“ワイン相場”に関する記事一覧

「高級ワイン市況」有名ブルゴーニュワインの末路

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから6年以上経過。

2014年7月に底入れしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、再び上昇傾向にある。ワイン価格を上昇させた一因の背景には、英ポンド安や人民元安、世界的なカネ余りなどのマクロ経済からの影響がある。

そんな金融市場の混乱は、ワインの収集や投資にどう影響を与えるのか?

また、高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察する。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年11月から2017年11月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から1.3%上昇。2011年9月以来の高値にある。

このところの傾向であるブルゴーニュの上昇傾向は11月も継続中。また、ボルドーの頭の重い展開も継続している。

11月にもっとも値上がり率の大きかった銘柄はブルゴーニュの「コント・ヴォギュエ・ミュジニーVV2014」で12.6%値上がりして1ケースは£4,254。続いて同じくブルゴーニュの「アルマン・ルソー・シャンベルタン2013」で11.6%上昇して1ケースは£10,600。

ブルゴーニュの「DRCロマネ・コンティ2012」も上昇が止まらない。11月は9.3%上昇して1ケースは£129,692。

またカリフォルニアの「オーパス・ワン2013」も10.4%上昇して1ケースは£3,050。

一方もっとも値下がり率の大きかった銘柄は、ボルドー右岸の「ヴュー・シャトー・セルタン2009」で4.1%値下がりして1ケースは£2,349。続いて「オー・ブリオン2006」が2.5%値下がりして1ケースは£3,338。

値下がり率は大きくはないが、11月に値下がりの大きかった銘柄はすべてボルドーだった。

総量は少ないもののブルゴーニュのLiv-exでの取引シェアは増加傾向にあり、また総量の大きいボルドーは減少傾向にある。

Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」はボルドーの比率が高い。そのボルドーの価格が斜陽傾向にあるなかでの1.3%の上昇は、特にブルゴーニュの上昇幅が大きいことを意味している。

知名度が高く流通量の少ないブルゴーニュワインは投資対象として魅力的ということなのだろう。同じような理由でシャンパーニュやイタリア、カリフォルニア、オーストラリアの知名度の高いワインにも投資対象は広がっているようだ。

ボルドーの中でも記念ボトルの「マルゴー2015」や、その2015よりも約4割ほど安いが、最高評価を受けるヴィンテージの「マルゴー1996」への投資意欲は強いようだ。

世界的なカネ余りの環境下で、有名ブルゴーニュワイン価格がどこまで上昇するのかを予想するのは、ビットコイン価格の将来を占うことと同じことなのだろう。

カネ余りのスケールが大き過ぎて、売買の需給バランスが崩れているようだ。

一部の有名ブルゴーニュワインをすべて購入しつくすまで、この上昇は収まらないのかも知れない。しかし、そこにはいわゆる流動性のワナが潜んでいるような気もするのだが。

 

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「高級ワイン市況」ワイン相場のクルーシャルポイント

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークからほぼ6年経過。

2014年7月に底入れしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、再び上昇傾向にある。ワイン価格を上昇させた一因の背景には、英ポンド安や人民元安のマクロ経済の影響がある。

そんな金融市場の混乱は、ワインの収集や投資にどう影響を与えるのか?

また、高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年4月から2017年4月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から0.5%の小幅な下落。

この17ヶ月で初めて前月対比での値下がりとなった。

3月から4月にかけてもっとも値上がり率の大きかった銘柄は、スーパータスカンの「マセト2010」で12.1%上昇して1ケースは£5,642。続いてソーテルヌのトップブランド「Ch・イケム2007」で7.8%値上がりの1ケースは£2,049。

一方もっとも値下がりした銘柄はサンジュリアンの「Ch・レオヴィル・ラス・カーズ2010」で7.3%下落して1ケースは£1,645。続いてブルゴーニュのトップブランド「DRC ラ・ターシュ2011」で4.3%値下がりして1ケースは£21,032。

 

高級ワイン市場は今、非常に重要な局面を迎えているようだ。

英ポンド安を背景として上昇を続けてきたLiv-exのワイン・インデックスだが、ここに来て英ポンド相場に底入れ感が出てきている。ブレグジットにより悲観され、先安感を強めていた英ポンドが上昇に転じたのかも知れないのだ。

