“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」やっぱり成長株しかない

 

 

国内の物価を押し上げるための、金融政策による人為的な相場形成。

日銀の国債保有額は全体の4割強に達した。そして、今後さらにその保有額は増加し続ける。

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<写真は日本経済新聞>

・・・・ひょっとしたら、この金融政策の出口を含めた状況を、ホントは誰も正確に把握できていないのではないか?

・・・・また、将来的にはこの金融政策の反動でひどい副作用がまちうけているのではないか?

・・・・例えば物価が2%上昇したとして、その後には何が起こるのか?

ちょっと前までは、海外のヘッジ・ファンドが日本の国債市場で空売りを仕掛けているとよく聞いたような気がする。

・・・・最近ではまったく聞こえてこない・・・・たぶん、まったくもって得策ではないからだろう。

難しすぎて順序だってうまくは書けないが、疑問が多いこの状況。

しかし、今後しばらくは今の金融政策が継続する。なにかが起こるとしても、かなり後になっての話ということだろう。

この分かりにくい混沌とした状況を突いて、投機筋が為替市場で暴れまくっている印象だ。

そんな投機による円高の影響なのか、日本株市場は頭重い印象。それでも、金融政策もあり、空売もまた得策ではなさそうだ。

マクロを張ろうと思えば、かなり憂うつな状況といえるのかも知れない。

株式投資には、不正会計や、モラルに欠ける商売などのリスクはある。それでも、比較的分かりやすい商売を行っている、成長株の業績に賭けるのが一番安全なのかも知れない。

 

 

 

 

 

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「酒屋の株話」印象と実態の不可抗力

 

 

日経新聞の夕刊に「ウェルズ・ファーゴ 不正営業で米首位転落」の記事が掲載されていた。

なんの話だと思えば、なんとあの投資の神様が筆頭株主の、金融恐慌もなんのそのな、超が付くほどのテッパン銘柄ともいえるウエルス・ファーゴが、実はブラックっぽい企業だったようなのだ。

そのイメージとは裏腹に、内部ではムチャクチャなことが行われていたというのだから驚く。

もうすでに従業員の約2%にあたる5300人がクビになっているとのこと。

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<写真は日本経済新聞の記事>

「見かけの印象と実態は違う」などといわれるが、さぞかし投資の神様も驚かれたことだと思う。

「PCデポ」の場合には、モラルに欠ける商売を非難され、アッというまに株価は半値以下となったが、「ウエルズ・ファーゴ」はまだ高値から2割ほど安い水準にあり、この不正が発覚してからはまだ数%しか下げていない。

偉大な大株主の存在がそうさせているのか・・・「株価が下がれば、投資の神様が動くかも!」という市場心理が働いているのかも知れない。

・・・・それでも、その素晴らしい印象とは裏腹の実態が明らかになってしまった。

これで、「ウミを出して健全になった」とみるべきか、それとも「信用を失った」とみるべきなのか・・・・たぶん両方だろう。

投資の神様が永久の期間で放った大ホームランも、しばらくその勢いを弱めるということなのだろうか。

それにしても、少なくとも5300人もの行員がムチャクチャな行動に走り、その短くない間に、銀行幹部も、敏腕投資家も、だれも気が付かなかったというのだから、企業の不正を早い時期から見抜くとは相当に困難なことなのだろう。

見かけの印象とその実態・・・・・投資の世界の不可抗力なのか。

 

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「酒屋の株話」グロース派の買い場

 

 

「今年のトウモロコシはうまい!」

それでも、その旬は短い。もうすでに旬が過ぎてしまった感がある。

条件の良い年であっても、旬の食材をより美味しく食べようと思えば、そのタイミングは難しい。

天候を予想してそのタイミングを計ろうとしても、その天候を予想することが、まったくもって容易ではないのだ。たぶん「美味しい」と感じた時がベストなタイミングなのだろう。

