“2009年10月”の記事一覧

”賢者の贈りもの!?”麦焼酎その名も「オー・ヘンリー15年」

賢者の贈りもの!?間違いなく賢者からの贈りものなのです!

これはもう、麦焼酎のグラン・バンとでも称されても、まったく不思議ではない水準。酒屋のおやじにとっても、この旨さ、ただごとではないのであります!

製造元は石川県の日本発酵化成。この会社、藤野公平さんと言う方が、生まれ故郷の能登で創業され、昭和35年頃から麦焼酎の製造に全力を注ぐようになったとの事。何でも能登は平安時代に蒸留酒の技術が日本で初めて伝えられた場所なのだそうです。

藤野公平さんには、焼酎造りに関して不動のポリシーがありました。それは、単に安くて速く酔うだけの従来の焼酎を否定し、”もろみで1年間寝かせた後に蒸留し、蒸留後最低10年以上熟成させるまでは世に出してはならぬ! ”というもの。そして終始一貫、己のポリシーを固守して焼酎造りを続けてきた公平さんは、全財産を焼酎に投じた挙句、忽然と世を去ったのでした。

この公平さん、県議会議員を四期務めた末に、晩年、参議院選挙に打って出て落選。大変な借金をこしらえ、全財産差し押さえ。二百数十本の焼酎タンク全部に赤札が貼られてしまい、焼酎を売りたくても売る事ができなくなってしまったのでありました。つまり、公平さんが遺した焼酎の熟成年数は税務署の保証付きなのです。

このオー・ヘンリーの名前は、故・池波正太郎の元・書生であった鉢山亭虎魚氏(はちやまていおこぜ)が命名。この先生、食に関する執筆をされているのですが、飲むのは、もっぱらオー・ヘンリー。これほど料理のジャンルを選ばぬ酒は他にないのだとか。

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O.Henry 15years(オー・ヘンリー15年)28度 750ml 5,250円

国内産の大麦100%のもろみを1年以上寝かせ、減圧蒸留機で通常の倍の時間をかけてゆっくりと蒸留し、樫樽でまず1年間寝かせ、その後ホーロータンクに移してさらに15年熟成させたもの。

味わいは、ひじょーにまろやか!デリケートで澄んだ味わい。印象としては程度の良いワインとブランデーの中間みたいな感じ。ひょっとすると、普段、個性の強いシングル・モルト ウイスキーなどを飲みつけている方には、柔らか過ぎちゃうかもしれません。酒屋のおやじはには、スゴク美味しく感じるのですが。

このオー・ヘンリー、結構、こだわりのお蕎麦屋さんのメニューに載っていたりするんです。酒倶楽部ステップでも、こだわりのお蕎麦屋さんから問い合わせを受けて仕入れました。多分、鉢山亭虎魚先生の本などが影響しているのだと思います。もちろん天ぷらやお蕎麦との相性はバツグン!!

オー・ヘンリーをご購入頂くと、中に小さな本で、鉢山亭虎魚先生の「私的O・ヘンリー日記」が入っております。その中の1つをご紹介致しましょう!

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某月某日

酒を飲まぬくらいなら蕎麦屋なんぞに入るな・・・これが亡師・池上正太郎の口ぐせだった。不肖の弟子ながらこの教えだけは忠実に守っている。しかし蕎麦前も近頃はぬる燗の日本酒とは限らず、O・ヘンリーがあればO・ヘンリーを飲む。というよりはO・ヘンリーを置いていない蕎麦屋へは、まず行かない。

実際のところ、「ほそ川」一本槍である。ほそ川で名物「蕎麦豆腐の揚げ出し」を肴にO・ヘンリーを飲んだら、もう他の蕎麦屋へは行く気がしない。いささか遠いが、きょうも行った甲斐はあった。

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やるんかな、この稀代の佳酒にも一つだけ難がある。うますぎて、ついつい飲み過ぎること。だが流石、年代物の焼酎。他の酒だったら翌朝枕から頭が上がらないほど飲んでも、必ずスッキリ上機嫌で目が覚めるのだ。

尋常でない美味しさなのであります!!

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

高級スコッチウイスキー人気ボトムアウト!?「シーバスリーガル・ロイヤルサルート21年」

最近、居酒屋さんを中心にウイスキーを炭酸で割ったハイボールが人気!

