“2017年”の記事一覧

「オルトレポ・パヴェーゼ」もうひとつのDOCGスパークリング

 

 

イタリアワインの最高各付けであるDOCGのスパークリングワインと言えば「フランチャコルタ」が有名ですが、もうひとつ同じロンバルディア州に「オルトレポ・パヴェーゼ・メトード・クラシコ」というDOCGがあります。

その地域の特筆すべき点はイタリアでピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)の最大生産地であること。また、ぶどうが良く熟すことにより、他の地域の追随をゆるさないほどピノ・ネーロの品質が優れていること。

ミラノの別荘地としても有名な風光明媚なこの地域のワインは、もともと「フランチャコルタ」や「ピエモンテ」の大手ワイン業者へ良質な原料ワインとして桶売りされていたのだとか。

そのためか、同じ瓶内2次発酵の辛口スパークリングワインである「シャンパーニュ」や「フランチャコルタ」と比べて、かなりお得感ある価格で販売されることが多いようです。

しかも、ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)100%がほとんど。この地域のピノ・ネーロは十分に熟すためブレンドの必要がないとのこと。

 

 

 

 

 

 

【オルトレポ・パヴェーゼ・メトード・クラシコDOCG】

「オルトレポ・パヴェーゼ」の試飲会に参加させていただきました。

流石にDOCGの各付けを持つピノ・ネーロの産地のスパークリングワインです。やわらかさがあります。

特にロゼのスパークリングワインの上質さが目立っていたように感じました。

まだ日本へはあまり入って来ていないようですが、ワイナリーからの出荷価格はかなりお得感のある印象です。

オルトレポ・パヴェーゼ・メトード・クラシコDOCGの特にロゼは、今後要注目のスパークリングワインでしょう。

また、もしヴィンテージものがリリースされることでもあれば、ぜひ試してみたいとも思います。たぶん味わいも価格も魅力的ではないかと期待している次第です。

 

 

 

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ホッピー・アートランド2017-12

 

 

世界で活躍するアーティストによる、ホッピーを題材にしたアートカレンダーの12月です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2017-11のアーティストはサンフランシスコ在住のケイティ・テニス】

ケイティ・テニスはサンフランシスコを拠点に活動するアーティスト。

ファッション業界でパターンデザイナーとしてキャリアを築いたのち、絵本作家に。色鮮やかで丸みのあるフォルムで描かれた動物は親しみを感じさせ、子ども服やソファなどインテリアにも利用されるなど活動の幅は広い。

自然美やジャングルに生息する野生動物の姿形からインスピレーションを得るという彼女は、これまでもウガンダなど世界各国のジャングルを訪ね、野生動物とともに過ごす時間を大切にしており、自らを「ジャングル探検家」とも称している。

今作では、もみの木を囲んでホリデーシーズンをホッピーで乾杯しながら祝う動物たちを描いた。

「日本の審美眼は優れていると思っているので、アートランドに作品を寄せることができて光栄」とコメントを寄せた。

 

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「ホッピーとかけまして、下戸の忘年会のお会計ときます。その心は、割り方が問題でしょう。」

・・・・・・ホッピー最高!

 

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「高級ワイン市況」有名ブルゴーニュワインの末路

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから6年以上経過。

2014年7月に底入れしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、再び上昇傾向にある。ワイン価格を上昇させた一因の背景には、英ポンド安や人民元安、世界的なカネ余りなどのマクロ経済からの影響がある。

そんな金融市場の混乱は、ワインの収集や投資にどう影響を与えるのか?

また、高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察する。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年11月から2017年11月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から1.3%上昇。2011年9月以来の高値にある。

このところの傾向であるブルゴーニュの上昇傾向は11月も継続中。また、ボルドーの頭の重い展開も継続している。

11月にもっとも値上がり率の大きかった銘柄はブルゴーニュの「コント・ヴォギュエ・ミュジニーVV2014」で12.6%値上がりして1ケースは£4,254。続いて同じくブルゴーニュの「アルマン・ルソー・シャンベルタン2013」で11.6%上昇して1ケースは£10,600。

ブルゴーニュの「DRCロマネ・コンティ2012」も上昇が止まらない。11月は9.3%上昇して1ケースは£129,692。

またカリフォルニアの「オーパス・ワン2013」も10.4%上昇して1ケースは£3,050。

一方もっとも値下がり率の大きかった銘柄は、ボルドー右岸の「ヴュー・シャトー・セルタン2009」で4.1%値下がりして1ケースは£2,349。続いて「オー・ブリオン2006」が2.5%値下がりして1ケースは£3,338。

