“高級ワイン市況”の記事一覧

「酒屋の投資話2016」株もワインもバリューだ

 

 

・・・怪しくて、うさん臭さたっぷりな印象の「酒屋の投資話2016」ですが(笑)・・・マジメです!

2016年は株式もワインも、いわゆる投資の王道から外れたところが、より注目されるのではないかと感じている次第です。

2015/12/31 17:04

 

日本株ではまず割安株でしょう。

業績が良くて割安に放置されている銘柄にも、いつかは日が当たるハズ。市場の大メジャープレーヤーである海外の投資家が、これに注目しないわけはないのです。

また、いわゆるアルファーを狙った割高株と割安株の裁定取引が活発になれば、割安株だってそのうちモメンタム系に引っ張られる日が来るのだと思います。

また米金利上げによる円安傾向は、日本株にとって追い風になるハズ。

日本人にとって割安株は、現金以上に大切で信頼できる存在なのかも知れません。

安定した日本に居て、通貨が急落したアルゼンチンなどの状況は理解しにくいのですが、ブラックスワンとは、気が付けばすぐそこにいるものなのかも知れない。

 

ワイン投資の王道といえばボルドーワイン。

しかし、ボルドーネゴシアンの大手は、またしても大幅な損失。華やかで富裕な印象とは裏腹に、その実情は厳しいようだ。

ボルドーワインバブルの影響が継続されているようで、特に若いボルドーワイン在庫は引き続き高水準にあると推測される。割安感があり評価の高い2010年ヴィンテージが注目されてはいるが、上値は重いのかも知れない。

また、バイヤーは以前のようにボルドーワインばかりではなく、他の割安感があり供給がより限られた高評価ワインに対象を広げているようだ。

ブルゴーニュの人気銘柄は、供給が細こともあり価格が高すぎて手が出しにくい。

昨年からの継続で、今年最も注目されるのがお得感のあるイタリアワインだとみられる。なかでも、ここ50年で最高の品質とされるブルネッロ2010やスーパータスカン、ピエモンテのワインなどが注目されそうだ。

また、カリフォルニアのカルトワインは高すぎて手が出せないが、オーパスワン2012は評価が高いにもかかわらずリリース価格が低かった。今後値を上げて行く可能性は高い。

「・・・・・・え~!2010年のブルネッロ持ってんの!?」なんて10年後に言われるかも知れないわけですね。

 

そんなことで、株もワインも2016年はよりバリューに注目されると考える次第です。

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「高級ワイン市況」ブルネッロが熱い

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから4年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

nov15

 

 

 

 

 

 

 

 

【高級ワイン・インデックスの2010年11月から2015年11月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、11月末の時点で237と10月末と比べて3ポイントの値下がり。狭いレンジの中の推移ではあるが、2014年6月以来の大きな下げとなった。

Liv-exの取引で11月に最も値上がりした銘柄は「ギガル・コート・ロティ2010」。10月中旬から5.3%の値上がりで1ケース£2,955。

最も値下がりしたのが、9月に最も値上がりした「ドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュVV2012」で10.5%値上がり、1ケースは£3,523。

また、このところ同じ満点評価の2009年ヴィンテージに比べて安いことから買われていた「Ch・モンローズ2010」も値下がりに転じ、10月の中旬から8.2%安の1ケース£1,503となった。

ユーロの下落に合わせてポンド建てワイン・インデックスは狭いレンジの中で値下がりし、その後12月に入って、ここ数日のユーロ急騰に合わせるように値上がりに転じている。

パリのテロ事件の影響も、この迫力に欠ける展開の原因なのかも知れない。

ボルドーワイン・バブルの崩壊以降、バイヤーの興味はボルドー以外に広がっているようで、今最も注目されているのがイタリアの2010年ヴィンテージ。

2010年ヴィンテージの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は以前から注目されていたが、それに加えて「バローロ」や「スパータスカン」の2010年ヴィンテージも注目されているとのことで、この一年で8%ほど値上がりしている。

