“2010年”の記事一覧

フランス最小、気合の入った自然派協同組合のワイン「ドメーヌ・デ・バッカント」

気合の入ったフランス最小の自然派協同組合「エステザルグ協同組合」のコート・デュ・ローヌ!

Domaine des Bacchantes 2007  ドメーヌ・デ・バッカント(赤) 2007年 750ml 1,890円

生産者のエステザルグ協同組合は、加盟している生産者数が10名程のフランス最小の組合。全員が科学肥料や除草剤を使わないビオロジック農法を行う自然に優しい栽培を実践。また、それぞれの畑の個性を生かすためにブレンドはせず、別々に発酵させて各生産者名を名乗っているのです。もちろん自然酵母による発酵で、醸造過程でのSO2の使用はしておりません。やたらと気合の入った小規模協同組合なのであります!

場所はフランスのローヌ河南部の町アビニョンの西側に位置し、シャトーヌフ・デュ・パッブやコート・デュ・ローヌなど、良く熟したブドウからボリューム感あるワインが造られる地域。このバッカントも何とアルコール度数14.5度!(よほどブドウが熟さないと、この度数は出まないのです!)ボリューム感のある味わいなのです。

ローヌ地方のワインらしい、豊かな果実味と柔らかな口当たり。色合いもかなり濃く、やや青みがかかった感じ、いかにもポリフェノールたっぷりといった印象なのです。自然なローヌワインの味わいがタップリと味わえる、ローヌワインファンには超おすすめのワインなのであります!

主なブドウ品種のシラーがリッチさを表現し、グルナッシュが爽やかさを与えていて、バランスのとれた味わい。たとえ一晩で一本飲んでも、自然派だから翌朝に残らず爽やか。もちろん数々のワインコンクールでの金賞も受賞しています。

以前、雑誌「アエラ」で銀座のオザミ・デュ・バンのオーナーソムリエである丸山宏人さんが「自宅で飲みたいワイン」として紹介して反響を呼んだワイン。職業柄、夜が遅いのですが、野菜炒めなんかをアテに飲みたいワインなのだそうです。

酒屋のおやじは、自然派ワイン紹介のブログを書く度に思うのです。日本に居ながら、こんなリスクと労力をいとわない、供給量の限定された、評価の高い本物のワインが、2,000円以下で購入できるのですから、物凄く恵まれているなって!フランスでワインが不人気という理由もあるのですが、それにしても恵まれています。

今後、中国などの新興国で高級レストランやワイン売り場が増えて、本物、手造り、といえる様なワインの引き合いがドーンと増える前に家飲みで楽しんで頂きたいのです。そのうち価格が一気に十倍!ぐらいの価値の十分あるワインなのですぞ!(マジメに!)

酒屋のおやじも含め、酒飲みにとってはある意味、今はいい時代です。バブルの頃などと比べ、旨い酒が安く買えるのですから。ただ、バブルの頃と違い、飲んでる余裕がないのも事実なのですが(涙)!

飲むなら、やっぱり今のトレンドに沿って家飲みで楽しむのがいいですね。家族で、パートナーと、友達と、もしくは一人でコピリンコ!これって多分すごく健全で、あるべき姿に戻ろうとしている様に見えますね。正し、その時飲む酒のクオリティーは凄く向上しているのですよ!その恵まれた状況を享受したいと思えば、そこには!そこには!酒倶楽部ステップあるのですぞ・・・パチパチパチ!(笑)まってますよ~!!今宵は野菜炒めで健康的に家飲みだ~!!

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ビール系出荷最低!でも利益最高!?

ビール系出荷最低。1月の前年対比12.9%減!!

