熟成生酒の魅力

 

 

11月の終わりから3月あたりにかけて蔵元から出荷される、まったく火入れされていないしぼりたての生酒。

発酵がまだ残っていて、ピチピチとした感じもあり爽やかでフレッシュな味わいはたまりません。

 

そんな蔵元から出荷された生酒は、酒屋の冷蔵庫で冷蔵保管されることになります。

そして販売されることなく、冷蔵庫の中の低温で数ヶ月保管された生酒は、ピチピチ感は消えますが、まろやかで、やさしくすべるシルクのような飲み口に変化して行きます。

上質な酒特有の、アルコール感のない”シルキー”とか”ベルベティ―”などと表現されるようなエレガントさのある酒です。

この低温である程度熟成された生酒が、驚くほどうまい。まさに通が狙う酒といえるかも知れません。

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<冷蔵庫の中の生酒>

ワインでもビールでもみんな生。出来上がった酒に火入れして殺菌するのは清酒だけなのです。

また、そんな醸造酒のなかでも清酒、特に生酒はアルコール度数が高めのため、酒質の変化はあるのかも知れませんが劣化はしにくいと考えます。

ワインでもあまりにも若いヴィンテージのワインは、たとえ一年でも寝かせて熟成させれば、角が取れて驚くほどにおいしくなります。

高級レストランになると、ワインやチーズは熟成士と呼ばれるような方々が管理しているのだそうですが、日本酒だって極めようと思えば、そんな方々が必要なのかも知れません。

 

酒屋で生酒を購入される場合、瓶詰めされた日付を見て、それが長く冷蔵保管されていると判断される場合には、マニアっぽい話ではありますが”それこそが買い”だと、酒屋としては思う次第です。

低温で熟成された生酒は如何でしょうか?

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