“酒屋さん”の記事一覧

安売り規制のゆくえ

 

 

新聞記事によれば、6月1日に多くのスーパー店頭でビール類の価格が1割ほど値上がりしたとのこと。

しかし、国内スーパー最大手のひとつだけは値上げしなかったのだとか。

街場の酒屋としては、「すわ、お上と豪商の・・・・・・・勃発か!?」みたいな印象でした。

時代劇では必ずお上と豪商が手を組んで庶民をイジメて、「おぬしもわるよのぉ~」みたいなのがお決まりなのですが、それほどシンプルではなさそうです。

何が正論で、何が矛盾なのか‥…それぞれの立場で戦いがあるのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

<写真は日本経済新聞の記事>

6月に入ってビール類の酒問屋さんからの仕入れ価格が値上がりしました。もちろん大手スーパーと街場の酒屋とでは仕入れ価格に差があるのだと思います。

それでも、その値上がりした仕入れ価格から考えると新聞に掲載されていた、大手スーパーの値上げをされないビールの販売価格は、まったくもって街場の酒屋には”ありえへん!”価格だったから驚きました。

これはもう意思表明ということなのでしょう。

「何が起きるのか?」・・・・酒類業界全体が注目しているところでしょうか。

 

 

 

 

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「・・反応はいまひとつ・・・」NHKさんが来た

 

 

明日の6月1日から施行される酒の安売り規制法案を前に、NHKさんが取材に来店されました。

「・・・なんでうちなのか?」という疑問はありましたが、もちろん真摯に対応させていただきました。

 

 

 

 

 

 

「・・・反応がいまひとつなんですよね・・・・・」

たぶんビール系価格の実質販売価格としては、過去最大の値上げとなるのですが、なんだかこの値上がりの理由がいまひとつピンとこないためか、小売店も消費者も反応はいまひとつなのだとか。

缶ビールのケースを山にして買いだめに走るような方も見うけられないらしい。

小売店の立場としては、この法案が良いとか悪いとかをコメントしたくはありません。従ってご来店された一般のお客様への取材となるのですが、みなさんどちらかと言えば好意的なご意見だったとのことでした。

もちろん合法的に商売を行う者としては法令を遵守するほかないわけで、お上に逆らうようなことは間違ってもしたくはありません。従って6月1日より特にビール系の価格を値上げします。

酒類の安売りが法律で禁止されたわけですから、もうちょっと盛り上がっても良さそうなものですが、なんだか反応がいまひとつなためか、NHKの記者さんもやや驚いている様子ではありました。

5月の後半、酒倶楽部ステップ店頭でもビール系に対する反応はいまひとつ。その代りに大容量の焼酎がよく売れました。

レモンサワーのブームもあり、日々の晩酌は焼酎や焼酎でつくるサワーで十分ということなのでしょうか。ビール系はもはや日本酒やワインと同じ、本来の意味での嗜好品になったのかも知れません。

それでも、今どき特に缶ビールは、どんな山奥に行っても安く販売されています。「・・・・・なんでそんなことになるわけ?」みたいな消費者の戸惑いは、正直分かります。

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酒販ゲームのルールが変更される

 

 

「酒類の公正な取引に関する基準」、いわゆる「酒の安売り規制法案」が平成29年6月1日より施行されます。その説明会に参加させていただきました。

酒類の全ての流通段階で「仕入れ原価 + 販売管理費」を下回る価格で販売してはならないという法案の説明会です。

 

 

 

 

 

 

まず感じたのは「酒類販売の市場でのゲームのルールが変更される」ということでしょうか。

この法案が施行されることで、埼玉県で一時は10店舗ほどの酒類のディスカウントストアを経営されていたところが店じまいされたとのこと。

どこでも買えるようなコモディティ化した酒類を、とにかく安い価格で販売するようなスタイルでは、ルールが変更された市場で勝ち目がないと考えられたのでしょう。

また、業務用酒販業では飲食店さん向けに、安い見積もりのみを武器に戦うことが難しくなるということでしょう。

つまりコモディティ化した酒類の市場では、価格はもう武器にならないということでしょう。それに抗えば、新しいルールではゲームオーバーにされてしまう可能性だってあるのです。

