“2014年”の記事一覧

ワイン輸入業は戦国時代に突入したのか?

ワインの輸入業者が集まっての総合ワイン試飲会が開催されました。

減少するビールの販売とは対照的に、売り上げを伸ばしているワイン。

しかし、昔と違って今の成熟した消費社会ではワイン業者さん達にとって、大手ビールメーカーさんのように、何万人という従業員さんに日本の平均所得の倍以上の賃金を支払うような大規模の、いわゆる一流企業への道は厳しいかも知れません。(もちろん酒屋にはもっと無理なのですが。汗)

ワインの売り上げの伸び以上に、ワインを輸入販売する業者さんの数の増加が目立つのです。

毎年開催される総合ワイン試飲会では、毎回その出展業者の数が膨らんでいる印象。それも大資本をバックにした業者さんから、ほとんど個人輸入の業者さんまでいろいろ。

その拡大するワイン市場でのポジションの奪い合いは、ひょっとしたらワイン輸入業界の戦国時代といえるかも知れません。

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成熟した消費社会では嗜好が多様化しているためか、宣伝広告などに影響されてみんなで同じものを消費するようなことにはなりにくいようです。ワインに関しても一つのアイテムだけが大ヒット商品になるようなことは難しいと思います。

どこの業界も同じなのですが、これだけワインの輸入業者が増えた混戦状態で、「みんなで仲良く平等に商売をやって行きましょ!」みたなことには絶対にならないんですね。

必ず力のある者が、力のないものを取り込んで、勢力を拡大して行くわけです。

それでもワインの商売の難しいところは、実際にワインを販売しようとする立場の小売りなり飲食なりが、自ら販売するワインの品揃えを、自らの能力で差別化しようとすることでしょうか。(もちろん資本関係でもあれば別ですが)

だから、世の中でよく見かけるワインほど、極端に言えばコモディティ化してしまいます。自らの販売するワインを差別化したい小売りや飲食にとっては魅力に欠けてしまうわけです。

強固なブランドとして確立してしまえば、ランボルギーニさんのように供給を調節してブランドイメージをコントロールすることもできるのかも知れません。しかし、嗜好が多様化しているためか、商品が多すぎるためか、ごくごく一部の高級ワインを除いてはこちらも難しいでしょう。

なかなか大変な業界になりつつある印象です。

少なくとも「・・・・・・・うちの社長の趣味で、新たにワインの輸入販売の部門を会社に・・・・・・・(汗)!」みたいな状況ではなくなってきているのかも知れませんね。

しかし、消費者にとっては選択肢が広がり、また価格にも競争がより強く反映されるため、ワインファンにとっては好都合な状況になってきていると言えるのかも知れません。

 

 

 

 

 

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さり気ないギフトラッピング

台風の接近で遠出を控えた先日の3連休は、お酒を手土産にしてのお祝いを兼ねた集まりが多かったようです。

 

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酒類のギフトラッピングでほとんどのお客様が気にされることと言えば、「あんまりハデにしないで! 」とか 「簡単に包むだけでイイよ!」 みたいな、さり気なさでしょうか。

ご両親のお誕生日とか、受勲などのお祝いとか、出産祝いとか、仕事関係のお祝いとか、確かにさり気ない外見の方がベターなのかも知れません。

中身のお酒といえば、上棟式や竣工式などの「奉献酒」には、もちろん清酒が一般的ですが、それ以外のお祝いの贈りものには本格焼酎やワインが多いようです。それもちょっと特別感のあるレベルのもの。

ちょっと特別感のある質の良いワインか本格焼酎を、さり気なく包装紙で包んで贈りものにするのが、一般的には最も好まれるようです。

もちろん贈る相手の方がお酒好きであればの話なのですが。

酒倶楽部ステップでは贈りものに最適なお酒の選択のお手伝いと、さり気なさのあるギフトラッピングを施させていただいております。

お気軽にお申し付けください。

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「D・ギベルトー」お醤油味とカベルネ・フランのマリアージュ

カベルネ・フラン100%のワインとは、そう多く存在しません。

一般的にはボルドーワインの「カベルネ・ソーヴィニョン」や「メルロー」に一番少ない割合でブレンドされて繊細さを与えるような脇役です。

カベルネ・ソーヴィニョンやメルローのように味わいにはハデさがなく、どちらかと言えば素朴な味わい。また、カベルネ・フラン100%のワインは、穏やかでやわらかい口当たりなのですが、風味に青ピーマンのような、草やハーブのような青っぽさを感じるのです。

そんな味わいの特徴がカベルネ・フラン100%ワインの少ない理由かも知れません。

・・・・・・それでも、いわゆるカベルネ・フラン好きの方って結構おられるんですよね!

