“2017年”の記事一覧

「シチリア ネロ・ダーヴォラ」ポストお花見・・・・BBQでしょ!!

 

 

お花見シーズンは、さみしいですが終わりつつあるような感じでしょうか。あっという間でしたね。

・・・・・そして次は、冷え込みをひとつふたつ乗り越えたらやって来る、待ちに待ったBBQシーズン到来であります。

アメリカ人は「アメリカ人にとってBBQはアートだ!」と言って憚りませんが、最近では日本人だって負けてません。アメリカ南部風はもちろん、ジャマイカ風など様々なBBQを楽しまれているようです。

個人的にはポルトガル風やギリシャ風が気になるところではありますが。

BBQは野外でカジュアルに楽しめるのが、なんといっても一番の魅力です。

そこで、カジュアルにBBQ料理と一緒に楽しんでいただきたい、カジュアルな価格のコスパに優れたワインのご紹介です。

 

 

 

 

 

 

【イタリア・シチリアの地ブドウ ネロ・ダーヴォラ(赤ワイン)】

豊かな果実味を感じるコスパに優れたイタリア南部のワインを好む方は多いようです。

ほとんどは農家さんの協同組合などで造られたワインですから、いい意味でのあか抜けない印象の素朴さがまたうれしい味わいです。

その豊かな果実味の赤ワインは、もちろん肉料理のBBQに合います。また、南ヨーロッパ風の魚介類のBBQにもおススメしたい赤ワインです。

海に囲まれたシチリアでは、トマトやチーズを使った魚介類の料理をよく食べるのだそうですが、そんな料理には白ワインよりも、むしろ赤ワインを合わせるのが好まれるのだそうです。

また、和風に楽しむBBQでも、お醤油の風味に赤ワインはいい感じなのです。

いよいよ始まるBBQシーズンに、シチリアのコスパ抜群ワイン「ネロ・ダーヴォラ」は如何でしょうか?

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ジョージアワインの魅力

 

 

まるで新進気鋭の自然派ワイン生産者が造る気合の入った自然派ワイン。伝統を感じさせる複雑感ある味わいには驚きました。

考えてみれば、そんな新進気鋭の生産者が造り出す自然派ワインとは、伝統の製法に回帰するような製法であるため、ジョージアワインのように、ひたすら伝統を守って来たワインに対して同じような印象を持つのは、あたり前と言われれば、あたり前のことなのかも知れません。

伝統あるワイン生産地のワインと、いわゆる新世界と呼ばれるワイン生産地のワインの違いは、その味わいの複雑味にあるように思います。

今のところ、ジョージア以上に古いワインの痕跡は世界のどこからも見つかっていないとのことで、ジョージアがワイン発祥の地と考えられています。

様々な自然界の酵母が活動してその後に様々な味わいとして溶け込んでいるような、人工的には造り出せないであろう自然な味わいなのです。

 

酒倶楽部ステップのご近所さんに、なんとジョージアワインの輸入販売をされている方がおられ、ジョージアワインの試飲をさせていただきました。

2015年まで日本ではこの地のことを「グルジア」と呼んでおりました。それ以降は英語読みの「ジョージア」が日本語の地名。現地語では「サカルベロ」なのだそうです。

 

 

 

 

 

 

<上の写真は左からルカシ社の「サペラビ」赤、「チハベリ」ロゼ、ナオタリ社の「ルカツィテリ・キシ・ヒフヴィ」白、「サペラビ」赤>

すべていわゆる辛口ワイン(説明にはセミスイートと書かれたワインもありましたが、試飲した印象はすべて辛口でした)。

「」内はすべてブドウ品種の名前。ジョージアで栽培されるブドウは500種以上で、大半は収量の少ない希少種で、気候・風土・土壌の適した各地のミクロゾーンで栽培されているのだそうです。

ルカシ社のワインは、そのラベルデザインの素晴らしさもさることながら、「チハベリ」ロゼはサクラアワードの2015年ダイヤモンドトロフィー(最高賞)を受賞しているほどの品質。

