“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」21,000円あたりが目標か

 

 

円安、原油高、業績予想の上方修正・・・・・日本株にとって下がりにくい状況だ。

日米の金利差による円安/ドル高が日本株を持ち上げたともいえるが、実際に買ったのはやっぱり海外勢。

東証の投資部門別売買動向には、海外投資家が大きく買い、個人が大きく売ったとのハッキリとした傾向が示された。

これは昨年から今年の始めにかけての急落時とはまったく反対の傾向。大きく日本株を売り越した海外勢が、遂に日本株に対して買い越してきたのである。

そしてこの傾向はまだ始まったばかり。

今や日本株のメジャープレーヤーである海外の投資家が買いで相場を動かせば、もちろん日本の機関投資家も追随するとみられる。

また、もうひとつの傾向として、季節要因なのか値上がりによる含み益が出ている銘柄が売られている。業績の拡大が予想できる成長株が売られているのだ。

もしこれが季節要因なら、今月はそんな銘柄に注目しても面白そうだ。

dsc_0199

 

 

 

 

 

 

日経平均株価のこの強気相場のとりあえずの上値を予想をするなら、かなり客観的に株価チャートを見ても前回の高値である21000円レベルが目標となる。

たぶんその頃には、「あれ、なんで日本株は売られてたんだっけ!?」みたいなセンチメントに変化しているのではないか。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」トランプ・ラリーはチキンレースなのか

 

 

日経平均株価が下がらない。ドルに至ってはスカイロケットだ。

まるで相場の格言にある「押し目待ちに押し目なし」の実例。価格調整を待って買おうとしているが、まったく買えていない状況だ。

dsc_0205

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

それでも、中小の成長株に特に注目しているものとしては、「なぜ上がらない」みたいな真逆の印象がある。

トランプ氏選出によるトランプ相場は継続している。それでも、季節要因ともいえるファンドなどの決算による影響も大きいのではないだろうか。

これまで好調な推移を続けてきた中小の成長株の売却。その反対に低成長とされた大型株に対する空売りの買戻しの影響だ。

日経平均株価に強い影響力を持つ大型株の買戻しや、価格上昇によりオプションに対してのデルタの買戻しが押し目のない上昇を醸成しているのではないかと推察する。

では、次に来る展開はやはり押し目の形成なのか。

売られた中小の成長株へはバリュー買い。そして、買われた大型株や日経平均には、このトレンドに乗り遅れている買いが入るのではないか。

押し目は買われそうな状況だが、大幅な調整への不安から新規での買いは、押し目なしには入って来にくいとみられる。だから下がりにくい。

テクニカル指標が買われ過ぎを示しているとしても、中小の成長株、大型株、日経平均、ドルと恐ろしさはあるが、やはり”買い場”が継続しているのではないか。

「トランプ・ラリーのチキンレースに参加するガッツはあるのか?」みたいな状況ではあるが、大怪我を負うようなことにはならなそうだ。

また米国でも日本でも、もし債券市場から株式市場への本格的な資金シフトがあるとすれば、安易な株式市場への空売りはタフなことになりそうだ。

2016年6月のブレグジットでボトムの形成。その悲観の中で生まれたブル・トレンドは、トランプ氏選出を機に懐疑の中で育つ段階に入ったということではないか。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」コーナリングでインをつくのはグロース株か

 

 

今週の日経平均株価は、急激な円安に牽引されたかのように一時18000円台を回復した。

トランプ米次期大統領が選出されたことをうけての、いわゆるトランプ相場の継続だ。

それでも個別株に目を移せば違った景色も見えた。業績に関係なく急騰した銘柄、また急落した銘柄と、ばらばらな印象の個別株。

トランプ相場による円安にも牽引された様子だが、11月の海外の金融機関やヘッジファンドの決算による季節要因も影響したのではないかと推察する。

また、そうでなければ、この市場のばらばらな動きの説明がつかないのではないか。

つまりは含み益のある株式の売却と、主に金融銘柄などへの空売りの買戻しだ。大型株に対しての空売りが多く、その買戻しが主導して日経平均が強含んだとも考えられる。

ここで注目すべきは、業績に関係なく含み益が出ているために、売却され急落したと推測できる銘柄ではないか。

トランプ相場による円安と、大型株の買戻しと考えられる上昇の後に続くコーナリングで、そのインをついて、後に続くストレートでもっとも加速するのは、成長が期待されるグロース株ではないかと思う。

dsc_0186

 

