“酒屋の株話”の記事一覧

「酒屋の株話」なぜグローバルマクロは先物を売りたたいたのか?

今朝の日本経済新聞さんのコラム「スクランブル」に、ここ数日の株式市場の下げを主導したメインプレーヤーの話が掲載されておりました。

おどろいたことに、モルガンスタンレーさん一社からの大量の売りが、相場下落の最大の要因なのだそうだ。推測では「グローバルマクロ系のヘッジファンドが裏にいるのは間違いない」とのこと。

グローバルマクロと言えば「日本株を売って、日本国債を買う」などのダイナミックな取引手法のヘッジファンド。しかし今回はちょっと様子が違ったようなんです。

記事によれば、なんと「米国株の動きに数日間遅れて日本株が同じ方向に動く傾向がある」という9月中旬からの傾向に、グローバルマクロのヘッジファンドが投機のチャンスを見出したようなのだ。

びっくりするほど単純な理屈にファンドが大金を振り向けたってことなんでしょうかね?

S&P500

 

 

 

 

 

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【ヤッフーファイナンスさんのチャート。上がS&P500、下がTOPIX】

運用成績が振るわない状況で、ボーナスが確定する年末が近づいていることがその理由と推測されるようです。

また数日の遅効性を持った日米株の連動の理由は定かではないが、相場がそう動くならファンドが積極的に動き、結果として思惑通りの傾向となってしまうようだ。

・・・・・・・・つまり今回の一社のヘッジファンドが行った大量の先物売りは純粋な投機売りで、近い将来買い戻されるということなんですね。そのときには大量の買戻しが入ることになるわけです。

「ありがたいことに個人投資家のために株価を下げて、買いのタイミングをつくってくれている」みたいな状況と言えるかも知れませんね。

 

 

 

 

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「酒屋の株話」さらなる買い場到来か

今の日本の株式市場は、ひょっとしたらワイン市場におけるティニャネロ(スーパータスカン)に似ているのかも知れません。

高級ワインの業者間取引サイト Liv-ex さんのレポートによれば、ティニャネロの評価は高いが、その評価が価格に反映されていないようだ。日本の株式市場も同じようにもっと価格の上昇による評価を受けてもよさそうな企業さんはたくさんあるように思うのだが、なかなか盛り上がらない。

そして9月末のドレッシング買いとみられる値上がりの後、10月に入った途端にリスク回避の動きだ。

先進国の金利急低下、中国景気、資源価格・・・そして株式市場の情緒的反応・・・・マクロは読めない!

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【日本経済新聞さんの記事】

しかし、市場が情緒的だからこそ、そのバリューのみを気にするマクロが読めない派には好機なのだと思うのです。

日経新聞さんによれば、ある外資系投資ファンドに本国から「株式相場が大きく調整したときにどの企業を買うのか。そのシナリオを策定せよ。」との指示が来ているのだとか。

「イビデン」さん「「住友商事」さんの業績下方修正による想定外の急落。「設備稼働の遅れ」「掘っても資源がなかった」で、後者の状況はともかくとして、前者の「イビデン」さんは魅力的だと思うのです。

「予想BPS2300.23円に対して予想EPS79.66円←低すぎるでしょ!これじゃPER22になるわさ!PBRは0.76で、自己資本69%のしっかりした素晴らしいビジネスモデルを持たれた優良な企業さん・・・・・・・・・買いでしょ!」

ちょっと今はお腹がイッパイで買えませんが、マクロと業績に翻弄される情緒的な市場の買いの好機がまた現れたように思うのです。

 

 

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「酒屋の株話」バリュー投資家の初夏

いつも強気の「酒屋の株話」を書くたびに目先の相場は下がる(汗)!

そんな状況にもめげずに場違いながら、またまた書かせて頂きますね。

さて、9月オプションのいわゆるメジャーSQを終えて、少なくともオプションがらみでの重石がなくなったとみられる日本株市場。

一般的にはオプションSQ値よりも、その日の日経平均株価終値が高いのは先高のサインと言われますが、先週末はその通りになりました。しかし、日経平均が16,000円を超えなかったことと、3連休前だったこと、買われ過ぎの指標が出ていることなどから小幅な上げに留まったようだ。

前回のブログで書いた、大金を運用する外国のどこかの誰かが、オプションの相対取引で構築したドデカい強気のオプション・ストラテジにとっては理想的な予想通りの展開。大儲けの可能性が強くなってきたわけです。流石に大金を動かす運用者。お見事!

