“2011年2月”の記事一覧

「ラオ・カウ」泡盛のルーツか!

タイ少数民族秘伝の蒸留酒の記事が、朝日新聞に掲載されておりました。泡盛のルーツのようです。

朝日新聞より

タイ北部のクンキョの少数民族シャン族に古くから伝わる蒸留酒で、タイで主食として食べられているもち米を材料に造られているのだそうです。透明で、米の甘みとアルコール度数の強さは泡盛に似ているのだとか。

シャン族が酒と言えばこの「ラオ・カウ」。生のまま飲むのだそうです。新聞内の写真は身体中に伝統の入れ墨を入れた酒屋さんで、仲間で造った「ラオ・カウ」をナイロン袋に詰め20バーツ(約54円)で小売りしているところ。

酒屋のオヤジも以前フーデックスの展示会で、似たような東南アジアの蒸留酒を試飲したことがあるのですが、これがまた泡盛と味わいがよく似てるんです。そこで気になってインターネットでその辺りのことを検索してみたんです。

ある方のHPによると、蒸留酒のアイデアはギリシャのアリストテレスから始まりアラビアで蒸留酒技術が開発され、ロシアやヨーロッパへ伝わったようです。キリスト教の伝道師、セント・パトリックが蒸留技術を伝えたとの説もあります。

その後、地中海経由でインドやインドネシアに伝わりタイにも伝わったらしい。そこから日本へと伝わったらしいのですが、当時の沖縄は琉球王国でありタイ王国から直接伝わったようです。

それから現在に至るまで泡盛の原料にはタイ米が使われています。これが日本のお米だと、なぜか味わいがいまいちなんですよね。

日本本土へはタイから中国、朝鮮半島と伝わり西日本に伝わったらしい。たぶんこの辺りではしばらく時間がかかり、泡盛とはちょっと違った製法の焼酎へと変化して行ったのかも知れませんね。

面白いのは紀元前に蒸留技術を開発したアラビアではお酒が禁じられ、各地に広まった蒸留方法はブランデー、ウイスキー、ウォッカ、ラム、焼酎、泡盛と様々なお酒へと変化して行き、蒸留法が伝わって行くたびに洗練されたお酒へと変化して行ったこと。興味深いですね。

ちなみに沖縄の伝統酒「泡盛」の味わいは「ラオ・カウ」などの東南アジアの蒸留酒に似てはいますが、泡盛の方が遥かに洗練されていて美味しいと思います。でも原料はタイのお米でないと美味しくないのです。これは、お酒に対しての世界観というか考え方の違いでしょうか!?


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「カリラ DE」レギュラー品とは違う個性ある味わい!

ディスティラーズ・エディションは、それぞれの蒸留所がレギュラー品とは異なった製法で生産した個性あるシングル・モルトです。

カリラ ディスティラーズ・エディション(ED)1996 AL43% 700ml 4,900円(価格は変動する可能性があります。)

カリラとはゲール語で「アイラ海峡」を意味し、アイラ島とジュラ島を分かつこの海峡周辺はスコットランドの西海岸で最も美しい場所の一つなのだそうです。カリラ蒸留所は、このアイラ海峡に面した美しい場所にあります。

専門家によれば、このカリラDEは「素晴らしくバランスがとれている、見事な輝かしい洗練された逸品。極めてスタイリッシュで複雑なカリラのダブルマチュアード(2段熟成)。モスカテルシェリー樽の痕跡はわかりずらい。重厚な芳香、それでいてなお辛口、見事なバランス。」とのこと。

味わいは「まずモルトと甘み、その後すぐにピートの薫香と、活き活きと澄んだ濃厚なフレーバーに圧倒される。そして、カリラ特有のかがり火のようなスモーキーさが重量感を築く。全体的に辛口、美しくバランスがとれ、複雑、エレガントに展開。シナモンスパイスを伴う。」とのこと。

ダブルマチュアード(二段熟成)とは、日本の焼酎蔵などでも行われることがあるのですが、最初に通常の樽で熟成させ、しばらくして別の樽に移し熟成させることで、カリラDEの場合にはモスカテル・シェリー樽を使用しています。

モスカテル・シェリー樽とは、モスカテル=マスカット種のブドウで造られたシェリー酒を入れて熟成に使われた樽で、その風味が樽に染み込んでいるのです。通常モスカテル・シェリーは甘口や極甘口。この樽を使うことにより甘味やシェリー酒の複雑な熟成香が風味に加わるのだと思います。

1996年蒸留のヴィンテージ入りです。1996年が記念の年で、なおかつシングルモルト好きの方におススメです!

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バレンタインデーの夜は!

酒屋的バレンタインデー!

 

酒屋レベルの発想では、「バレンタイン」と「クリスマス」は同じ様なシチュエーションをついついイメージしてしまします。つまり「クリスマス」と同じようにスパークリングワインあたりを販売しようと頑張ってしまうわけですが、ふたを開けてみればちょっと状況は違ってました。

酒屋のオヤジも今回のバレンタインデーでやっと気が付いたのですが、若い方は別として「バレンタイン」は「父の日」や「敬老の日」「親父の誕生日」と同じで、「お父ちゃん日」なのです。だから酒屋でバレンタインの贈り物用に購入して頂けるのは圧倒的に焼酎!「焼酎」なのです!

「酒好きなお父ちゃんにはお酒をあげときゃいいでしょ!」みたいな発想かも知れませんが、もらう方のお父ちゃんにしてみれば、飲んでなくなる自分の好きなお酒をもらえるのは最高です。チョコレートは娘さんとか、会社の人とか、誰かにもらうわけだし、ネクタイとかをあげても、もういっぱい持ってますからね!