ルカシ社のワインは伝統的なジョージアの製法ではなく、ステンレスタンクを使用。赤ワインは濃厚さと爽快さのある複雑味を感じる味わい。ロゼワインは軽やかではあるが、複雑で深みを感じる味わい。

ヴィンテージは2013年と2015年でしたが、今飲むにはまだもったいない印象の味わいでした。やはり伝統的なワイン産地のワインはそもそも寝かしてより美味しくなるようにデザインされているようです。

ナオタリ社の方は、まったくもって伝統的製法のワイン。曾祖父の代から同じ製法、同じセパージュでワインを生産しているのだとか。

クヴェブリと呼ばれる地中に埋められた素焼きの壺の中で発酵させます。

白ワインはブドウの皮や種と一緒に発酵させるため、いわゆるスキンコンタクトによる最近人気の高いオレンジ色の「オレンジワイン」。これは、ある意味、驚きのあるワインとしてソムリエさん受けが良いような気もする、非常に複雑感ある味わい。

赤ワインの方はまったくもってジョージアの伝統的ワインながら、新進気鋭の気合の入った自然派ワイン生産者が造ったような印象の、これまた複雑味が心地良い味わい。

 

ひょっとしたらスタイリッシュとは正反対の”素朴”とも呼べるかもしれません。この樽香の影響が感じられないワインの味わいは、自然派ワインファンに特におススメしたいワインです。

ジョージアワインは如何でしょうか?

 

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「酒屋の株話」違和感を感じる認識のバイアス

 

 

中東情勢、北朝鮮情勢と、たしかに予測できない未知のリスクは存在する。

それでも、世の中にはなんだか違和感ある認識によるバイアスが、日本株市場も含めて存在するような気がする。

たとえばアパート市場。

少子高齢化の日本でアパートの空室率は増加しているにもかかわらずアパートは増加し続けている。金融機関の融資額もバブル期を超えて過去最高水準なのだとか。

相続税対策を大義名分として需給バランスを無視してアパートが乱立している印象だ。

生産緑地の指定が解除されるという2022年問題も控えており、アパート市場を取り巻くファンダメンタルズは決して楽観的とは言えない。

いつかこの需給バランスの不均等は、価格によって解消されることになるということだろうか。

 

 

 

 

 

 

著名投資家のジョージ・ソロス氏は「市場は常に間違っている」と言っているが、この不完全な情報での認識と、その認識からくる世の中のバイアスは、まるでソロス氏の唱える再帰性理論のモデルケースのような気がする。

多くの日本企業の業績は増益が予想されている。また株価水準に関してもその多くが割高というわけではない。

中東情勢や北朝鮮情勢など、予測できない未知のリスクはある。それに伴う円高への懸念もある。

それでも日本株市場の空売り比率の高止まりや、高水準のプット・オプションの比率などの株価値下がり方向へのバイアスは、好決算が予想される決算発表を控えたこの時期にあって、かなり偏った認識のバイアスではないかと思う。

ソロス氏の再帰性理論によれば、もしこの状況が不完全な理解によるバイアスによって形成された市場なら、よりダイナミックな値動きによる解消がみられることになる。

 

しかしながら、アパート市場に関しても、日本株市場に関しても酒屋のオヤジの認識が間違っている可能性もある。それでも、もし間違っているとしても、たぶんそれは解消に転じるタイミングであり、方向性は正しいのではないかと思う。

 

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「ラ・ジェニージア ボナルダ」伝統的お花見に赤のバブリー

 

 

 

 

 

 

毎日ではないのがちょっと残念ですが、今年のお花見はお天気に恵まれた理想的な日もありました。

お花見は満喫されておりますでしょうか?