コモディティ化した酒類の市場で勝つには、もう便利さしかないのかも知れません。

消費者の方々にとっては「・・・・なんのための値上げなの?」みたいな、いまいちピンと来ない値上げではありますが、スーパーさんなどでは、値上げ前のまとめ買いを促すようなチラシが打たれております。

もちろん来月になればルール違反となるのですが。

 

人口の減少と高齢化、若者の酒離れ・・・・・・こんな状況下で、街場の酒屋の存在意義をどう見出したら良いのか。

この厳しさを増している酒類販売の市場で、勝ち抜いて行けるとは思いませんが、せめて負けないようにしたいものです。

 

 

 

 

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「酒の安売り規制法案」・・・やっぱり大変だ

 

 

「酒類の公正な取引に関する基準」、いわゆる「酒の安売り規制法案」が平成29年6月1日より施行されます。

これは、酒類の全ての流通段階で「仕入れ原価 + 販売管理費」を下回る価格で販売してはならないという法案です。

前回のブログでは「一般的には5%ぐらいの値上げでしょうか。」などと書いてしまいましたが、認識が甘かったかも知れません。

良し悪しは別として、酒屋には要注意の法案のようです。

つまり、「5%の値上げぐらいじゃすまないかもしれない!」ということでしょうか。

 

 

 

 

 

 

「・・・・おたく、ちゃんと販管費をのっけて販売してんの・・・・?じゃあ、証明する資料を提出して!」みたいなことになったら、正直、街場の酒屋は困ってしまいます。

明日、税務署からの説明会があるとのことで、参加させていただく予定ですが、「うちの店で販売している商品1本あたりの販管費はいったいいくらなのか?どう計算するのか?」・・・街場の酒屋でも理解できるような説明であってほしいと望みます。

「販管費を十分にまかなえるぐらいに値上げしたら、価格の競争力がなくなり売り上げが減少し赤字になった。その場合、さらに販管費を上乗せしなければならないのか?」みたいな疑問もあります。

また、庶民の味方であった「酒類のディスカウントストア―、いわゆるDSの存在意義はもうなくなってしまうのか?」とも思います。

販管費を賄い、なおかつ競争力も保てるぐらいに値上げしたい・・・・・・斜陽傾向を強める街場の酒屋には難問です。

5月末から6月初旬にかけて、慌ただしくなりそうな予感がしております。

 

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「酒の安売り規制法案」・・・しずかな混乱

 

 

「そういえばそんなこと言ってたね!」・・・・・みたいな反応の方がほとんどなのですが、来月から主にビール系、焼酎系が値上がりします。

「酒の安売り規制法案」がこの6月から施行されます。

 

 

 

 

 

 

「酒の安売り規制法案」とは、酒類の全ての流通段階で「仕入れ原価 + 販売管理費」を下回る価格で販売してはならないという法案です。

「販売管理費」がどれぐらいなのかとは各酒問屋や小売店によって様々であるため、「じゃあ家賃が高くて、従業員の多い問屋や店舗ではビールの価格が高くなるのか?」といえば、そうでもなさそうです。

たぶん平たく理解すれば、「極端な安値で販売したら・・・わかってんだろうな!!」みたいなことなのでしょう。

つまり6月からの価格は値上がりするものの、「わかってんだろうな!」のボトムラインの価格を探りながら、価格は収束していくイメージでしょうか。

東京都内では、極端な安値を出していた業者が10%ほど値上げに動くとの噂もあるようで、極端な安値から10%ぐらい高いレベルに価格は収束するとみております。

一般的には5%ぐらいの値上げでしょうか。

商売を続けたいし、また赤字で販売もしたくないと考えれば、そんな感じでしょう。

極端に安売りされていない焼酎や日本酒、ワインの値上げには至らないようです。

それ以外のビール系や焼酎系を買いだめするのもひとつのアイデアですが、買いだめすればついつい飲み過ぎてしまうという弊害もあるようです。

酒倶楽部ステップでも値上げしなければならない商品は少なくありません。

ご理解のほどよろしくお願い致します。

 

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