“ワイン投資”に関する記事一覧

グランヴァンの流行はラフィットからDRCへ!

中国系のグランヴァンに対する流行は変化したようです!

The Liv-exさんの伝えるところでは、今まで高級ボルドーワイン上昇を引っ張ってきたシャトー・ラフィット・ロートシルトは下落に転じ、その下落と反比例するようにドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が急上昇しているとのこと。それも高値を更新しているのは香港でのオークションで、やはりここでも中国系からの買いが入っているらしい。またDRCの他のブランドも追随して値上がりしている。

 ラフィットのバブルが弾け、今後はDRCがバブルへと向かって行くのか?単に中国系のワインコレクターにとって割安感のあるグランヴァンに資金が向かっているのか?ファッションと同様に中国系にとってラフィットはもう魅力がなくなってしまったのか?DRCが中国系にとって高過ぎる水準となればイタリアやカリフォルニアの高級ワインに人気が移るのか?・・・・・などなど疑問は多いですが、一つ確かなことは、中国系をメインとするアジアからの高級ワインの購入意欲は衰えていないということです。

投資対象としても投資が可能な高級ワインのパフォーマンスは、あらゆる投資可能商品の中でベストとも言えるパフォーマンスです。しかもその投資商品としての特徴は、ロウ・リスク、ハイ・リターン!希少性があり、年を重ねれば消費される分も多くなり、更に希少性は高まって行くのです。

もちろん難点もあります。信頼に足りるワインの保管方法と流動性が低いこと。日本では、利益を上げた場合の税金が高いことも加わります。しかし余剰資金というか、とりあえず使う予定のない資金があれば、最近人気のFXに向けるよりは長期的にみれば魅力があると思うのです。

参加される場合、まとまった資金があれば世界的な大手ワイン商を通じたり、ワイン投資ファンドを購入したり。まとまった資金がなければThe Liv-exに参加されるのが良い方法かと思われます。

酒倶楽部ステップも一応ワイン業界の末端のさらにもっと先っぽには位置していると思うのですが、そんなお手伝いが出来ればいいな~!て考えて憧れてしまいます。

もし、この手の案件で酒屋のオヤジがお手伝い出来ることでもありましたら、お声かけ頂ければ嬉しいです。この分野の勉強もしてみたいと思っております。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ワイン投資はローリスク、ハイリターン!

元ムーア・キャピタル・マネージメントのエコノミストを務められていたジョー・ローズマンさんは、最近の不安定な金融市場に対応して新しいスタイルの資産を投資ポートフォリオに加えることを勧めておられます。

ローズマンさんが勧める新しいスタイルの資産というのがSWAG!

これはS=シルバー(銀)、W=ワイン、A=アート、G=ゴールド(金)の省略。この中でもワインのパフォーマンスは特に素晴らしいのですが、まずはこのSWAGの特徴:

1、実物のある資産。

2、長い間の保有が可能。

3、現在の負債とは関わりがない。

4、移動ができて比較的簡単に保管ができる。

5、希少性があり供給が限定的。

6、配当や利子がない。

7、株式市場などに比較的関係ない値動き。

8、デフォルトの影響を受けにくい。

 理想的な投資はローリスク、ハイリターンであることですが、この10年間でのSWAGの個別のパフォーマンスに注目すれば、ローリスクとハイリターンともにバランスがよく優れているのがワイン。最もリスクが高く、リターンも高いのがシルバーでした。

ちなみに英国株価指数(FTSE100)はローリスクではありましたが、リターンはゼロ。

ここ最近ではシルバー、ゴールドの大急落がありましたが、高級ワイン指数であるLix-ex Fine Wine Investables Indexの下げ幅は限定的でした。もちろんこれには希少性や流動性などが関連していると想像されますが、それでも大急落の影響はほとんど受けなかったことになります。

今後、金融界からワイン投資が注目されて、ワイン投資の環境が整備されるようなことになれば、現在のゴールドやシルバーのようにより多くの資金が流れ込み、想定外の価格上昇、想定外の急落が始まるかもしれませんね。

The Liv-ex Blogを参照させて頂きました。⇒ http://www.blog.liv-ex.com/2011/09/against-a-backdrop-of-underperforming-equities-and-bondsjoe-roseman-former-economist-at-moore-capital-managementargues-tha.html

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その1

グランヴァン価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰。値動きのグラフを見ると恐ろしくなるほどの価格上昇です。

タイトルの「グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?」とは、まず第一に「グランヴァン市場はバブルなのか?」と、もう一つは「もしバブルなら、そのバブルは破裂するのか?」の二つの意味を含みます。

こんなこと気にして、ブログに書くのは日本で酒屋のオヤジだけだと思いますので、あえてブログに書いてみたいと思います。

ボルドーワイン・インデックスは1988年から約20倍に。

グランヴァンの値動きはゴールド価格の値動きに良く似ていると思います。リーマンショックの時期に価格が一時的に調整され、その後一本調子の値上がり。新興国による分散投資の一部がゴールドと同じくワインにも流れた結果だと思われます。

ゴールド市場における専門家の予想コンセンサスは、米国の量的金融緩和の終了や国際エネルギー機関による石油備蓄放出の影響を受け価格は調整しても、世界的な信用不安やアジアでの強い投資意欲で、長期的には上昇するというもの。