英ポンド安のみを背景としてワイン・インデックスが上昇していたとすれば、英ポンドの戻りとともに英ポンド建てのワイン・インデックスは値下がりすることになる。

 

ボルドー左岸の伝説的ヴィンテージになると推測される2016年ボルドーワインのアン・プリムールでは、サンテステフの「コス・デストゥルネル」のリリース価格が早々と出てきたようだ。

ユーロ建てでは2015年ヴィンテージと同水準、英ポンド建てでは約10%高い水準、米ドル建てでは約5%安い水準だが、昨今の為替相場の変動により各通貨建てで、2015年ヴィンテージの水準に収束していくのかも知れない。

2016年ヴィンテージの特に左岸ボルドーワインは、高品質であることもさることながら収穫量も多いことから、シャトー側に余裕があるため、他のシャトーも2015年と同水準のリリース価格になるとみられた。

しかし、ここに来て2017年ヴィンテージのぶどうに深刻な霜の被害が出たとので、被害の規模がはっきりするまで、他のシャトーからのアン・プリム―ル価格の提示は遅れることになるとの噂もあるようだ。

被害の大きさにもよるが、2016年ヴィンテージの高収量、高品質によるシャトーの余裕あるリリース価格の提示は難しくなったということなのかも知れない。

英ポンド相場と、2017年ヴィンテージの霜被害を織り込むことになる、優れた品質の2016アン・プリムールを注視する取引、もしくは様子見がしばらく続きそうだ。

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「高級ワイン市況」ビットコインかワインか?

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから5年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年2月から2017年2月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から0.4%の小幅な上昇。

Liv-exで前例のない15ヶ月連続での値上がり。前年同月比では24%の上昇。2011年10月以降では最高値まで値上がりしている。

1月から2月にかけて最も値上がりした銘柄はポムロールの「ヴュー・シャトー・セルタン2009(WA 99)」で10.4%上昇して1ケース£2,545。続いて同じ右岸サンテ・ミリオンの「Ch・シュヴァル・ブラン2006(WA 97)」が7.4%の上昇で1ケースは£3,760。

一方、最も値下がりした銘柄は1月に大きく値上がりしたペサックレオニャンの「スミス・オー・ラフィット2009(WA100)」で、下げ幅はリリース以来最大の5.1%。1ケースは£1,925で、継続的な上昇には至らなかった。

「ビットコインかゴールドか、それともワインか?」軟調な英ポンド建てで取引されるLiv-exのワイン価格に対する割安感から、買われて上昇しているワイン価格だが、主導している買い手は今回もまた中華系のようだ。

近い将来米国金利は上昇するとの見通しもあり、さらなる人民元の先安観を背景に、ビットコインと同じようにワインが買われているようなのだ。またワインはゴールドと同じ実物資産でもある。

中華系に好まれるボルドーの五大シャトーの取引が多く、その中でも中華系にもっとも好まれる「Ch・ラフィット・ロートシルト」の取引額が大きい。またボルドーワインだけに限定されずブルゴーニュなどへの買いも入っているとのこと。

 

 

 

 

 

 

<日本経済新聞の記事「ビットコインの値動き」>

中国の個人取引が9割を占めるというビットコインのドル建て価格は最高値を更新。2014年ごろからの値動きはLiv-exのワイン・インデックスの変動パターンに似ている。

両方ともに価格上昇の背景には同じ人民元に対する先安観があり、資産の逃避先としての対象のようだ。

人民元に対する先安観が払拭されない限り、安全資産としてビットコインと同じようにワインも堅調に推移するということなのか。

また、ボルドー2016年ヴィンテージのアン・プリムールが数か月後に迫っている。ボルドー2016はブルゴーニュなどとは対照的に大豊作と伝えられている。天候に恵まれて大豊作なら、その品質も期待できるということなのかも知れない。

値下がりするような理由は今のところなさそうだ。

 

 

 

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Liv-ex Fine Wine(高級ワインの業者間取引サイト)急騰前夜

 

 

高級ワインの業者間取引サイトLiv-exの指数は、英ポンドベースで計算される。

英ポンドは、英国がEU離脱を決めたことにより、一夜にして各主要通貨に対して約10%下落した。

英国にとってワインは輸入品であるため、英ポンドベースでのワイン価格は一夜にして約10%上昇したことになる。

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【ワイン・インデックス デイリーでの推移】

この英ポンド下落がLiv-exの価格に反映されるのは、今週の月曜日からとみられる。

ボルドー2015ヴィンテージのアン・プリムール価格もまた、英ポンドでの取引価格は一夜にして約10%上昇したことになる。

 