それに伴なってか、ハイボール用以外のウイスキーの人気も少しづつ戻って来た感じがします(もちろん炭酸で割っているのかもしれませんが)。そんな中で、高級ウイスキーも少しづつ人気が戻って来た感じなんです。

高級ウイスキーで不動の人気を持つのが「シーバスリーガル・ローヤルサルート21年」「バランタイン30年」「ローヤルハウスホールド」の三つ。これらのウイスキーは、どれも非の打ちどころがない程の美味しさなのであります!絶対に、間違いなく、天地神明に誓って旨い!と言える程の域に入っているのです。酒屋のおやじが、もしちょうだしたなら、あり得ないけど!大大大感謝!すること間違いないのであります!もちろん、これら以上の高級酒を頂けたら、もっと嬉しいのですが!

これら3種の中で、一番価格がお手頃なのが「シーバスリーガル・ローヤルサルート21年」!他の2種の半値~3分の1ぐらいの価格。

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ROYAL SALUTE 21years (ローヤルサルート21年)酒倶楽部ステップでの現在の価格8,990円。

最低でも21年間、上質なオーク樽で熟成されたモルトとグレーンの原酒のみがブレンドされる豪華で贅沢なウイスキーなのです。1953年6月に現英国女王エリザベス二世が即位された時に誕生した特別なウイスキーで、英国海軍が王室に敬意を表して空砲を21回鳴らすことから21年とされました。

このローヤルサルート21年、ウイスキー好きのお世話になった方へ贈り物には最適!値段も手ごろ!棚に飾っておいてチビチビやってもらえ、そのたんび、贈り主の事を思い出してもらえるのです(安い自分自身の宣伝になるかも!?)

一昔前、この手のウイスキーは10万円以上していたと思います。一昔前以前にウイスキーを良く飲まれていた方へ、このウイスキーを贈ったなら、何だか凄い頂き物をしてしまった気になってしまうのです。

若い人なら、もったいないですがハイボールにしても、1杯30ml使用するとして、1杯あたり390円!酒屋のおやじはローヤルサルート21年を、もったいなくてハイボールにはで出来そうにありませんが、決して高い金額ではないのです。

高級ウイスキーは中国、ロシア、インドなどの新興国での人気が高くなって来ており、今後価格が上昇する可能性があると言われています。今のうちに楽しんでおくのも良いかも知れませんよ!

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マンゴー酵母のハイコスパ泡盛「華忠孝」

酒屋のおやじが好きな、忠孝酒造さんから泡盛の新商品です。

沖縄県産マンゴー果実酵母仕込み「華忠孝」25度。

新聞にも取り上げられていましたが、マンゴー酵母を使う事により、古酒(古酒は3年以上貯蔵熟成されたもの)ではないのに古酒独特の風味がでるのです。つまり、コストパフォーマンスが非常に優れた泡盛なのです!通常、泡盛の古酒は720ml25度で2,000円~3,000円位はするのですが、この華忠孝は720ml25度で何と1,050円!明らかにお買い得!流石は忠孝酒造さん!!

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沖縄県産マンゴー果実酵母仕込み「華忠孝」25度 720ml1,050円、1.8L 1,980円。

マンゴー酵母は、泡盛古酒の甘いバニラ香の成分へと変化する4ーVGを、従来の泡盛酵母に比べ10倍以上生産します。(マンゴー酵母を使っているからと言って、マンゴーの味はしませんからね!念の為!)確かに、甘みと柔らかいコクがあり、新しい酒特有の荒々しい感じはありません。むしろ通常の古酒よりも甘みは強いかもしれません。

酒屋のおやじは思うのです。もしこの甘いバニラ香の成分が、従来の酵母に比べ10倍以上生産するのであれば、この「華忠孝」を古酒にしたなら、相当甘みの強い味わいになるはずだと。そしたら、甘いバニラ香が強烈で、非常に滑らかな味わいの泡盛になるかも!?将来が楽しみです。

最近、泡盛の人気が今一つなんです(酒倶楽部ステップだけかもしれませんが!?)。飲み会でもビール飲んで芋焼酎か麦焼酎かチューハイの流れに、泡盛は入って行けないのであります。泡盛は美味しいんですけどね~!なんででしょ?清酒と同じくマニアっぽい酒!みたいな捉え方をされているんでしょうかね?かくいう酒屋のおやじも飲み会で「オイラだけは泡盛飲んじゃうよ~!」とは、何だか言いにくいのです。何ででしょ?

