“自然派ワイン”に関する記事一覧

ボジョレーの最新トレンドは「素晴らしいワイン=自然派ワイン」

ボジョレーの現在の現地状況はなかなか伝わって来ませんが、今年2013年もまた2012年に引き続き難しい年となる可能性はあるようです。

今年の寒い春、遅い夏の訪れ、雹嵐の被害、収穫時期の遅れと、決してパーフェクトなヴィンテージではなさそうでなのです。

しかし、2012年ヴィンテージのボジョレーで品質の違いが造り手によって大きく違ったように、たとえ不遇な環境下でも、細かい手作業と経験による苦労をいとわない方法で克服し、採算が合わないとしても品質を第一に考える造り手のワインは期待を裏切りません。

そんな品質重視で、身体にやさしい、地球環境にやさしいワインを造る生産者が、今やボジョレーを代表する自然派と呼ばれるワイン生産者たちなのです。そしてその中で、今最も注目されているのが酒倶楽部ステップでもご予約を承っている「ジャン・クロード・ラパリュ」。

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 この自然派のワイン造りとは、大手のメーカーにはリスクが大き過ぎて出来ない製法なのだそうだ。なぜならブドウの皮に自然に付いている健全な自生酵母により発酵をおこなうから。それには農薬などに頼らない自然なブドウ栽培でなければいけません。また、健全でないブドウが混ざっていてもいけません。

いわゆる一般的な90%以上の醸造家は、ブドウを発酵槽に入れるときに、SO2酸化防腐剤を大量投入してしまい健全な自生酵母を殺し、人工酵母により醸造するのだそうです。

 自然派のワイン生産者は、収穫した健全なブドウを除梗せず、そのまま発酵槽へ入れます。その後に難しい専門的なテクニックはありますが、ブドウの房を潰さずに発酵、そして出来るだけ搾り出すことなくゆっくりとジュースをとり出すのです。

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搾った後のブドウ

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ブドウの皮から汗のごとくジュースが流れ出たジュースには、やさしく上品なフィネスが備わる。

 日本では自然栽培の「奇跡のリンゴ」が注目されていますが、「自然派ワイン」がフランスで注目されてる理由にも、根底には同じような考え方や危機感があるように思えます。

便利で利益の上がる農薬を世界中で使ったがために、世界中で蜂がいなくなってしまい、蜂蜜が世の中からなくなってしまうような社会を変えたいとの思いが、「奇跡のリンゴ」や「自然派ワイン」に関心を持つ人達を増やしているのではないかと思うのです。

健全な地球環境があってこその人間です。自然環境を尊重し、その環境を表現する自然派ワインには、単においしい以上のなにか、理想や主義みたいなものが感じられるのだと思います。

ジャン・クロード・ラパリュ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2013 750ml ご予約受付中!

10月31日までのご予約特価 3500円(通常3900円)。ご予約はメール、ファックス、電話でお早めにお願い致します。

 

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夏におすすめのワイン その2

今日も 夏におススメのワインを ご紹介します。

 ミネラル感 たっぷりの さわやか白ワイン 

「 クロ・ド・ラフォンテーヌ ヴィエーユ・ヴィーニュ 」

AOC ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ シュール・リー

 

ミュスカデ というと 薄っぺらいワインも 多いですが

このミュスカデは 違います。

レモンや マスカットの香り華やかで ミュスカデに期待する 爽やかさを 裏切らない味わい。

ミュスカデには 例をみない、やわらかい口当たり。 それから、 口中に ミネラル感たっぷりの うま味が 広がります。

どうしてこんなに 美味しいの!?と ビックリします。

その秘密は 畑にあるのかも・・・。

「リュット・レゾネ」と 言われる 環境に害のある農薬や除草剤を 極力使用しない栽培法を採用。

その 葡萄の樹も、樹齢55~75年以上の古木など古い木が多く平均でも 35年。

そんな葡萄から醸される ワインは、長熟することも 期待できる しっかりとした ワインに仕上がっています。

 

暑さも スーッと 収まる とっても 爽やかで 満足感の高い白ワインです。

「 クロ・ド・ラフォンテーヌ ヴィエーユ・ヴィーニュ  

     AOCミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ シュール・リー 2011 」     750ml  1890円CANOVHJ5

 

 

 

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夏におすすめのワイン

しばらく 凌ぎやすい日が続き、身体もらく~でしたが、また 今日から猛烈な猛暑!