また、シャンパーニュや11月に最も値上がりしたローヌ、カリフォルニアのカルト・ワインも注目されているとのこと。

Liv-exでのボルドーワインの取引金額のシェアは、ボルドーワイン・バブル時の95.7%から70%の前半レベルまで縮小し、2004年と同じぐらいのシェア水準。

ボルドーワインで割安感のあるものは買われるが、全体としては盛り上がりに欠けている。

また、ブルゴーニュの人気ワインは、引き続き引き合いが強く、価格は値下がりしそうにないようだ。

「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2010」は、ここ50年で三本の指に入る偉大な年なのだそうで、今後しばらくは最も注目されそうな気配。

今後しばらくはイタリア・ワインの2010年ヴィンテージをメインに、ボルドーやブルゴーニュ以外のワインが注目される状況が続くとみられる。

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「高級ワイン市況」ブルゴーニュ相場は荒れ模様

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから4年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

古酒Oct15

 

 

 

 

 

 

 

 

【高級ワイン・インデックスの2010年10月から2015年10月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、10月末の時点で240と9月末と比べて2ポイントの値下がり。

Liv-exの取引で10月に最も値上がりした銘柄、最も値下がりした銘柄ともにブルゴーニュだった。

最も値上がりしたのがドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュVV2012で、9月の中旬から23%の上昇で1ケース£3,937。その反対に最も値下がりしたのがアルマン・ルソー シャンベルタン2012で、9月の中旬から11.6%の値下がりで1ケース£9,555。

またDRC ラ・ターシュ2010と2009も買われて13.4%高の£20,740、6.2%高の£20,606まで上昇。

Ch・モンローズ2010も、2009と比較しての割安感から引き続き買われて5.6%高の£1,638に上昇。

取引シェアではシャンパーニュの取引がブルゴーニュを抜いて、ボルドー、イタリアに続き3番目に大きく取引された。シェアを落としているブルゴーニュは、価格だけが暴れている印象だ。

インデックスがやや弱含んでいるのは、最近のユーロに対してのポンドの値上がりや、中国のワイン輸入業者が高値で仕入れたワインを安値で投げ売りしていることが影響していると推測される。

中国の輸入業者が高値で購入したワインでも、イギリスの指定倉庫に保管したままならLiv-exでの売却が可能になる。また、ユーロ建てでのワイン価格は変わらなくても、ユーロが安くなれば他の通貨ではワインの値下がりを意味する。

ちなみに通貨の変動によりワイン投資で、最もパフォーマンスの良いのが日本の円建て。3年前と比べてワイン価格が値上がりしているのは、主要通貨では円建てとユーロ建てのみ。

10月のワイン取引の大きなニュースとしては、ドバイの小売業者がCh・ラフィット・ロートシルト1895を1本$17,000で販売したこと。購入者の名前は公表されていないが、国際的なワインコレクターとのことだ。

ワインを選別する目は非常に厳しくなっているとみられる。しかし、供給が極端に限定されている稀少なワインや、アンダーバリューとみられるワインには安定した買いが入っている様子だ。

値下がり傾向にある円を自国通貨としている日本人は今、ワイン投資家として最も有利な立場にいるのかも知れない。

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「高級ワイン市況」消極的な強気

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから4年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

sep15古酒

 

 

 

 

 

 

 

 

【高級ワイン・インデックスの2010年9月から2015年9月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は9月末の時点で242と、8月末から変わらず。

Liv-ex の取引で9月に最も値上がりしたのがシャンパーニュの「クリスタル2004」。8%の上昇で1ケースは£1,308で取引された。

シャンパーニュは「ドン・ペリニョン2006」や「テタンジェ2006」のリリースがあった。年末の需要期を控えているためかシャンパーニュ市場が活気づいているようだ。

また、カリフォルニアの「オーパス・ワン2012」、スーパータスカンの「マセット2012」、チリ・ワインの「アルマヴィーバ2013」のリリースもあった。

特に注目されたのが、「オーパス・ワン2012」で、2003年以降で最も評価が高いにもかかわらず、リリース価格はほとんど最安値の1ケース£1,800。

その後のセカンダリー市場では、この分かりやすいお得感により、好調なパフォーマンスとなっているようだ。

また、割安感のあるボルドーにも静かながら買いが入っているようだ。

「モンローズ2010」のパーカースコアが100点へ上方修正されたことにより、当初は同じ100点の「モンローズ2009」から38%ディスカウントの価格だったが、18%のディスカウントまで価格差が縮小しているとのこと。