グランヴァン市場は、ちょっと前まではロシア勢の買いもあったようですが、最近の買いはもっぱら中国、香港勢のワイン投資用。今後さらにグランヴァン価格が堅調に推移するかどうかは、中国経済がどうなるかにかかっているようです。

今朝の日経新聞に掲載されていた清華大教授の李稲葵さんによると、中国不動産バブル崩壊の公算は小さいのだそうです。中国では借金をして住宅を購入する家庭がまだ少なく、都市部への人口流入も続いておりバブル崩壊の可能性は少ないのだとか。

そして、中国の人々には物価上昇がなかなか止まらないため、インフレ期待があるのだそうです。預金の金利は実質マイナス状態にあり、資金はゴールドなど預金以外のさらなるインフレに備えた投資商品に沢山流れているようです。グランヴァンへの投資人気もその投資ポートフォリオの中の一つなのでしょう。

今後、中国での金利が上がり、さらなるインフレに歯止めがかかれば、グランヴァン投資人気はこれまでのようには続かないのでしょうが、かといって中国国内での食料品価格の上昇は収まりそうになく、グランヴァンの価格が下がれば、やっぱり中国系の買いがグランヴァン市場に入りそうな感じです。

しかし今の水準は、やっぱりどう考えても高過ぎるような気はします。もし中国人が冷静になったら、いったい後は誰が買うんだ?という気もします。今後も状況の変化に注目したいと思います。

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グランヴァン市場5月は横ばい!オールド&レアが人気に!

5月の高級ボルドーワイン市場はほぼ横ばいの価格変動となった。

 

ギリシャ国債のCDS急上昇、米国不動産価格指数リーマンショック時の底値を下回り二番底へ、米国地方債のデフォルト多発予想、中国での生産活動減速による素材価格の調整と更なる追加利上げ。世の中の情勢はグランヴァン市場にとっても頭重い状況ですね。

しかし、何もかも良くない状況のためか、ゴールドだけは保険の意味合いもあり堅調に推移しています。また、希少価値が高く古くて信用できる蔵出しのグランヴァンもゴールドと同じく注目されたようです。

5月のグランヴァン市場での大きなイベントは香港で先日開催されたシャトー・ラトゥール蔵出しのオークション。取引所価格を基準にすれば、オークション価格の比較的新しいヴィンテージは取引所価格を下回り、古くてレアなヴィンテージのワインは取引所価格を大きく上回ったのでした(オークション価格はバイヤーズ・プレミアムを含みません。)。

グランヴァン価格インデックスに反映されるのは1997年ヴィンテージからですから、今回のオークションはインデックスにとってはダウンサイドへの影響となったと考えられます。

超大物ヘッジファンド運用者のジョン・ポールソンさんは主要通貨をゴールドと考えて保有しているのだそうです。ユーロ、米ドル、円とどれにも不安のある現在。保険の意味合いの投資先としてはゴールドや豪ドル、ブラジルレアルが注目されて、その次に来るのが希少価値のある芸術品や超レアもののワインといったアイデアでしょうか。

スペシャルに超レアなワイン以外のグランヴァン市場はもうしばらく調整が続きそうな感じです!

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グランヴァン市場に価格調整の可能性!

インフレヘッジの目的で投資ポートフォリオの一部として買われてきた高級ボルドーワインを中心とした高級ワイン。その価格に調整の可能性が出てきたようです。

 

3月の高級ワイン市場は下がったり、上がったりで今までのような一方的な価格の上昇ではありませんでした。ヨーロッパの信用不安や中東北アフリカ情勢の影響、ひょっとしたら東日本大震災の影響もあったのかも知れません。

そして最近、高級ワインと同じくインフレヘッジの目的で買われていた原油、銅、プラチナにゴールドマンサックスが売りを推奨。また高級ワイン市場と同じような価格変動をしていたゴールドにも調査会社が短期的な価格の下げを予想したのです。

高級ワインの値上がりやコモディティー市場の値上がり幅は大きかったため、投資ポートフォリオに占めるそれらの割合はかなり大きくなっていると予想されます。そのポートフォリオに対する見直しが行なわれた場合には、やはりワインやコモディティーは調整のため売られる可能性が高いのでしょう。

しかし、ポートフォリオのポジション調整や、短期的な投機資金の回収が一気に進むことにより、短期的に大きく値下がりする可能性はあるのですが、コモディティー市場、高級ワイン市場ともにファンダメンタルズは堅調であり長期的には右肩上がりの展開となる可能性が高いようです。

また、高級ボルドーワイン2010年ヴィンテージに関しても2009年と同じく価格に対する評価は、かなりの強気市場となっております。その分コモディティー市場に比べるとワイン価格インデックスの下げによる調整は少ないと考えられます。

有名投資家のジム・ロジャーズの著書「商品の時代」の予想通りに原油やゴールドに大量の資金が流入する時代となりました。それと同時に高級ワインにも資金が流入しています。価格の乱高下はあっても高い価格水準は今後しばらく維持されそうですね。

熱く湧き立つような高級ワイン市場に対して、日本だけ不況に加え大震災の自粛ムードで蚊帳の外的な感じ。日本にある酒屋としては何とも口惜しい限りなのであります!(涙)

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