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【ヤフーファイナンスさんの日経平均チャート】

さて、場違いながら酒屋が思うのは、「マクロは分かんない!」「それにマクロを張って大儲けするのは、神だって言われるぐらい大変なことだし!」みたいなことでしょうか。

大儲けはできないかも知れないが、値下がりリスクが少なそうで、先行きに見込みがある株への投資が、場違いの酒屋の様な者にはちょうどいい感じだと思いうんですね。いわゆるバリュー投資ってやつでしょうか。

だって、ロシア、スコットランド、米国金利・・・・・・・etcそれらの行く末がまとまって、日本株にどんな影響を与えるのかなんて分かんないですよね!テクニカルな分析だって完璧とはほど遠いし。

最近ではほぼすべての投資関係者が日本株に関しては強気。でも、おもに個人投資家からの売り圧力は強く、さらにアゲンスト・オプションでの売り圧力も今までは存在しました。

それでも日経平均はじり高で推移。株価が高くなれば個人の投資心理は徐々に改善して行くのだと思います。

バリュー投資家の一人としては、今の相場がバリュー投資家にとっての初夏であるように見えるのです。つまり今後、真夏があって、そして遂に実りの秋が結構長い期間の先にあるように思うのです。

ワインでも株でもバリューが魅力的なら買った方がいいと思うのです。

 

 

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「酒屋の株話」日本株上昇第二波のシナリオ

推測するに、海外の大金を運用するどこかの誰かが行った、日経平均のオプション相対取引で構築したドデカい強気のオプション・ストラテジーは今のところ理想的に推移しているようだ。

このまま9月のSQくを迎えれば、おそらくリスクフリーの非常に長い期間有効な買いのポジションを持つことになるわけです。そして今後、日本株が上昇すれば大儲けとなるわけですね。

流石に大金の運用を任せられる運用者。見事な戦略だと思います。

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【今朝の日経新聞さんの一面記事】

世界情勢には混沌とした印象がありますが、そんな中で大金を動かす海外投資家は「日本買い」へと動き始めているのかも知れません。

新聞によれば大手の海外投資家は、第二の「アマダ」さんを探しているとのこと。「アマダ」さんは先日利益をすべて配当と自社株買いに回すと発表した。

振り返ってみれば「株価上昇の第一波」は、2012年末からのアベノミクスへの期待感でのショートカバー的な上昇。約半年間その上昇は続き、その後は今までずっと上がったり、下がったり、横ばいだったり。

次の「株価上昇第二波」があるとすれば、大手の海外投資家が注目する「アマダ」さんの様なお金持ち企業の変化に対する評価がポイントのようです。

自己資本比率はめちゃくちゃ高くて、自己資本利益率は低いみたいな企業さんって、日本にはたくさんあるように思います。

日本企業による資本効率向上の動きに、世界の過剰流動性資金が大波のごとく押し寄せるのような状況が、「日本株上昇第二波」をつくり出すのではないかと推測する次第です。

いまどきのアリさんを目指す者の一人としては、次に来るであろう株式市場の大波にワイプアウトさせられないようにしないと。

 

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「酒屋の株話」膠着相場のその後は・・・・・・・!?

またまた酒屋の与太話で恐縮です(汗)!

さて、株式市場では世界同時での深刻な「夏枯れ」状況とのことで、膠着相場が続いている。結果として日経平均のボラティリティ―は、ここ数年間での最低水準まで落ち込んでいる。

しかし、専門家は「嵐の前の静けさ」ならぬ、波乱のマグマが着実にたまっていて、今の膠着状況の永続はないとみているようだ。

今後訪れるとみられる波乱は「上」なのか「下」なのか・・・・・・・・?

オプション市場の立会外取引でまとまったポジションを取る海外のプロのトレーダーは、今後訪れるとみられる波乱を「時間はかかるが上」とみているようだ。

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【いつも楽しみに読ませていただいております、日本経済新聞さんの「スクランブル」です】

つい最近までは2014年9月あたりのプット、コール両方のオプションの売りが優勢だったのだが、ここへ来て期間の長いコールを買う動きが出てきたのだそうだ。なんと2019年6月のコールにまとまった規模の買いが入ったとのことだ。

推測するに、期間の短いアット・ザ・マネーあたりのコール、プットを売り、非常に期間の長いアウト・オブ・ザ・マネーあたりのコールを買うという典型的な強気のオプション・ストラテジーではないだろうか。

では、我々のような個人投資家はこの状況でどう対応するのか。プロと同じようにオプション・ストラテジーのポジションを形成するのは、あまりにも現実的ではないわけです。

やはり割安感があって、堅調な業績が期待できる企業の株式を、今後しばらく続くと予想される狭い範囲での値動きの中でひろって行くしか方法はないように思うのです。また、高値を出している株式からの乗り換えのチャンスかも知れません。

日経平均2014年9月のオプション売りの反対側になったオプション・トレーダーからは、日経平均価格が上げればオプション・ポジションのアゲインストでの売り、下がれば買いが入ってくるわけで、これがひょっとしたら膠着相場の原因かも知れません。

9月の大量なオプション・ポジションが消えて、日経平均価格がある意味解き放たれるまでに、高値警戒感のある米国株を気にしつつ日本株に買いを入れるのというのが、個人投資家としての正しい行動ではないかと思うのです。

今どきのアリさんを目指して頑張りましょうね!

 

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