子供達の夏休みは、まだまだ続きますし・・・・。親の方が 倒れそうです・・・。

 

今日は、こんな暑い日だからこそ 楽しみたい ワインを ご紹介しますね。

ステップでは もうお馴染み という 感じもしますが、

まだの方は 是非お試しくださいね。

「ドメーヌ・カザル・ヴィエル の ヴィオニエ 2011」カザルヴィエル 

     うま味たっぷりの 辛口 白ワインです。

     フランス ラングドックの サンシニアンにある 

     生産者 ドメーヌ・カザル・ヴィエル。

     コスト・パフォーマンスの高いワインを造ることで 

     人気があります。

 

 

その畑は ローマ時代に開墾された遺跡が残り、18世紀までは 修道僧らによりワイン造りがなされていました。

フランス革命によりこの 領地は教会から没収され、近郊ですでに葡萄栽培をしていたミケール家が取得。

現在の当主 アンリ・ミケールは 歴史を守りつつ、革新的に ワイン造りに挑んでいます。

彼のモットーは 「出来た最初の年から 楽しく飲めて、骨格のしっかりした良く熟成するワインを生み出すこと。」

まさしく この ヴィオニエは そんな彼のモットーが表れているワインです。

白い花やマスカットのような風味に、ライチのような東洋的な雰囲気。

たっぷりとした果実味に 長い余韻には うま味が広がります。

ローヌ地方の銘酒 コンドリューにも負けない 力強い 旨さです! 

 自然な葡萄栽培を心がけ、完熟した葡萄を醸していますので ワインにもパワーが宿り

1日目は白い花 2日目はしっとりとした深いうま味 と 開栓後 2、3日 楽しめます。

これが 自然派のよさですね。

 

この ワインを飲めば 明日からがんばるぞー という 気持ちになれますよ!

 

「ドメーヌ・カザル・ヴィエル  ヴィオニエ 2011」     750ml  2200円 (税込)

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「自然派ワイン」難しいけど、とっても楽しい!

自然派ワインの生産者は、「ワインのタンク、ボトルの中には宇宙の原理がある!」と言いますが、自然派ワインを試飲していると、それが感覚として分かるような気もしてきます。

平たく言えば、とにかくピュアーな味わいだが、複雑なうま味もスゴイってことでしょうか。味わいに自然環境や宇宙が表現されていて、なんだか混沌とした感じもある。難しい哲学者の話を聞いて、分かったような、分かんないような感じってとこでしょうか。

 好きな人にはとことん好かれるワインなのですが、販売する立場の者にとってはたいへんに難しい商材。どれもホントに良いワインであることは間違いないのですが・・・・・・・・売れる、売れない、となると難しい・・・・・・・!(汗)

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 【ジル エ カトリーヌ・ヴェルジェ AOC マコン・ヴィレ・クレッセ】

マコン・ヴィレ・クレッセで30年間、野生酵母で発酵を行い、醸造中のみならずビン詰めまでSO2の添加は一切しない自然派中の自然派蔵元。極端にブドウの収穫量を少なくし丁寧に仕事を行う。

低温でしか働かないレモンやトロピカルフルーツなどのアロマをだす野生酵母の働く期間を長くするため、低温でアルコール発酵を行うが、時として発行は限りなくゆっくりと進み、なんと5年も続く場合もある。所有するシャルドネの樹齢は127年の樹もある。

写真左のオーナーであるジルさんの顔とみられるヒゲ男ラベルの「ビュル ア ゼロ」は発酵途中でビン詰めされたやや発泡の残る爽やか系のワインだが、これが個性的。やや古漬けのようなニュアンスもある、なんだか混沌とした複雑なうま味の塊のようなワイン。個人的には大好きなのだが、小売業者としてはかなりスキルの高さを求められるワインかも知れません。

