“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」下げないトランプ相場

 

 

「トランプ相場」が下げない。

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「トランプ相場」と呼ばれる株価上昇中には「急落」や「暴落」を予想する記事があった。しかし、この調整らしい調整のない相場展開からか、もうそんな記事を見かけることはなくなった。

東証の投資部門別売買動向では相変わらず、海外投資家が買い、個人投資家が売るというハッキリとした傾向が継続している。

日本株に対する見直し買いは継続しているのだ。

足もとでは、来週20日のトランプ時期大統領就任式を控えて市場は様子見とのことで、来週も小幅な値動きが予想されているようだ。

もっとも素人目には「・・・・トランプさんって、ただただアメリカの経済と、製造業などでの白人の雇用を守りたいだけじゃないの・・・それも不動産投資家らしいやりかたで・・・・」みたいな感じに映る。

そんな方針は就任演説でも変わらないのではないか。

そしてそんな保護主義政策は、特に新興国通貨に対して、やっぱり米ドルが上昇することになるということではないか。

ドル高は日本株を上昇させる。

一方、個別の成長株では、個人投資家の売り越し傾向が強いためなのか、強い売り圧力を感じる銘柄もある。

ブルトレンドの市場で、業績に期待が持てる成長株が売られているのなら、それは”買い場”ということではないか。

ほとんどの銘柄にとって”買い”が正解な気がする。

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「酒屋の株話」新年の場味

 

 

鍛えられた人間の感覚が精密機械に勝るのは周知のとおり。また、オーリングテストあたりでは、無意識にではあるが人間の優れた感覚を知ることができる。

その昔、今のように情報が多くない時代、相場師と呼ばれた人たちは、ひたすら市場の場味を感じ取って相場を張った。

その代表的な相場師が、かのジェシー・リバモアだろう。電信テープで送られてくる価格情報だけを、ひたすら読み込み場味をみて相場を張った。

つまりは、その電信テープの伝える価格の変動から、市場心理を読み取り「恐れ」や「欲」を感じ取ったのだろう。かのウォーレン・バフェットも、ミスター・マーケットという表現で同じようなことを言っている。

もっと平たく言えば、鉄火場での「まがりやにむかえ」ということなかも知れないが。

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日本株市場の場味をみる。

2017年は年初から堅調な動き。

しかし「トランプ相場はそろそろ終わりだ」みたいな意見が新聞などでは見うけられる。また下げに備えてのプット・オプションの購入も増えているとのこと。

個別の成長株に注目すれば、なぜか売り圧力が強い印象。また将来の期待を十分にはおり込んでいるとは思えない。

もし、ジェシー・リバモア風に場味をみれば、堅調な値動きの市場からはまだ「欲」が感じられないのだ。

投機的な為替の変動や、目先のイベントでの株価の調整はあるのかも知れない。「それでも、このブルトレンドの終わりではない」ということではないか。

年初の日本株市場の場味は、”星二つ半”といったところか。

 

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「酒屋の株話」底堅い日本株市場

 

 

今の日本株市場では日銀と公的年金を運用するGPIFの2つの公的マネーが、株主の上位10位以内に入っている企業は東証1部の96%に上るとのこと。

公的マネーが10位以内の大株主になっているのは東証1部で1917社。その中で筆頭株主になっているのは484社で、全体のほぼ4社に1社に相当するのだそうだ。

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<写真は日本経済新聞>

公的マネーにより日本株相場は下支えされているとみるべきであり、今後もその保有額は増加すると予想されている。

相場の予想とは推論であり、帰納法か演繹法によって導き出される。

しかし、帰納法による分析、いわゆるプロフェッショナルの方々の長年の経験則からくるような相場判断は、ひょっとしたら一度疑ってみるべきなのかも知れない。

今の日本株市場では下げるべき銘柄が下がらない。かなり特別な環境下にあるといえる。

今までの経験則からくるような帰納法による分析はしばらく無視して、演繹法のみによる相場判断が有効ではないか。

もし大量に株を購入しているのが公的マネーではなく、ハント兄弟なら近い将来のクラッシュが予想できるのかも知れない。

しかし、2017年も継続して保有額を増やしていくとみられる公的マネーでは、東証1部の代表的な銘柄の本格的な値下がりは期待しにくい。

もちろん企業業績などによる海外投資家の売りがあれば値下がりすることになる。それでも、2015年や2016年に経験したような大幅な値下がりになるとは考えにくいのではないか。