伝統的なお花見のスタイルがあるとすれば、たぶんお料理は、太巻き、いなりずし、あたりでしょうか。これに現代では、卵焼き、唐揚げ、お団子、桜餅、チップス、野菜スティック・・・・などなどが加わる感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

そこで、お醤油を使ったり、お醤油をつけていただくお料理におススメしたい、ちょっとマニアックな北イタリアの赤のスパークリングワインのご紹介です。

 

 

 

 

 

 

【ラ・ジェニージア ボナルダ・デル・オルトレポー・パヴェーゼ】赤の辛口微発泡ワイン

アルゼンチンの重厚な赤ワインのブドウ品種として知られるボナルダを使った、赤の辛口発泡ワインです。

アルゼンチンのボナルダを使った赤ワインと違うのは、なんといってもその繊細さや複雑味でしょうか。ボナルダはこの北イタリアが本家なのです。

都心のお寿司屋さんでは、お寿司にシャンパーニュやブルゴーニュを合わせることが多いのだそうですが、白の辛口スパークリングワインと、繊細さのある赤ワインの味わいの、いいとこ取りをした感じのワインとも言えそうです。

お醤油をつけて食べるお寿司とのマリアージュに適したワインなのです。

お花見にこの北イタリアのボナルダのスパークリングは如何でしょうか?

 

 

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「高級ワイン市況」伝説的ヴィンテージのアン・プリムールは

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから5年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、再び上昇傾向を強めいる。銘柄によっては2011年6月の高値を超えて取引されているものもある。

ワイン価格を上昇させている一因は、英ポンド安や人民元安などのマクロ経済による要因。

そんな金融市場の混乱は、ワインの収集や投資にどう影響を与えるのか?

また、高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年3月から2017年3月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から0.7%の小幅な上昇。

Liv-exで前例のない16ヶ月連続での値上がりとなった。前年同月比では24%の上昇。

2月から3月にかけて最も値上がりした銘柄はローヌの「ポール・シャブレ・エネ エルミタージュ・シャペル2012(WA 97)」で7.3%上昇して1ケース£997。続いてブルゴーニュの「コント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ ミュジニーVV2012」が6.5%の上昇で1ケースは£5,200。

一方、最も値下がりした銘柄は2月に大きく値上がりしたポムロールの「ヴュー・シャトー・セルタン2009(WA 99)」で7.3%値下がりして1ケースは£2,360。

現在もっとも市場が注目しているイベントは、伝説的なヴィンテージとなる可能性が高いと言われているボルドー2016ヴィンテージのアン・プリムールの動向。

ワイン生産者として、その”生涯を通じての最高のワイン”と呼ぶ人もいるほどのヴィンテージである。著名ワイン評論家も過去の伝説的ヴィンテージを超える可能性があるとコメントするほどだ。

もっとも早くリリース価格を提示したソーテルヌのCh・ギローは、2016ヴィンテージをユーロ建てで2015ヴィンテージと同じ価格に据え置いたようだ。しかし、英ポンド建てではもっとも高い2011ヴィンテージと同じ水準の価格となる。

本格的な2016アン・プリムールのリリース価格提示は、テースティングシーズンに入ってからの話となるが、かなり強気な価格提示となる可能性はある。

しかしその一方、Liv-exがアン・プリムールの値決めに関して新たな透明性のある方法論を提示しているとのことで、ここ数年のようなネゴシアンにとって多額の損失が生じるような高価すぎるリリース価格とはなりにくのかも知れない。

リリース価格が公平もしくは割安と市場が感じれば、その後のセカンダリー市場への影響はより大きくなると推測され、後者の方がよりワイン指数を押し上げるとも考えられる。

また、投資対象としても英ポンド建てワイン価格は、ゴールド、銅、株式などをアウトパフォームしている。金融市場の動向次第ではさらにワイン市場に資金が流入する可能性があるのかも知れない。

「Liv-ex Fine Wine 100」は16ヶ月連続で値上がりはしているが、最近は横ばいに近い上昇だ。2016ヴィンテージのアン・プリムールの動向を見極めるまでは、積極的な動きはなさそうだ。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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