“酒屋さん”の記事一覧

世界の食品いろいろ!!

食品の展示会シーズンです。世界にはいろんな食べ物、飲み物がありますね!

         

上の写真はウズベキスタンとモルドバの極甘ワインです。写真左側のウズベキスタンのワインは熟成されており、甘口のシェリー酒のような味わい。右側のモルドバのワインはアイス・ワインでピュアーな味わい。どちらの国でもワイン造りの伝統は古くからあるのだそうです。

前から気になっていたイギリスのスパークリングワインもテイスティングすることができました。マスター・オブ・ワインを有するワイン・コンサルタントの方が来られて説明して頂きました。ロンドンに近い西側で造られたもので非常にレベルの高いスパークリングワインだと感じました。価格もそれほど高くはありません。ロゼ・ワインも持って来られていたので試飲させて頂きましたが、こちらもピュアーでみずみずしい味わいで本当に美味しかったです。


ワイン・メーカーはフランスやイタリアから大勢参加されていました。どれも水準が高く美味しいのですが、まだ日本へ輸入されてない物ばかり。日本への輸出の窓口を求めて参加されているのですが、こちらはちっぽけな街場の酒屋。気持ちは分かるのですが、こっちにとってはタダで売ってもらっても、コストなどを考えると日本市場で戦うのは難しい感じなのです。もったいない!だけどどうにもなりません!

ビックリしたのはルーマニアの熟成ニンニク。色は真っ黒でにおいはありません。そのまま食べれて、食べると果物のようなフルーティーな味わい。いくつでも食べれる感じです。食前酒のアテにしたり、お料理に使ったりするのだそうです。この熟成ニンニクには炭酸飲料のジュースもあり、普通に美味しいのです。

熟成ニンニクはオリーブのように、近い将来に日本で人気になるかも知れませんよ!

休肝日に良いな!と思ったのが南アフリカのメーカーのハイビスカス・ヴィネガー。アメリカでは賞をもらっているほどの実力。適度なヴィネガーの刺激があり、複雑味のあるエレガントな味わいは休肝日にお酒の替わりに飲むのにピッタリ。健康にも良いのです。

美味しいものが集まって来て、試食や試飲をさせて頂きました。でも彼らの期待に応えられないのはちょっと心苦しい感じがします。

いくら品質が良くて、美味しくて、リーズナブルな価格でも、ものを売って商売にするのは本当に難しいですね。先日、コンサルタントの先生がセミナーで言っておられました、「もう世の中には特別な商品はほとんど存在しない。だからものを売るには”伝える心”よりも”応える心”が大切!」と。

街場の酒屋には”応える心”の方が大切なようです!

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バレンタインデーの夜は!

酒屋的バレンタインデー!

 

酒屋レベルの発想では、「バレンタイン」と「クリスマス」は同じ様なシチュエーションをついついイメージしてしまします。つまり「クリスマス」と同じようにスパークリングワインあたりを販売しようと頑張ってしまうわけですが、ふたを開けてみればちょっと状況は違ってました。

酒屋のオヤジも今回のバレンタインデーでやっと気が付いたのですが、若い方は別として「バレンタイン」は「父の日」や「敬老の日」「親父の誕生日」と同じで、「お父ちゃん日」なのです。だから酒屋でバレンタインの贈り物用に購入して頂けるのは圧倒的に焼酎!「焼酎」なのです!

「酒好きなお父ちゃんにはお酒をあげときゃいいでしょ!」みたいな発想かも知れませんが、もらう方のお父ちゃんにしてみれば、飲んでなくなる自分の好きなお酒をもらえるのは最高です。チョコレートは娘さんとか、会社の人とか、誰かにもらうわけだし、ネクタイとかをあげても、もういっぱい持ってますからね!