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ぎんなんにシャルドネ「フォックス・クリーク」

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上尾の某寺のイチョウの木から採れたぎんなん。頂きものです。つぶしてオーブントースターで20分ほど焼きます。むいて塩をふって・・・ひとつまみ。ん〜美味。もっちりとクリーミーで香ばしく、秋の香りいっぱい!実は路上のぎんなんをこうして自分で焼いて食べたのは初めてかもしれません。こんなに美味しいならぎんなん拾いに行きたいなあ〜。どこで拾えるのかな?
このもっちりぎんなんにはオーストラリアのこってりシャルドネをあわせてみたいと思います。
南オーストラリア、マクラーレンベールのフォクスクリークのシャルドネです。熟した桃甘いパイナップルのような果実味いっぱい!クリーミーなコクがあり微かなナッティさがぎんなんにあいますね!小さなワイナリーですが国内外の評価はとても高く、手に入りにくいワインのひとつです。

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栗焼酎の王様!!「四万十大正」

栗焼酎の人気代表銘柄は「ダバダ火振」ですが、その最高級品がこの「四万十大正」なんです。

「ダバダ火振」は人気があり、酒倶楽部ステップでも1年に数ケースしか入荷しない品薄品。入荷後、直ぐに売り切れしてしまいます。

「ダバダ火振」と「四万十大正」の違いは、栗の使用量と熟成期間。「四万十大正」は国産の栗を75%の比率で使っているのです。(栗は芋や麦よりも当たり前ですが価格が高いんです。だから原価もう~んと高いんです!)熟成期間は何と四万十時間(約4年7ヶ月)地下洞窟で貯蔵熟成されます。

もちろん限定品!

四万十大正

栗焼酎「四万十大正」アルコール分35% 720ml 5,900円

香りは洋菓子のモンブランを連想させる甘~く芳ばしい感じ。口当たりは熟成酒ならではのまろやかさ。蒸した栗の味わいが高貴に凝縮された様なコクのあるリッチな味わい。ロック、水割り、お湯割りでも良いのですが、できれば、もったいないのでブランデーグラスにでも注いで、ゆっくりとくつろぎながら楽しみたいですね。

酒屋のおやじは数年前に、高知県にある「四万十大正」の製造元、無手無冠さんにお邪魔したことがあるんです。大正町と言う場所なのですが、四万十川の上流にある、それはそれは美しい場所。そこを流れる四万十川の川原で一日中物想いにふけながら、ダラダラと過ごせたら、そーとー穏やかな人間になれそうな気がしました。

小規模の蔵で、当初の栗焼酎造りは、地域の村おこしが目的だったとか。たしかに、この蔵から全国に栗焼酎を発送するのは、相当大変な感じ。全国の需要を100%満たせる感じでは、まったくありません。しかも、手作業が多い!設備も古いを通り越してアンティークの域。栗の処理は他の原料と比べ手間がかかります。これらを考え合わせると、間違いなく希少品なのです!

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この蔵の名物社長さん(すごいアイデアマン!)と、凄く古い搾り機!?美術館の様です!

いつまでも、この体制で希少品の栗焼酎を造り続けてほしいものです。

この蔵訪問の後、大正町から地図に載っている国道を通って四万十川下流へ向かったのですが、その道が凄かった!スゴイ山道のワインディング・ロード!車一台やっと通れる感じ!しかも片側は崖のところもあり「ここホントに国道だよねー?他に道なさそうだし!」みたいな感じ。そこを”山道攻めるぜ!”みたいなマニアにあおられたり、対向車があったり、すごいヘアピンカーブの連続で、酒屋のおやじは冷や汗でっぱなし!!凄い経験をさせて頂きました。

この山道、地図で見ると確かに国道!しかも他の国道よりも太い線で書いてあるんです。「こりゃあ、だれかが何とかするべきでしょう!!」などと思った事が一番記憶に残ってしまった旅行なのでした。

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