 

 

 

 

 

子供新聞を読んでいた息子が、「トランプさんって、酒もタバコもやらないんだ・・・・意外とかたぶつなんだね・・・・!」みたいなことを言っていた。

高級ワインを生産するワイナリーを所有しているとのことだが、それでも酒を飲まないとは、たしかに意外ではあるが堅い人なのかも知れない。

また、うちの子供でも興味を持つキャラクター、覚えやすい名前、インパクトのある見た目、遠慮のない喋り、大富豪の経営者・・・・・・・・と、ひょっとしたらアメリカにピッタリなイメージの大統領ではないか。

「よく分かんないけど、たしかに魅力がある」と考える人は以外に多いような気もする。

トランプ相場が本格化するのは、まだまだこの先と期待したい。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」コンセンサスの罠

 

 

まさか、まさか、まさかの3連発。フィリピン、イギリスに続く まさか のトランプ・リスクが現実となった。

しかし、日本株市場の反応はブレグジットの時とほとんど同じように、一時的な大量の売りが出て底値を確認した印象。そして見事なV字でのリヴァーサルとなった。

NYダウに至っては、トランプ・リスクどころかトランプ・ラリーだ。

dsc_0175

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞>

平たく言えば「めちゃめちゃ儲かってる会社には、アメリカの大統領が変わったからと言ってどうということはなく、儲け続けそうな会社はいくらでもある。そんな会社の株価が下がれば買いでしょ!」 ・・・・・みたいな反応ではなかったか。

ブル・トレンドのなか、パニック・アタックでオーバーシュートして、その後のリバウンド。「倍返しだ」ぐらいの勢いが短期的にあっても不思議ではないと思う。

 

市場分析における情報の不完全性は、分析能力がどこまで進化しても存在するのだと思う。

そして、そんな不完全な情報に基づく予想がコンセンサスとなれば、その予想はハズれる。

「コンセンサスは逆指標」とは相場の世界の古典であり普遍的な考え方だ。

たとえこの考え方をAIに組み込んだとしても、そのAIの決定がコンセンサスとなれば、やはり同じ運命をたどり裏目に出ることになるのだと思う。

それでも人間にとって、そんなコンセンサスに抗って行動するのは怖い。また、そんなエスタブリッシュメント的な方々のコンセンサスへの反対意見は、余程の大物でもないかぎりアホだと思われる。

コンセンサスに抗うというよりは、自身の恐怖心や羞恥心に抗うことが、投資家としては重要ということなのかも知れない。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」業績よりもトランプリスク

 

 

日経平均株価は今週、再び17000円を割り込んだ。

米大統領選を目前に控えてのトランプ氏に対する支持率急上昇で、市場は円高、株安に動いた。いわゆるトランプリスクの台頭だ。

グロース派として、その業績を注視していた者にとっては、まったくもってがっかりな状況でもある。

悲観の中で生まれたブルトレンドは、引き続き悲観の中に引き戻された印象だ。

dsc_0170

 

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞>

随分と前のことだが、クリントン氏が豚バラ肉だかの先物取引で、千ドルを10万ドルにしたと、そのスゴ過ぎる取引を疑問視する報道があった。

今回の私用メール問題をFBIが再捜査するというのも、「何かあるような気がする」と日本人でも思うのだから、アメリカ人ならなおさら勘ぐる人がいて当然ではないかと思う。

そして、もしその捜査でホントに何か出てくれば、ブレグジットと同じようにトランプリスクは現実になるということなのか。

どちらが当選しても金融市場は、投機的売買、大手投資家のリスクパリティ、オプションのアゲンスト・・・・などなどで、一時的に大きく動く可能性はある。

しかし、そんな状況は6月の予想外の英国国民投票で、市場はもうすでに学習しているような気もする。

クリントン氏なら上昇、トランプ氏なら下落とのシナリオで、下落リスクを警戒した動きが活発なようだが、それでも選挙の結果は予想できない。

業績に直接関係のない外部要因による値下がりなら”買い場”となるのかも知れないが、選挙結果が予想できない以上は、見守るしか方法はなさそうだ。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