これが「女性に喜んでもらう日」系の場合だと、まったく酒類は売れません。男性が女性に何か贈ろうとすると確かに難しいですよね。ファッションとかデザインに関係するものだと、よっぽど気が効いてないと使ってもらえませんしね。やっぱりこちらも楽しんでなくなってしまうものがいいようです。

ちなみに酒屋のオヤジは女房殿のお誕生日に、お客さんとしてステップに来店してくれる方が勤めているエステサロンのエステ券を贈っていますが、けっこういい感じだと思ってます。考えなくていいしね!(汗)

バレンタインデーの夜には、旨い焼酎を楽しむお父ちゃんが多い!っていうお話でした。

お酒好きの男性には、お酒を贈るのがベストなのですぞ!!酒屋でお待ちしております!(笑)

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これからの飲食業界!

あたり前ですが個人経営の飲食店が大手チェーン店と戦って行くには効率化だけでは敵いません!

先日、沖縄県酒造組合連合会が主催した「セミナー&泡盛大試飲会」が都内で開催されたのだそうです。その中で飲食業界の”虎”と呼ばれる際コーポレーション代表の中島武さんが経営セミナーで講演されました。

今後の飲食業界のトレンドとして、「フランスにおけるビストロのように、旨い料理と酒を手軽にしっかり楽しめる店が注目されるのではないか。」とのご指摘をされたのだそうです。

不況下の中、下町の「せんべろ系」が人気となり、「立ち飲み」「全てが安値の均一価格」「お酒が無料」などなど、いわゆる低価格の飲食店が急増しました。また大手チェーンの代表であるハンバーガーや牛丼店も値下げ攻勢を大きくアピールしております。

こんな状況下だからこそ、外食の喜びの本質を見つめる必要があるのだと思います。その本質とは飲食業界の”虎”がご指摘されるように「ビストロのように・・・・・」なのでしょう。それに、安いものを突き詰めると、結局外食はしない方がいいってこと行き着くような気がします。

気軽に立ち寄れて、割り安感のある旨い料理を楽しめ、酒も充実していて満足できること。個人経営のお店はそれだけではありません。店主に会えるのも魅力の一つだと思います。

人々が外食をしたいのは、外で飲んで話をしたり、料理をすることなく手軽に食べたいということもありますが、やはり本質は家族や友人と美味しいお料理を、様々なことを気にすることなく楽しみたいのです。またそんなお店が注目されるのだとも思います。

飲食店を経営するには家賃や人件費、材料費などの経費は、もちろん大きな負担となります。その辺りとの折り合いを付け、なおかつ飲食業の本質を兼ね備えたお店こそが成功するのではないでしょうか。

酒倶楽部ステップでも飲食店さんとのお付き合いは、もちろんあります。中には安くないと生き残れないとの考えから、お客さんの声に応えてチュウハイを一杯50円にしたお店も過去にはありました。しかし、そのお客さんは喜ぶかも知れませんが、それ以外にはあまり効果はありませんでした。

半端な酒屋がこんなことを書くのは大変に恐縮なのですが、むしろ時間はかかっても飲食業の本質を突き詰めることの方が大切なのだと思うのです。

下町の「せんべろ」が人気だといっても、そこは安いだけではなく、旨い煮物や、人情味のある店主が待っているのです。

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酒類の卸売り免許が緩和か!

「酒類の卸売業免許の要件緩和」が規制改革の検討項目に盛り込まれたのだそうだ。

酒屋さんの雑誌「酒販ニュース」さんの記事。

政府の行政刷新会議の「規制・制度改革分科会」が上記を盛り込んだ報告書をとりまとめた。3月に「規制仕分け」を経て閣議決定するとのこと。

その会の「農林・地域活性化ワーキンググループ」が改革案として挙げているのは2点。

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①洋酒卸売業免許の年平均販売基準(見込み)数量の見直し(緩和)

②全酒類卸売業免許の需給調整要件の大幅緩和

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①は農家やその団体がメーカーに製造委託した果実酒等を販売する場合に、小売免許は取得できるが、年間基準数量に満たないため酒類小売り業者に卸売りできないため検討すべきとしているものだが、現在ではすでに見込み数量を満たしていなくても免許を付与する取り扱いとなっているのだそうだ。

