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「イタリア熟成辛口微発泡ワイン」揚げ物マリアージュ

 

 

近所のおそば屋さんからお持ち帰りしてもらった、天ぷらと揚げソバがその日の酒屋のオヤジの夕食でした。

天ぷらはまだ揚げたてでした。入手が困難だというサツマイモがまた、ねっとりとしていて、ちょっと塩を付けて食べたら、これがまた美味しい。

揚げソバはパリパリとした食感と香ばしさで、黒糖焼酎のお湯割りがススムくん。

・・・・・そこで、思い出したんです。手打ちの年越しそばと熟成感ある自然派の赤ワインの相性が素晴らしかったことを。

ならばと、せっかくの機会ですから、同じような印象のあるイタリア産の熟成感ある微発泡の辛口赤ワインを合わせてみることに。

 

 

 

 

 

 

【ラ・ジェニージア ボナルダDOC 2012(辛口微発泡赤ワイン)】

ぶどう品種:クロアティーナ

黒糖焼酎のお湯割りは口の中に残る揚げ物の油をサッパリと洗い流してくれて、揚げ物に素晴らしく合うのですが、この熟成した微発泡の赤ワインもまたなかなかのものでした。

天ぷらなどは、塩を付ければ焼酎のほうが合う。またおつゆなら赤ワインの方が勝る感じでしょうか。

茄子の天ぷらはおつゆをたっぷりと吸収するためか、赤ワインがうまい。また、ピーマンの天ぷらに塩なら焼酎だ。

・・・・・などとグダグダとやっていて気が付いたら、天ぷらも揚げソバもすべて平らげちゃった・・・・・なんと揚げ物だけでお腹がいっぱいだ・・・・中年オヤジとしてはヤバ過ぎる。

翌朝は胃もたれが・・・・・などとも思いましたが、翌朝は体調もよく二日酔い感や食べ過ぎ感もない。

また、なんだかお肌が潤っているような(ひょっとしたら脂ぎってるのかもしれないのだが)気がした次第です。

味わいのマリアージュも良かったが、ひょっとしたら食品としての食べ合わせもよかったのではないかと感じた次第です。

油分がワインの酸で中和されたのかな?みたいな印象です。

 

揚げ物に、かなりマニアックなワインではありますが熟成感あるイタリアの微発泡赤ワインは如何でしょうか?

 

 

 

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「酒屋の株話」株を買わなくてどうする

 

 

日経平均株価は日柄調整と呼ばれるような局面に入ったのかも知れない。

中国株をにらみつつ、上がれば個人の売り、下がれば投資機会をうかがう様々な筋からの買いが入る展開か。

いよいよ中小の成長銘柄に、業績相場が本格始動すると期待したい。

 

 

 

 

 

 

かのチャーリー・マンガー氏が言うように株式投資とは、「株価の短期的な変動ではなく、事業の長期的な成長に投資する」ことが重要であり、それこそが投資の王道だろう。

それでも、日々の相場につい心が乱される。

そんな心の持ちようは、「投資の王道とは、ひょっとしたら酒の飲み方に似ているのかも知れない」と酒屋としては思う。

適量のお酒を毎日楽しめれば、健康で長生きできる可能性がある。人生をより豊かにしてくれる。

しかし、酒に依存してしまえば悲劇的なことになる可能性が高くなる。

つまりは節度とか規律が大事という話になるのだが、目の前にうまそうな酒があり飲めば気分がよくなる、もしくは日々価格が変動する刺激的で儲かりそうな相場がある、となれば節度を越えて目の前のことに依存してしまう可能性があるのだ。

相場にのめり込んで短期で売買しても安定して利益が出せれば問題はないのだが、そうならない可能性は少なくない。将棋やチェスで人工知能に負ける時代にあってトレーディングだって例外ではないと思う。

また、投機的であることが存在意義であるヘッジファンドに振り回されないようにすることも重要だろう。

それには、株式投資とは相場を張ることではなく、事業に出資するという基本に回帰した考えに戻すことが必要ではないか。

つまりは株式投資の王道だ。

既存の商売のほとんどが儲からないタフな時代だが、それでも今までに経験したことのないような産業革命が起きているとも言える。そして、経済はますます一強多弱の傾向を強めて行くとみられる。

この変化に対応しようと思えば、株を買わなくてどうする、と考える。

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「ソーテルヌ」会話までも極甘にしてしまいそうだ

 

 