日経の夕刊より

最近、ビールを飲む人が減ってるな~って、酒屋としては感じてたんですが、やっぱりですね!夏に凄く暑かったり、冬に凄く寒かったりすると、どうもビールを飲む人が減るんですよね~!!じゃー皆、酒飲んでないのか?って言うと、そうでもないんですよね~!最近の傾向は、昼はお弁当、酒は一人で静かに立ち飲みか家飲み、より健全で打たれ強い生活環境作りに向けて動いているのです。余計には飲みません(涙)。

先日、東京の目白のお蕎麦屋さんで1時半ごろお昼を食べに入ったのです。その時間帯、お客さんのほとんどは中年~初老の男性で一人での利用。驚いた事に、皆さん静かに清酒で蕎麦前やってるじゃないですか!それも、ビールは飲まず、最初から地酒!酒屋のおやじも、ついつい皆さんに混じって、本日のお店のおすすめと書いてあった牡蠣の天ぷらをアテに、昼間っから美味しい地酒をコピリンコとやらせて頂いたのであります。静かで穏やかな雰囲気の中で、皆さん本を読んだり、ケータイのメール打ったりと物静かに蕎麦前を楽しんでおられました。これで〆のお蕎麦も含めて1800円。いいですね~!!

お酒は嗜好品です。そのあるべき姿に立ち返ろうとしている様に思えます。飲み過ぎる事なく、飲みたい時に、飲みたい酒をのむ。地酒メーカーもこの辺りの静かな需要に応える事ができれば、底堅く蔵を守って行くことが出来るのではないでしょうか。

で、ビールメーカーって大変だわ!と思いきやコレがまたスゴイ!

日経の朝刊より

4社そろって増益(サッポロさんは営業増益)!!経費の圧縮や、海外子会社の業績が良かったみたいです。しかも、今後海外での商売を積極的に進め、益々売上を伸ばして行く予定なのだとか。頑張って欲しいものです。今後、日本ビールメーカーによる企業買収が、海外で暴れまわるのでしょうか。

各社それぞれに海外戦略があります。サッポロさんは、中国は市場がデッカイけど、儲かりまへん!!という事で中国はスルー。アサヒさんは、スーパードライをビール業界のコカ・コーラにしまっせ!って方針。キリンさん、サントリーさんは、バンバン良い会社買って一気に昇り詰めるでー!わし、めちゃめちゃ金持ってまっせー!ってところでしょうか。

酒屋のおやじが若い時にハマってた「信長の野望」というゲームを思い出します。ある程度大きくなると、地道にやってても、らちがあかないんですよね。買収も含めた投資とか駆け引きが重要になって来るのです(ゲームではですが!)。では、天下布武じゃな、ぐわッハハハ・・・・!と成れないと生き残れないのかといえば、そんな事はないはずです(ゲームでなくリアルでは)。

街の家族経営の酒屋としては、武闘派の福永社長率いるサッポロさんの独自の路線に好感がもてます。是非、頑張って欲しいものです。(え!武闘派が余計だって!?サッポロさん見てたらすみません!)(笑えないって!)

皆様、ハッピー バレンタインです! Ciao!

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癒される味わい!黒糖焼酎お湯割り「昇龍」

熟成にこだわった野性味あふれる黒糖焼酎。

沖永良部島の黒糖焼酎 「昇龍(しょうりゅう)」 30度 一升 2,930円  5合 1,600円

沖永良部島の原田酒造さんのこだわりは、原料である黒糖をふんだんに使って、たっぷりとして豊かな風味を出すことと、蒸留した原酒をしっかりと熟成させること。この昇龍は最低でも5年間じっくりと樫樽と通常タンクで、それぞれ貯蔵熟成。そして、それらの焼酎を絶妙にブレンドさせてあるのです。

樫樽熟成をブレンドしてありますが色は無色で、樫樽の風味もほとんど全く感じません。逆に黒糖の凝縮した野性味溢れる香ばしい風味が豊かに感じられるのです。口に含むとビターな濃い甘味を感じるのですが、キレ味が良く爽やかな余韻が後味に残るのが印象的です。原田酒造さんの酒は、黒糖焼酎の蔵の中でも「香りの深さ」「余韻の優雅さ」において右に出るものなし!といわれている程なのです。

このズッシリと重みのある味わいの黒糖焼酎。他の黒糖焼酎より少しだけ価格が高いのですが、クオリティーを考えるとお金を出す価値が十分にある、間違いなくアンダーバリューなお得感のある黒糖焼酎なのであります!