酒屋にとっては、今まで酒類を海外から輸入して個人や飲食店に販売することはできたのですが、酒類小売り業者に対しての卸しは数量の問題があり免許を申請しにくい状況でした。それが、数量を気にすることなく輸入卸の免許を申請できるのですから、少量の輸入卸しの商売が可能になるため有利に働く可能性があると思います。また、酒類の輸入卸しの商売を志す方も多く出てくる可能性がありますね。

②は、二国間・地域間の経済連携協定交渉に関連してEUが日本に求めたのだそうです。現在でも輸入品に関しての卸し免許は取得できるのですが、全酒類卸売業免許となると日本の地方で生産される清酒や焼酎も含まれます。

今後、国内での消費数量の減少が見込まれるにもかかわらず日本の酒類卸し市場に参入したいとの事なのか?日本の卸売業者が組織の再編を進めている状況下で、なおかつ中小の卸売り業者が苦しい立場にあり、こちらに関しては今後ひと悶着ありそうな気がします。

とは言っても、清酒、焼酎のメーカーは大部分が中小であり、なおかつ今でも非常に閉鎖的なメーカーも少なくありません。特定の卸し業者とも強い結びつきがあり、外国企業が簡単に割りこめる市場ではないと思われます。

もし、日本の全酒類卸売業に参入したいとすれば、食品市場全体のロジスティクスの一部として酒全体の卸売りも手掛けたいという事なのかも知れません。もし3月の閣議決定で上記の2点が決まれば、国内酒類業界は再度の大波乱となる可能性があります。インターナショナル企業にとって国内の酒類卸売り業者の暗黙の了解みたいなものは関係ないですからね。

上記の案がどのように決着するのか分かりませんが規制は緩和される方向にあります。酒類の国内消費は減少すると予想される中、海外や他業種からの酒類流通業界への参入もあるとすれば、酒類市場は益々混迷の度を増して行きそうです!

しょうがないから酒倶楽部ステップでも酒類の輸入業への参入の可能性を考えてみます!(汗)

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酒類の安売り、販売の規制緩和は社会悪になっていない!(日本では!)

一昨年ほど前の酒のシンポジウムで警察庁と厚生省の方が、国内の問題飲酒が年々改善されていると報告していたのだそうです。

「酒販通信」に掲載されていた酒類の総消費量と、一人あたりの消費量の推移。下が飲酒習慣者の割合。

酒類の消費量はこの10年間で11%減少しました。成人一人あたりの消費量は落ち込みがさらに大きく15%の減少です。この間、酒類の販売規制は緩和されて価格競争が一般化、価格は下がりコカ・コーラよりも安いビール風アルコール飲料も登場。酒売り場も増えて、いつでもどこでも酒類が買えるようになったのです。

この事実は、酒類の販売規制や価格維持が、日本では酒の害の抑制になっていない可能性を示しているのです。

もちろんこの間に経済的な理由や、飲酒運転の罰則強化などもあったのですが、それよりも日本の人々が飲酒をセーブする傾向が強くなってきたのが要因のようです。社会状況の変化が飲酒に向かない方向へ動いているようなのです。10年前には夜の新橋駅付近に行くと必ず酔っ払いが寝転んでいたりしたものですが、今ではまったくそんなことしてる場合ではない状況ですよね。

また、お酒が安くどこでも購入できるようになると、以前ウイスキーが大幅に安くなり輸入量も増えたにもかかわらずウイスキーの人気が消えてしまったように、若い人達にとって酒に対する憧れや魅力が薄れてしまったのかも知れません。またそれが未成年飲酒が大幅に減少した理由の一つのような気もします。

5年前に比べて働き盛りの男性(30代~50代)に飲酒習慣のある人が大きく減少しているのも、今の社会状況が反映されているようです。逆に60代では、酒飲み世代である団塊世代が定年退職の世代でもあり、飲酒習慣は増加しています。リタイヤした後のお酒の飲み方は、その後の短くない人生に大きな意味を持ちます。これは酒屋を営んでいるとよく分かります。健康的に、楽しく、おいしく酒を飲む術の習得が必要なようですね。

とにかく、コカコーラよりも安い酒が何時でもどこでも買えるようになって、なおかつ飲酒にかかわる問題も改善されているのですから、日本の飲酒シーンは世界的に優等生なのです。

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