正確にはソーテルヌと隣のバルサックですが、この地域の甘口ワインはまさに無敵でしょう。

様々な味わいの要素が織り成すそのハーモニーは、他のどの地域の甘口ワインも太刀打ちできないほどに素晴らしい。

もうほとんど神がかっている神秘の地域と言えるのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

渋味や酸味のあるボルドーの赤ワインをたっぷり試飲した後で、同じボルドーワインであるソーテルヌやバルサックの甘口ワインが試飲でるのは幸せです。

もうそのうっとりしてしまうような美味しさに、思わず飲み込んでしまいました。もはや酔っぱらってもいい。

あまりにも優雅でリッチな味わいは、味見しただけで口から吐き出すには、あまりにもったいなさ過ぎるのです。こんな奇跡のような味わいは他にないでしょう。

以前、テレビの番組でプロの方がワインのタイプを人間に例えておりましたが、このねっとりとして官能的に複雑な甘さのワインは、どんな人に例えるべきなんでしょうかね。

会話までも極甘にしてしまいそうな方でしょうか・・・・もっとも、そんな人は見たこともないのですが・・・・。

 

飲み込んだ後に感じる、オレンジの皮を使ったお菓子を思わせるような美しい余韻が、スバらしい。

 

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ペサック・レオニャン、グラーヴの気品ある白ワイン

 

 

名門の伝統あるボルドーワインの試飲会への参加は街場の酒屋としてややビビります。

なんだか名門の高貴な格式が立ちはだかっているような気がして、取るに足らないような一介の街場の酒屋としては恐縮してしまうんです。

また、試飲されている方々の中には「よ~久しぶり」みたいに話されている方もおられるから、まったくもって尊敬してしまう次第です。

フランスではいわゆる人権格差が大きいと聞き及びます。その、ほとんど頂点に君臨される方々や、その従業員が来日されているわけで、当然そのプライドは高いと想像されるからビビるのです。

特に気品あるシャトーのマダムの様な方にワインの試飲ではありますが、御酌してもらうのは平民としてはなんとも腰が引けてしまうような体験です。

そんな思い込みがあるためなのか、ボルドーのワインに対して特別に格式の高い気品を感じます。

 

 

 

 

 

 

なかでもペサック・レオニャンやグラーヴの白ワインに高貴な気品ある印象を持ちました。

ボルドーワインですから、ご存知の方は良く知っているのかも知れませんが、ペサック・レオニャンなどの白ワインの品質は素晴らしく高く、また意外に味わいが画一的ではないのです。

それでもボルドーの赤ワインと比べれば、ボルドーワインであるがゆえに白ワインは品質が高いのに隠れた存在の様な気がするのです。

ボルドーと言えば赤ワインばかりが注目されるような気がしますが、実は白ワイン、赤ワイン、甘口ワインとどのジャンルでも最高峰な場所なんですね。

ちなみに上の写真の、シャトーのオーナーはモデルさんのようなきれいで若くてフレンドリーな女性。もちろんワインは素晴らしい。

・・・・逆の意味で恐縮してしまった酒屋のオヤジでした。

 

 

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「ボルドー2014ヴィンテージ」既に美味しい!!

 

 

大変にありがたいことに「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー ヴィンテージ2014 トレードテイスティング東京試飲会」に参加させていただきました。

一般的な2014年ヴィンテージのボルドーワインの評価は、2011年、2012年、2013年よりは高評価だが、2009年や2010年ほどの偉大なヴィンテージではないといったところでしょうか。

それでも素晴らしいヴィンテージには違いありません。

 

 

 

 

 

 

2014年ヴィンテージのボルドーワインは販売する者としては扱いやすいヴィンテージと言えるかもしれません。もう既に美味しいのです。

気難しさがないというか、親しみやすい印象なのです。

「若いボルドーを飲むのはワインを無駄にしているようなものだ」などと言われたりもしますが、ほとんどの伝統的ワイン産地のワインは貯蔵熟成させて美味しくなるようにデザインされているようです。

従って、今もう既に美味しいからと言って数十年後にますます美味しくなるのかどうかは想像できませんが、5年~20年ぐらいで飲むのには適しているヴィンテージではないかと感じた次第です。

おそらく高価であろうと推測される有名産地であるポイヤック、サンテステフ、サンジュルアン、マルゴー、ポムロールあたりのワインはもちろん素晴らしい安定感のある美味しさでした。

しかし、それ以外の地域のワインでも十分素晴らしいレベルのワインではないかと感じた次第です。

何年経っても飲みごろに達しない偉大なヴィンテージよりも、むしろ飲みたいときに飲んで美味しいこの2014年ヴィンテージは、もちろんその価格にもよりますが魅力的な気がします。

 

 

 

 

 

 

それでも、高名なワインではより熟成に対するポテンシャルを高めてあるのか、やや硬い印象がありました。

地球上で最高のワイン産地のひとつであるボルドーワインの価格の幅が広いことは周知の通りですが、もしお得感ある価格なら2014年ヴィンテージのボルドーワインはおススメできると感じた次第です。

 

 

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