少なくとも日銀の株式市場に対する方針が変化するまでは、マクロで日本株の値下がりに賭けるのはタフなことになりそうな気がする。

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「酒屋の株話」クリスマスの憂うつ

 

 

日本株、米国株、ドル/円と、市場心理としては、やや高所恐怖症ぎみなのかも知れない。

この「トランプ相場」の値上がりが一方方向過ぎるのだ。

日本株に限っては、買っているのは相変わらず海外の投資家。

そこで気になるのが、欧米の投資家がクリスマス休暇に入って、「取り残された高所恐怖症ぎみの市場はどうなるのか?」ということだろう。

つまりは、海外の投資家がクリスマスの休暇中に、個人投資家による売りや、短期投機筋による売りで、調整もしくは急落が起きるのかどうかということだ。

東証の投資部門別売買動向によれば、海外投資家が買い、個人投資家が売るというハッキリとした傾向は継続している。海外投資家の買い越しは5週連続。もちろん個人投資家の売りも5週連続。

個別株を個別の材料をもとに投資活動を行っている者としては、「だからどうしたの?」みたいな話ではあるが、それでも日経平均株価が急落すれば影響を受けることになる。

また、個別株に注目しているからこそ見えてくることもあるように思う。

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海外の投資家からの買いがクリスマス休暇で止まったなら、個人投資家からの売りや、短期投機筋の売りで下げる可能性はもちろんある。また、たとえ一時的であっても急落する可能性だってある。

それでも、まだこの日本株の上昇には、過熱感が感じられない。

個人投資家が売りにまわっているのだから当然なのかも知れない。また、個人投資家は値段が上がるから売るとみられ、売り崩すような行動をとるとは思えない。

後は短期の投機筋による売り崩しの可能性ということになる。

それでも、相場の上昇局面においては、上昇するところまで上昇してオーバーシュートしなければ、下げたとしても調整止まりで、急落とはなりにくいのではないかと考える。

また、もしも値下がりするような局面があれば、クリスマス休暇の終了近くは、また買い場の到来となるのではないか。

・・・・たぶんクリスマス相場で、取引も値動きも閑散というのが、もっともありそうなパターンなのだが。

 

 

 

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「酒屋の株話」トランプ相場の王道

 

 

「孫さんスゴ過ぎだぁ~!」・・・・もはやそんな言葉しか出て来ない。

アームH買収以降の矢継ぎ早な攻めの姿勢は、まったくもって他の追随を許さない印象。まるで縦パスをガンガン決めてくるような超攻撃的サッカーでも観戦しているかのようだ。

もし、この日本株市場にトランプ相場の王道があるとすれば、きっとそれはソフトバンクへの投資ではないだろうか。

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<写真は日本経済新聞>

「優れた戦略とは常に単純明快」と言われているが、このトランプ相場を日本市場で狙うとすれば、単純にソフトバンクを買うのが最も優れた戦略ではないかと思う。

サウジアラビアの政府系と創設したファンドからの資金、トランプ政権での規制緩和による携帯電話市場でのシェア拡大期待、右肩上がりのアームHの業績・・・それらのシナジー効果と・・・・どこまでいっちゃうのか。

足もとの株価を見れば、短期の投機筋参入で流動性は高くなったが、値動きも荒くなった。短期での急騰、急落を繰り返す乱高下はどうしようもない。

それでも、この相場はまだ始まったばかり。

このスケールの大きい成長性を考えれば、今の予想PER10倍以下の水準は大ハッピーな買い場ではないか。

上がろうが下がろうが10%ぐらいの変動は無視してホームランを狙いに行くという超単純な戦略だ。

スゴ過ぎる行動力、実行力・・・・経営者、投資家として異次元の圧倒的なスゴさがスゴ過ぎる。

それでもそんなスゴ過ぎる方に、自身の投資資金を託せるとすれば、それはありがたい。

 

 

 

 

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