その一つの理由が、青っぽさのある素朴な風味とお醤油の相性の良さではないでしょうか。

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【ドメーヌ・ギベルトー ACソミュール】 カベルネ・フラン100%の自然派ワイン

このワイン自体の評価は高く、レベルの高い完成度のワインです。

その穏やかで、やわらかくて、青っぽさを感じる素朴さのある味わいのワインを、お醤油の風味が効いたお料理と合わせてみては如何でしょうか。

最もお醤油の風味を感じる料理といえば、やっぱりお刺身やお寿司でしょう。特にお醤油を付けた赤身のお刺身と合うように思います。

名脇役のブドウを主役にした、同じカベルネでもソーヴィニョンほど主張し過ぎないタイプで、控えめではあるが個性のあるドメーヌ・ギベルトーのカベルネ・フラン100%ワインと、お醤油の味わいを強く感じる和食のマリアージュは如何でしょうか?

 

 

 

 

 

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「ピノ・ネロ」ガンベロ・ロッソ選出コスパワインの試飲大特価販売!

お客様のほとんどが自動車で来店されるにもかかわらず、週末限定の試飲大特価販売を行っております。

もちろん自動車を運転してのご来店の方は、ご試飲できません。あしからず。

今回ご試飲いただけるワインは、イタリアのガンベロ・ロッソ(イタリアのグルメ専門誌)の「お買い得ワイン特集」で選ばれたイタリアのピノ・ネロ(ピノ・ノワール)です。

しかも大特価販売。どれぐらい大特価かは、このブログでは書けません。

ご興味のある方は、寄ってみてください。

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【トッレヴィッラ ラ・ジェニージア カルテシオ・ノワール2012】 ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)100% オルトレポ・パヴェーゼDOP

トッレヴィッラという1907年創業の、約300のブドウ栽培農家からなる共同組合のワイン。近年、ミラノ大学との共同プロジェクトにより品質が向上、ワインガイドで高い評価を得ている生産者です。

北イタリアのピノ・ネロらしくエレガントで軽やかな味わい。キレイな酸が印象的です。紫色や赤色の花びらを思わせる香り、ストラクチャーはしっかりとしているが軽やかで、スルスルと飲めてしまいそうなみずみずしさのあるワインです。

この三連休は台風が接近しているためか、遠出を控えて楽しむ方が多い様ですね。

ちょっと特別な連休に、ちょっと特別なワインをご自宅や友人宅、ご実家あたりで楽しむのは如何でしょうか?

ぜひぜひ味見に寄ってみてください。

 

 

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「酒屋の株話」なぜグローバルマクロは先物を売りたたいたのか?

今朝の日本経済新聞さんのコラム「スクランブル」に、ここ数日の株式市場の下げを主導したメインプレーヤーの話が掲載されておりました。

おどろいたことに、モルガンスタンレーさん一社からの大量の売りが、相場下落の最大の要因なのだそうだ。推測では「グローバルマクロ系のヘッジファンドが裏にいるのは間違いない」とのこと。

グローバルマクロと言えば「日本株を売って、日本国債を買う」などのダイナミックな取引手法のヘッジファンド。しかし今回はちょっと様子が違ったようなんです。

記事によれば、なんと「米国株の動きに数日間遅れて日本株が同じ方向に動く傾向がある」という9月中旬からの傾向に、グローバルマクロのヘッジファンドが投機のチャンスを見出したようなのだ。

びっくりするほど単純な理屈にファンドが大金を振り向けたってことなんでしょうかね?

S&P500

 

 

 

 

 

chart.yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

【ヤッフーファイナンスさんのチャート。上がS&P500、下がTOPIX】

運用成績が振るわない状況で、ボーナスが確定する年末が近づいていることがその理由と推測されるようです。

また数日の遅効性を持った日米株の連動の理由は定かではないが、相場がそう動くならファンドが積極的に動き、結果として思惑通りの傾向となってしまうようだ。

・・・・・・・・つまり今回の一社のヘッジファンドが行った大量の先物売りは純粋な投機売りで、近い将来買い戻されるということなんですね。そのときには大量の買戻しが入ることになるわけです。

「ありがたいことに個人投資家のために株価を下げて、買いのタイミングをつくってくれている」みたいな状況と言えるかも知れませんね。

 

 

 

 

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