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 【ラファエル・シャンピエ AOCボージョレー】

 十代後半のころから近所の著名な醸造家ジャン・クロード・ラパリュさん(酒倶楽部ステップでも人気です)の元でワイン造りの真髄を学ぶ。ラパリュさんは自然な栽培、醸造、ガメイの可能性と潜在能力をとことん追求しているワイン造りで知られていますが、ラファエルも同様にガメイの偉大な可能性を信じる。

ガメイなのに骨格があり、それでいてスーっと身体に浸透してしまうような、ピノ・ノワールにも劣らない繊細さとエレガントさを兼ね備えた、ガメイの最高峰を目指す。

上の写真のロゼワインは、こちらもやや古漬けのようなニュアンスが感じられる、ほのかな微発泡の感じられる爽やか系。ピュアーなフルーツ味とミネラルが感じられるエレガントな味わいで、スーっと体内にしみ込んでいくような自然派ならではの飲み心地。

 まだまだご紹介したい個性豊かな自然派ワインがたくさんあるのですが、しつこくなっちゃいますので、またの機会にご紹介させていただきますね。

今回は爽やか系自然派ワインのご紹介でした。

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「自然派ワイン」多様性ある試飲会

フランスの気合の入った造り手の自然派ワインの試飲会です。

自然派ワインの試飲会の良いところは、どのワインも個性豊かで、新しい発見の味わいばかりのため、試飲の終盤でも味わいに飽きることがないこと。

しかし、その半面、たしかに良い造りのワインなのだが、ワインを販売する立場の者としては、むずかし過ぎて販売する自信の持てない味わいのワインもあります。

もちろんそれは個性で、「その味わいが大好きだ!」と言うお客様もそのうち現れるのだと思います。

納豆やチーズと同じく、その味わいの良さに気が付くまでに時間がかかりますが、一旦その味わいの良さに気が付けば、毎日でも口にして飽きの来ないほど好きになってしまうタイプの味わいなのです。

難し過ぎない美味しさの自然派ワインで気になったものをいくつかご紹介します。

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以前のブログでもご紹介したフランスで人気のラジオDJ、ジャン・イヴ・シャプロンさんが南フランスで自ら手作業により少量生産しているこだわりのワイン「レ・シュマン・ドゥ・カラポット」。南ローヌの有名醸造家マルセル・リショウさんと25年前に知り合い、教えを受けているのだそうだ。

赤黒いイメージのベリー系の果実味が豊かで、バランスがよくなめらかな飲み心地。美味しさの秘訣はワインに上質なジャズを聞かせていること。ややジャジーな味わいか!?

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あの伝説の造り手マルセル・ラピエールさんと共同でワイン造りをしていた、ワイン造りの大御所的存在のジャン・クロード・シャヌデさんが数量限定で造ったオリジナルキュヴェ「キュヴェ・ド・シャ」。可愛い猫のラベルが印象的なボトルですが、シャ(猫)とはシャヌデさんのあだ名なのだそうだ。

味わいはマルセル・ラピエールさんのワインに似ていてキレイな余韻が印象的。でもちょっと違う。

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酒倶楽部ステップでも人気のジャン・クロード・ラパリュさんの造る究極のワイン「アルマ・マテール」。ギリシャ時代と同じ素焼きの甕「アンフォラ」で熟成。なんでもアンフォラを使うと”天使の分け前”が大きく、なんと1/3が消えてしまうのだそうだ。それほど大きくないアンフォラが4つのみのとても貴重なワインなのです。

味わいは、これがボジョレーだとは誰も信じないような別次元のエレガントさを持った味わい。

 なるべく自然のままで造られる自然派ワインは、ひょっとしたら本来の発酵食品が持つ、複雑で多様な味わいを感じ取ることができる数少ない食品の一つなのかも知れません。

発酵食品好きの日本には好きな方が多いと思うんですがね!

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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