるようなことになれば、日本株の特にバリュー銘柄は買いだろう。

個人的には、この日柄調整やコンソリデーションと呼ばれる期間を乗り切って、成長銘柄を追いかけたいと思うのだが。

いづれにしてもジックリ付き合うスタイルで挑むのが賢明のようだ。

 

 

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「酒屋の株話」動き過ぎてはいけない

 

 

今年の春に経験した地政学リスクの高まりは、結果として日本株の絶好の買い場となった。

今回のケースも基本的には同じだと思うのだが、北朝鮮に対しての対応やら金融政策やらで、もう少し複雑で持続性のある悲観要因なのかも知れない。

さらなる波乱に備え、日経平均のプットオプションの購入が膨らんでいるとのこと。また、それに伴いボラティリティも上昇しているという。

それでも、この市場心理に「恐れ」が感じられる状況は、逆に楽観的に挑むべきだと思う。その「恐れ」の市場心理こそが、この上昇トレンドの健全性を示しているのではないか。

 

 

 

 

 

 

今週の日本株市場は、今まで堅調に推移してきた銘柄に調整が入る展開となった。

もし日本株への投資が負け戦であれば、それこそ刀も鎧もかなぐり捨てて、一目散に逃げるべきなのだろう。しかし、どう見ても負け戦には見えない。

むしろ勝ち戦において勝ちを急いではいけない状況ではないか。動き過ぎてはいけないのだ。

一強多弱とも言えるこのビジネスの戦国時代、一強となればアマゾンのようにPER200倍まで買われる企業も出て来る環境下だ。

ある分野で優れた競争力のある企業だと思えば、動き過ぎるべきではない。ヘタに動けば、譲渡益に対する税金で必ず20%は持っていかれる。合理的とは言えないのだ。

2009年にボトムアウトした日本株の上昇は、まだまだ始まったばかりだと思う。動き過ぎれば損をする。

 

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「酒屋の株話」配当で買うタイミングは

 

 

「・・・・・・今でしょ!」

投資ファンドの決算や株主総会などによる特殊な需給要因で、その後の7月上旬は株価が調整することが多いのだという。

6月最後の営業日の昨日、米国の株安を受けて日本株も値を下げた。

多くの株主に対して配当金が支払われるこの時期に、まるで新たな買い場を与えてくれるかのように価格が調整したのだから、ありがたい状況だと素直に考えるべきなのだと思う。

 

 

 

 

 

 

日経平均株価は今年の5月あたりからレンジ内での値動きに留まっている。レンジと言ってもやや右肩上がりであり、下値、上値ともに切り上げて来ている。

また、レンジ内での変動幅も小さくなって来ている様子。

様々な要因によるレンジ内でのもみ合いで、価格上昇に対するマグマが蓄積され、なおかつ凝縮されている印象だ。

そして、ひとたびその噴火活動が始れば、比較的速いスピードでの価格上昇が想像できる。

もし今回の配当金で、株をさらに買い増しするタイミングを計るとすれば、やはり今がベストな行動ではないか。

今年の前半、過剰流動性はトルコ株を最も買い上げた。最も売られた原油にしても、過剰流動性による売り圧力だった可能性もある。

そして次の月曜日からは今年の後半戦。

過剰流動性が日本株に大量に流れ込むようなことがあってもよさそうなものだと思う。

 

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「酒屋の株話」情報過多を剪定すれば・・・

 

 

良いブドウを育てるには、剪定や芽かきで収量を抑えたり風通しや日当たりを良くする。

良い株式投資も、ひょっとしたら同じなのかも知れない。

情報や雑音の多さが状況をややこしくし、判断を鈍らせている可能性があるようだ。

余計な情報や雑音などは、瞬時のうちに頭の中でバチバチと剪定するべきなのだ・・・・・もっとも全てが余計で剪定により何も残らなくなるのかも知れないが。

それでも、日々のマクロなどの情報や雑音とは、そんなものなのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

<酒倶楽部ステップのカベルネ・ソーヴィニョン>

いま世界でもっとも人気のあるコラムニストと呼ばれる方が書いた本には、「余計な情報は必ずしも有利に働かない。複雑な現象の下に隠れているサインを見つけるには少しのことがわかればよい」とあった。

また、「余計な情報はただ無用なだけでなく有害でもある。問題をややこしくする。すべてのことが分かるなどありえない。」のだそうだ。

つまり、情報過多は正しい判断の邪魔ということのようだ。

これは軍事作戦でも医療の現場でも同じことらしい。

では、優れた判断の条件とは何かといえば、直観と熟考なのだとか。

経験した膨大なパターン記憶からくる直観が、優れた判断である可能性は高いようだ。

かのジョージ・ソロス氏も判断のサインは、まず背中が痛くなることなのだとか。

たぶんこの直観と熟考とは将棋の世界でも同じで、既存の戦法などにこだわらない直観や熟考を兼ね備えていることが重要なのかも知れない。

ただ、今の日本株市場においては直観と熟考だけでは特に何もすることがないように感じる。保有し続けることのみのため、忍耐力が必要ということだろうか。

ひたすら経験値を高め、より多くのパターンの記憶を持ち、直観と熟考を繰り返すことが、株式投資に限らず必要なのかも知れない。

 

 

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