「リパッソ」=「アマローネ」+「ヴァルポリチェッラ」のコスパ

先日のワイン会で人気のあったワインが、北イタリアのお得感ある味わいの「リパッソ」。

「リパッソ」とは北イタリアのヴェネト州で生産される、高級ワインであるアマローネの生産者だけが伝統的に行ってきた独自の技術。アパッシメントと呼ばれる陰干ししたブドウを使って造られるアマローネの搾りかすを再利用した、アマローネの2番出汁的なワインです。

だから価格はアマローネの半額程度。アマローネの風味をお得感を持って楽しめるワインなのです。

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【リパッソの醸造技術で造られたワイン】

アマローネはアパッシメント(陰干し)して水分を飛ばし、極端に糖度が上がったブドウを発酵させる、非常に手間暇のかかるワイン。濃厚な果実味や凝縮感があり、なめらかでふくよかさのある官能的な味わい。

一方、アパッシメントを行わずに一般的なワインの製造方法で造られたこの地のワインが「ヴァルポリチェッラ」。アマローネほどの濃厚さはありませんがエレガントでなめらかさのある味わい。価格はアマローネの3割程度でしょうか。しかし決して安ワインではなく、DOCワインでもあります。「こっちの方が好き!」とおっしゃるお客様もなかにはおられます。

そして「アマローネ」+「ヴァルポリチェッラ」が「リパッソ」になります。アマローネの搾りかすが残る樽の中に、別に造られたヴァルポリチェッラのワインを入れ、再度アルコール発酵させます。ヴァルポリチェッラのワインにアマローネ由来の深みが加わるのです。糖度の高いアマローネの搾りかすだからこそできる技なんですね。

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ヴァルポリチェッラでも十分に美味しいワインなのですが、なぜアマローネを造る必要があったのか?

もともとアパッシメントを施したワインはレチョートと呼ばれる甘口ワインを造ることを目的にしていたのだとか。それがあるとき発酵し過ぎて、甘口のワインではなく辛口のワインになってしまった。ところがその失敗したの思われたワインは意外にも美味だったことからアマローネが誕生したのだそうだ。

そして、その後にアマローネの搾りかすを再利用したリパッソの技術が誕生したようだ。

北イタリアの独自の伝統的な醸造技術で造られた、アマローネとヴァルポリチェッラ、両方の美味しさが楽しめる「リパッソ」は如何でしょうか?

 

 

 

 

 

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