実は酒屋のおやじも、この昇龍のファン。先日、東京の中野に行く用事があり、ついでに中野区の逸品で金賞に輝いた「手作り柿のたね」を買って帰り、早速、この昇龍のお湯割りのアテに楽しんだのです。この中野の「柿のたね」は、サクッっとした感触で歯触りが良く、お米の柔らかい甘味のある味わいが感じられるのですが、その後にチリの強い辛味が襲ってきます。

ここで、口の中に残る辛さを我慢しつつ、やおら昇龍のお湯割りから立ち上る重厚でビターさのある甘味香りを楽しみながらコピリンコ!とやるのがいーんですよ、またこれが!お口の中で、辛さが甘味に洗われて、その後に爽快さが残るのです。キッチンの隅っこに一人たたずみ、古本屋さんで買ってきた(買ってたまってる!)ちょっと前に話題になった小説でも読みながら、コピリンコとやるのが、酒屋のおやじは何だか落ち着いて大好きなのであります。(御台所様には、もちろん変な眼で見られるのですが!(汗)でも、明るいし、すぐに片付けられるし、落ち着くんですよね~!これって変?(笑))

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キリン・サントリー統合断念

日本酒類業界最大のイベントとみられていたキリンHDとサントリーHDの統合断念!

2月8日 日経新聞の夕刊

酒屋レベルでどうこう言える話ではないのですが、内心ホッっとしている関係者も多いのではないでしょうか(笑)!酒屋レベルでも分かるほどに両社のカラーというか文化が、かなり違ってみえるのです。統合して国内シェアを大きくし、合理化して海外に積極的に打って出るにしても、内部調整がそうとう大変になることが簡単に想像できる感じですね。

売上が倍のキリンとサントリーが統合して、その大株主がサントリー創業本家である寿不動産。キリンさんが統合比率にこだわったのも分かりますね。統合比率によっては売上高が半分のサントリーさんに、全てを支配され兼ねないのですから大変です!もちろん比率に寄っては、その逆もあり得るのですが。

酒屋の立場としては、素晴らしい会社2社が統合して商品の統合なので市場が混乱するよりは、今のままの方が良かったかな~って気もします。酒屋のおやじに近しいご同輩の方は、次にサントリーさんが狙う(もちろん統合!)のはサッポロさんだー!!と勝手に信じ込み、塩漬けになったサッポロさんの株価をにらみつつニタニタしているのでありますよ(アガレ~!アガレ~!!って(笑))!ご好運を(笑)!

キリンさんだって、子会社のサンミゲールの中国での売れ行きが好調な様です。化けるかもよ~!!

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子供の劇を観て思う事「コミュニケーションツール」

またまた、やや家族ネタで恐縮です!

うちの子供やその友達で作った凧。

先日は子供達の生活発表会。子供達のお芝居や踊り、音楽を観に行きました。いや~子供はすごいですね!普段の家の生活態度からは想像できないぐらい良く出来ていて、ビックリ仰天の感動ものでした。保育園の先生方や日舞の先生に、感謝、感謝です。今回のお芝居は落語の「じゅげむ」。子供の台詞で「じゅげむじゅげむ・・・・」って始まった時には、親の方がドキドキしちゃって、お芝居が終わる頃には、やや汗びっしょり(笑)。いい生活発表会でした。もちろん、その夜の「親父の生活反省会」での酒が、ものすごく旨かったのは言うまでもありません(笑)。

さて、その生活発表会を観ていた席は、前に座っていたパパママがポルトガル語、後ろの席では中国語、隣の席ではタガログ語と色んな言葉で会話していました。(見た目はみんな一緒なのですが!(笑))ちょっと前なら「インターナショナルですな~!」何て言われたんですが、今では結構普通になっちゃいましたね。

そんな中で、子供達の共通言語はもちろん日本語。お芝居の「じゅげむ」ではありませんが、中国や韓国から取り入れて来た語学が独自の発展を遂げたのが日本語なのだと思います。でもそれがちょっと難しくなり過ぎている様な気がしてなりません。あまり難しい言語は共通言語として相応しくないと思うからです。例えば「価値観」を「価値感」と書けば間違いなのですが、どちらでも「かちかん」として理解するでしょう!言語は芸術にもなりますが、その前に、ただのコミュニケーションツールなのです。全ての人にとって使いやすいコミュニケーションツールとは何かを、外国人の日本語利用が増えた今、考えても良いのではないかと思うのです。酒屋のオヤジが文化人ぶって、こんなことブログで書いてもしょうがないのですが(笑)!

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