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9日のNYダウは、早期利上げ観測が強まり384ドル下げた。

来週の月曜日の日本株市場は、この影響を受けて急落するのかも知れない。

投資のスタイルがバリュー派でもグロース派でも、買いのタイミングは同じなのかも知れない。それでも、特に成長株に投資するグロース派なら、この急落は投資の神様がたとえるところの「Mr.マーケットの悲観」ではないかと思う。

つまりは買い場だ。

トウモロコシの最も美味しいときを狙って天候を予想するように、成長株の買い場を狙ってマクロを予想することもまた容易ではない。

マクロが悲観に動いたなら、成長株を妥当な価格で買いたい投資家にとって、それは素晴らしいタイミングと言えるのではないかと思う。

また、好業績により、その価格水準に魅力を増している銘柄も多いと感じる。

素晴らしい年の、素晴らしいトウモロコシは「美味しい」と思ったときが旬。すなわち買い場だ。

来週の月曜日は「旬」となるのか。

 

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「酒屋の株話」カラ売り屋の増殖か

 

 

「閑散に売りなし」とか「国策には逆らうな」の格言が当てはまりそうな日本株市場。

それでも、個別株に目を転じれば違った状況も見えて来る。

過激に空売りされている銘柄が散見されるのだ。

たとえば「PCデポ」や「ファーストリテイリング」。空売り残が膨らんでいる。

日本株市場への投資意欲は弱いようだが、逆に下げに賭ける投機意欲は強いのかも知れない。

その一方で、空売りファンドの「シトロン・リサーチ」から、見事にボロクソなレポートを出された「サイバーダイン」は、なぜか空売りが盛り上がっている様子はなく、逆に信用買い残が増加している。

「サイバーダインって、そーいう感じだったの!?さすがに売りかな!!」みたいな内容だっただけに、まったく持って不思議だ。

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<シトロンのレポート>

それでも、こんな混沌とした、まったくもって理解しにくい状況こそが株式市場なのだろう。バラバラな思惑が集まって市場心理が形成されるということか。

個別株の世界では、投機の過熱によりバブル(オーバーシュート)も逆バブル(アンダーシュート)も、それぞれの状況の異なる銘柄で、同時に起こる可能性のある状況なのだ。

理想的にはバブル銘柄を売り、逆バブルを買えばよいのだが、それでは理想論すぎる。

それでも感じるのは、個別銘柄の業績やビジネスモデルも大切だが、その銘柄が短期の投機筋からどのような影響を受けているのかといった状況分析がより重要になってきたのではないかと。

そしてその昔に、空売り残の膨らんだ銘柄ばかりを狙ってスクイズを仕掛ける、有名仕手筋がいたことを思い出す。

 

 

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「酒屋の株話」予想できない落とし穴

 

 

「あっという間に半値になっちまった!」

企業の不正会計を見破れる人もほとんどいないが、モラルに欠けるような商売方法から数字を疑うような方々もほとんどいなかったようだ。

投稿サイトに「PCデポ」に対する批判の投稿が相次ぎ、なんと2週間ほどで株価は半値に急落した。

公表されている業績は素晴らしい内容であり、これは驚きだ。

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<写真は日本経済新聞>

パソコンに不得意な高齢者の弱みに付け込み、サポートサービスという名の下に荒稼ぎして業績をつくっていた、ということなのか。

業績の伸びを考えれば特に割高感もない状況の株価が、一気に半値になってしまうのだから、単なる「解約料10万円を請求に批判・・・・」を超えた何かがあるのではないかと勘ぐってしまう。

この急落で、信用取引残は売り買いともに急増。「PCデポ」の株取引は今や鉄火場の様相。

こんなところに安易に手を出せば、すぐにヤケドしてしまいそうだ。

この株価急落からの教訓は、商売の方法がモラルに欠けると感じる企業への投資とは、その後に想像を超えるような落とし穴が待ち受けている可能性がある、ということだろうか。

 

 

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