これが「女性に喜んでもらう日」系の場合だと、まったく酒類は売れません。男性が女性に何か贈ろうとすると確かに難しいですよね。ファッションとかデザインに関係するものだと、よっぽど気が効いてないと使ってもらえませんしね。やっぱりこちらも楽しんでなくなってしまうものがいいようです。

ちなみに酒屋のオヤジは女房殿のお誕生日に、お客さんとしてステップに来店してくれる方が勤めているエステサロンのエステ券を贈っていますが、けっこういい感じだと思ってます。考えなくていいしね!(汗)

バレンタインデーの夜には、旨い焼酎を楽しむお父ちゃんが多い!っていうお話でした。

お酒好きの男性には、お酒を贈るのがベストなのですぞ!!酒屋でお待ちしております!(笑)

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これからの飲食業界!

あたり前ですが個人経営の飲食店が大手チェーン店と戦って行くには効率化だけでは敵いません!

先日、沖縄県酒造組合連合会が主催した「セミナー&泡盛大試飲会」が都内で開催されたのだそうです。その中で飲食業界の”虎”と呼ばれる際コーポレーション代表の中島武さんが経営セミナーで講演されました。

今後の飲食業界のトレンドとして、「フランスにおけるビストロのように、旨い料理と酒を手軽にしっかり楽しめる店が注目されるのではないか。」とのご指摘をされたのだそうです。

不況下の中、下町の「せんべろ系」が人気となり、「立ち飲み」「全てが安値の均一価格」「お酒が無料」などなど、いわゆる低価格の飲食店が急増しました。また大手チェーンの代表であるハンバーガーや牛丼店も値下げ攻勢を大きくアピールしております。

こんな状況下だからこそ、外食の喜びの本質を見つめる必要があるのだと思います。その本質とは飲食業界の”虎”がご指摘されるように「ビストロのように・・・・・」なのでしょう。それに、安いものを突き詰めると、結局外食はしない方がいいってこと行き着くような気がします。

気軽に立ち寄れて、割り安感のある旨い料理を楽しめ、酒も充実していて満足できること。個人経営のお店はそれだけではありません。店主に会えるのも魅力の一つだと思います。

人々が外食をしたいのは、外で飲んで話をしたり、料理をすることなく手軽に食べたいということもありますが、やはり本質は家族や友人と美味しいお料理を、様々なことを気にすることなく楽しみたいのです。またそんなお店が注目されるのだとも思います。

飲食店を経営するには家賃や人件費、材料費などの経費は、もちろん大きな負担となります。その辺りとの折り合いを付け、なおかつ飲食業の本質を兼ね備えたお店こそが成功するのではないでしょうか。

酒倶楽部ステップでも飲食店さんとのお付き合いは、もちろんあります。中には安くないと生き残れないとの考えから、お客さんの声に応えてチュウハイを一杯50円にしたお店も過去にはありました。しかし、そのお客さんは喜ぶかも知れませんが、それ以外にはあまり効果はありませんでした。

半端な酒屋がこんなことを書くのは大変に恐縮なのですが、むしろ時間はかかっても飲食業の本質を突き詰めることの方が大切なのだと思うのです。

下町の「せんべろ」が人気だといっても、そこは安いだけではなく、旨い煮物や、人情味のある店主が待っているのです。

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シングルモルト「余市」と「宮城峡」こちらも最近人気!!

ニッカウヰスキーの国産シングルモルト。こちらの人気も上昇中!!

ニッカウヰスキー シングルモルト「余市」と「宮城峡」 AL43% 500ml 各1,380円(価格は変動する可能性があります。)

ニッカウヰスキーを代表するシングルモルトのレギュラー品。熟成年数記入なしのシングルモルトなのですが、価格と品質を考えればお得感のあるウイスキーです。2本同時に購入されるお客様が多いのですが、それぞれ味わいの個性は違います。

男性的な「余市」、女性的な「宮城峡」で、この二つを絶妙にブレンドしたものが「竹鶴」なのだとか。

「余市」はニッカウヰスキー創業の地。創業者である竹鶴政孝さんが理想を叶えるために選んだ北海道の日本海と余市川が出合う河口近くの、冷たい潮風が吹く場所で石炭直火蒸留にこだわって造る、力強く重厚でスモーキーさのある味わい。

「宮城峡」はスチーム加熱での蒸留とシェリー樽熟成で、お花のように甘く華やかな香りでシルキーな口当たり。フルーティーで飲みやすいシングルモルト。

「シングルモルトの味わいは様々で面白いね!」ってのが最近若い人に受けて理由の一つなのだと思います。もともとシングルモルト・ウイスキーを購入されるお客様は知的な感じのする方が多いのですが、ヴァラエティー豊かな味わいがその人達の知的好奇心を満足させてくれるのかも知れません。

それにシングルモルトを購入されるお客様は、自分達が購入しようとしているお酒のことを良く知っています。とてもとても半端な酒屋なんか敵いません。正直、突っ込んだ話をされると、酒屋としてはヒヤヒヤしてしまいますよ。ホント!

だからお客様からウイスキーに関するトレンドを教えて頂ければ、酒屋としては非常にありがたいのです。酒屋でも普段お酒が飲めるのは夕ご飯の時ぐらい。なかなかウイスキーを味見する時間までは持てません。試飲会でもアルコール度数40度以上のウイスキーを全て利いて回るのは非常に辛いものがあります。

たった一つ酒屋として分かるとすれば、シングルモルト・ウイスキーに興味を持っている人が増えていること。だから「何とかこの市場のニーズに応えていかねば!」とあせっているのであります!(汗)

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