値下がり率は大きくはないが、11月に値下がりの大きかった銘柄はすべてボルドーだった。

総量は少ないもののブルゴーニュのLiv-exでの取引シェアは増加傾向にあり、また総量の大きいボルドーは減少傾向にある。

Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」はボルドーの比率が高い。そのボルドーの価格が斜陽傾向にあるなかでの1.3%の上昇は、特にブルゴーニュの上昇幅が大きいことを意味している。

知名度が高く流通量の少ないブルゴーニュワインは投資対象として魅力的ということなのだろう。同じような理由でシャンパーニュやイタリア、カリフォルニア、オーストラリアの知名度の高いワインにも投資対象は広がっているようだ。

ボルドーの中でも記念ボトルの「マルゴー2015」や、その2015よりも約4割ほど安いが、最高評価を受けるヴィンテージの「マルゴー1996」への投資意欲は強いようだ。

世界的なカネ余りの環境下で、有名ブルゴーニュワイン価格がどこまで上昇するのかを予想するのは、ビットコイン価格の将来を占うことと同じことなのだろう。

カネ余りのスケールが大き過ぎて、売買の需給バランスが崩れているようだ。

一部の有名ブルゴーニュワインをすべて購入しつくすまで、この上昇は収まらないのかも知れない。しかし、そこにはいわゆる流動性のワナが潜んでいるような気もするのだが。

 

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「酒屋の株話」理不尽に売られた相場の末路

 

 

今週の日経平均株価は上値を試す展開ではあったが、23000円を回復するまでには至らなかった。

価格が下がれば投資機会をうかがう動きはあるが、買い上がるほどに強気ではないようだ。

日経平均株価は急上昇の後、堅調ではあるが高値の更新もない調整期に入ったようだ。

 

 

 

 

 

 

中小の個別株に目を転じれば、今のカネ余りに市場の流動性がついていけないような状況があるように見える。

取引参加者をザックリ分ければ、外国人投資家や個人投資家などに分かれるが、その取引の中身はバラバラだ。

いろんなタイプの人が、いろんなアイデアを持って取引に参加している。そんな状況が市場参加者を振り回し、また振り回されることになる。

昨日は分割と新株予約券の第三者への発行による増資を発表した成長株が急落した。分割なのだから買われても良さそうなものだと思ったのだが。

大手証券会社への第三者割当であるため、コールオプションに似たその増資の仕組みに対応して大手証券会社がいわゆるマーケットニュートラル戦略のためのアゲインスト・オプションでの売りを入れたのか。

もしくはそんな売りを見越して投機筋が売ったのか。

それとも、個人の信用の買い残が多いため、その投げ売りを狙って投機筋が力ずくで値を下げたのか。

または、値下がりしてもおかしくないような誰も知らないファクターでもあるのか・・・たぶんこれはない。

ファンダメンタルズを無視した状況で、売買の需給バランスが崩れたのだろう。つまりは流動性の問題だ。これを流動性のワナと呼ぶのかも知れない。

もしこれが投機筋の思惑なら、膨れ上がったカネ余りを背景とした取引状況は、中小の銘柄をオモチャにでもしているかのようだ。

弱い買いのポジションは、簡単に食われてしまう可能性がある。

またそんな理不尽に売られた相場は、業績を買うべきなのだ。

再帰的な動きに期待したい。

 

 

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まるでシュッド・ウエストのバリュー・ボルドーだ

 

 

シュッド・ウエストの試飲会に、もう何年も前に酒倶楽部ステップで販売させていただいたワインが出ておりました。

当時は、ハリウッドの人気俳優が飛行機で買い付けに行くワインということで人気がありました。

久しぶりに味見してみると、あらためてその質の高さとお得感を感じた次第です。

 

 

 

 

 

 

【シャトー・ブースカッセ と シャトー・モンテュス】

この地の有名生産者であるアラン・ブリュモン氏が土着品種であるタナをメインに造るワイン。

昨今のボルドーワインやブルゴーニュワインの価格高騰で、その素晴らしく優れたコストパフォーマンスがますます際立っているワインだと思います。

まさにシュッド・ウエストのバリュー・ボルドーワイン言えるワインでしょう。

シュッド・ウエストの「カオール」や「ベルジュラック」の赤ワインが優れていることは知っていますが、このアラン・ブリュモン氏のワインは「マディラン」「パシュラン・デュ・ヴィック・ビル」「コート・ド・ガスコーニュ」から造られるワイン。

流石はシュッド・ウエスト、生産者によって様々なんですね。驚きのあるワインはまだまだ沢山ありそうです。

まるで、地名が軽井沢の高額な別荘と、すぐ隣で同じ条件の違う地名のお得な価格の別荘とどちらを買うのか、みたいな状況ではないかと感じた次第です。

ハリウッドの有名俳優が、飛行機で買い付けに行く理由が分かるような気がします。

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