英国はワインの世界有数の大消費地であり輸入国でもあるため、ワイン業界にとってこEU離脱の影響は少なくない。

他方、英国が高級ワイン取引の中心地であることに変わりはなく、今週予想されるワイン価格の上昇幅によっては、米国や香港からの活発な買いも想像される。

 

そして日本人にとっては、ほとんど最高のお得感を持って高級ワインが買える状況かも知れない。

世紀のヴィンテージとされる「Ch・マルゴー2015」のアン・プリムール価格は、2014年ヴィンテージに対してユーロ建てで60%高い水準、ポンド建てで83.6%高い水準。

それでも、同じ最高評価の2009、2010ヴィンテージと比べるとポンド建てで約20%安い水準。

昨年の6月から日本円は対ユーロで約20%、対ポンドで約30%上昇した。そしてこの傾向はまだ続くと予想されている。

 

もし最高評価の「Ch・マルゴー」に興味があるのなら、ボルドーネゴシアンを通じて、このアン・プリムールで先物買いするのも一つの良いアイデアだと思う。

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その44

 

 

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。

ピーク時にはシャトー・ラフィット・ロートシルト2008ヴィンテージのボトルに、当時最大の販売先であった中国の繁栄の意味「八」を刻むとのニュースが伝わったことから、ラフィット2008が大きく買われ、グランヴァン市場の価格を一気に押し上げて相場のピークを形成。

その後は中国でのバブルの縮小と歩調を合わせるようにボルドーワインは値を下げ続けた。

中国が主導したボルドーワイン・バブルは2011年6月をピークに崩壊した。

今後は、「はたしてグランヴァン市場はバブル崩壊を乗り越えたのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに推察したいと思います。今回はその44回目。

feb15古酒

 

 

 

 

 

 

 

 

【グランヴァン(ほとんどボルドー)・インデックスの2010年2月から2015年2月末までの推移】

2月のワイン・インデックスは、中国が春節に入る直前に高値を出し、その後に約1%程のセットバック。1月末の水準からは1%弱の値下がり。

短期的には、今年の干支である ひつじラベルのトップ・ブランド、シャトー・ムートン・ロートシルトがけん引した春節相場は、材料出尽くしとなったようだ。

それでもワイン市場の下げ止まり感はコンセンサスとなり、ワインコレクターやワイン投資家が市場に戻って来ているようで、底堅い推移となっている。

超がつくほどの富裕層が多いアメリカや中国、ワイン・コレクターが最も多いとされるイギリス、それらの国々での最近の株高やユーロ安が、ワイン市場のセンチメントに好影響を与えているとみられる。

最も市場で注目されているのが2005年ヴィンテージのボルドーワイン。今後パーカースコアなど、評価の上方修正が予想されており、現在の価格水準にはまだアンダーバリューの感があるようだ。

また、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2010年ヴィンテージが、非常に高い評価を受けたことから堅調な価格の推移となっている。

この春の2014年ヴィンテージのアン・プリムールに関しては、アメリカのバイヤー、中国のバイヤーともに興味を失っているようで、余程の魅力的な価格でない限り積極的には動かないと見られている。

それよりも、既に瓶詰めされて製品化されているワインで、割安感のあるものが注目されている様子だ。

 

先日、幕張で開催されているフーデックス・ジャパンに行ってきました。

フランス・コーナーでは、ボルドーのネゴシアンさんが、新しいワイン投資の王様ワインとも呼べる100ポイントワイン、「シャトー・オー・バイイ2009マグナム」を、表にど~んと飾ってありました。

そして、それを見た銀座あたりのナイト系な雰囲気のご婦人が、そんなワインを試飲させろと迫っておりました(汗)!

ネゴシアンが香港、中国だけでなく、日本にもついに注力し始めたことを感じたと同時に、「またバブリーな高級ワイン人気が日本に蘇りつつあるのかも!?」などと感じた次第です。

世界的な株高は、より厳選されたワイン・ブランドとヴィンテージのサポート役となるようです。

 

 

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