「特にボルドーなど大きく値下がりした割安感ある銘柄を、警戒心を持って買う」というのがこのところの市場のコンセンサスのようだ。

若いボルドーワインのネゴシアン在庫は依然として多いと推測される。また世界的に大きな需要が見込める状況にないとも推測できるためか、少量ずつ警戒感を持っての買いに留まっており、高値追いで買い上げるような状況にはないようだ。

それでも、ボルドーワインの今後の価格動向の指標であるLiv-ex のビッド/オファー・レシオはその水準を切り上げているようで、今後のボルドーワイン価格の上昇を示唆しているとのこと。

高級ワインの主力であるボルドーのワインはこの先も堅調に推移しそうだが、大きく値を飛ばすような状況にはないようだ。

また、割安感のある銘柄は買われ、そうでない銘柄は見送られるこの傾向は、ボルドーワインの価格を平準化に向かわせるとみられる。

 

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「高級ワイン市況」パーフェクト・ボルドー買い、ブルゴーニュ売り!?

 

 

中華系が主導したボルドーワイン・バブルによる2011年6月のピークから4年。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭したのか。

また、世界の主要国の株高による富裕層の増加にともない、ワイン収集やワイン投資などの人気は再び盛り上がるのか。

そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

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【高級ワイン・インデックスの2010年7月から2015年7月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、7月末の時点で244と、6月末の241から3ポイント(1.2%)値下がりした。

7月に入ってからは、「夏枯れ相場」状態も手伝ってか、一方的な右肩下がりの相場展開。

6月の末にリリースされたロバート・パーカー氏による「ボルドーワイン2005」の再評価で、100ポイントのパーフェクト・ワインに格上げされたボルドーワインが買われたが、上昇は一時的で、その後は調整に転じた。

また、予想に反して100ポイントの評価を受けなかった、左岸の一流ブランド・ボルドーワインの失望売りも加わった。

 

近年、高値を維持し続けているブルゴーニュ・ワイン市場では、そのパフォーマンスに対する調査が入っているようだ。

反応として、DRCのラ・ターシュ2010年が8.4%急落して1ケース£17,783に。逆にアルマン・ルソー2012シャンベルタンは12.7%上昇し1ケース£11,000となった。

高値をキープし続けている、DRCの商売のやり方が問題になっているのかも知れない。

取引シェアは少ないがブルゴーニュ、シャンパーニュ、イタリア、アメリカあたりは割高感が出て来ているようで、特にブルゴーニュの値動きに対してバイヤーは警戒感を持っており、手が出しにくい状況のようだ。

 

先日、Liv-exのブログで1ケース£5,000以下で購入できるパーカースコア100ポイントのパーフェクト・ボルドー・ワインが掲載された。

驚いたことに28ものボルドーワインが£5,000以下。

最も安いのはポンテ・カネ2010で1ケース£1,500以下の水準。ペトリウス2000の1ケース£33,800と比べると、かなりの割安感があるため、同じように割安感のあるの2010年、2009年のパーフェクト・ワインが買われた。

バイヤーにとって今最も注目するべき銘柄は、割安感のあるボルドーのパーフェクト・ワインなのかも知れない。

ちなみに、その時点での1ケース£1,500以下のパーフェクト・ボルドー・ワインは、「スミス・オー・ラフィット2009」「ポンテ・カネ2009」「レオヴィル・ポワフェレ2009」「パプ・クレマン2010」「ポンテ・カネ2010」の5銘柄。

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