歩きながら考えた、便利さの裏にはリスクとムダが!

震災からもうすぐ2ヵ月。都市部では自転車の売上が伸びているのだそうですが、「今まであたり前に感じていた便利さには、リスクやムダが潜んでいるのだ!」と意識している方々が増えているのではないでしょうか。

酒倶楽部ステップの前に設置されている、来月撤去予定の採算の合わない自販機。

2011年3月11日午後2時40分、酒屋のオヤジはその日に限って東京の浜松町駅近くの貿易センタービル30階でセミナーを受けていた。窓のすぐ近く、「東京タワーが近くて見晴らしがいいな~!」などと考えていたところに突然の大地震。窓枠らしきものが落ちて来て、慣れない高層階にいるぶん恐怖心も大きく、「生きた心地がしない。」とはまったくこのこと。

 その後、ビル関係者、セミナー関係者には前例のない出来事のため何の決断もできずセミナー続行。「電車が動くまでセミナーの継続で、営業の説明を個別に受けて下さい。」みたいな始末。皆さんどうされたのか!?

当然エレバーターは止まっており、膝をガクガクさせながら、所々ひび割れたり壁がはがれ落ちている非常階段を何とか降りると、そこは人だらけ。電車から降りて線路を歩いて近くの駅に向かう人も見られた。タクシーと公衆電話には凄まじい行列。

「線路沿いを歩いていればそのうち電車も動くでしょ!」と取りあえず銀座方面へ歩いて移動。銀座あたりまではホントに気持ち良くお散歩気分で歩けたのだが、銀座を抜けると様子は一変。暗いし寒いし凄い人ごみだし、上野駅あたりまでたどり着くと暗さと更なる人ごみとで、ひどく遠回りの方向へ進んでしまった。

ルートを調べるのはコンビニの地図。親切な方が「埼玉方面はあっちですよ!」って教えくれるのはありがたいのですが、埼玉県は広かった!(汗)そうこうしながら、足が痛くて半べそかきながら遠回りして8~9時間歩き、自分の軟弱さを思い知った次第。

後から不思議に思ったのは、東京に出かけるのにその日に限って何故か毛糸の帽子、マフラー、手袋、温かいお茶の入った水筒、更にバナナまで持っていたこと。自分の野生の感覚がそうさせたのか、亡くなった娘がそうさせてくれたのか、何故かそれらを持っていたこと。

歩きながら考えたのは、特に都心部の便利さとそのリスク。電気が止まればエレベーターは止まるし、トイレは流れない。電車が止まれば車も渋滞で動かないから歩くぐらいしか方法がない。これでオール電化のマンションで郊外に住んでいる人はどうなるんだろうか!?などと。

それと、もう一つ思ったのが「コンビニはありがたい!」ということ。コンビニの在庫が消えたのは、それだけコンビニが地域の皆さんに頼りにされている証拠。しかし、そのコンビニにしてもコンビニ特有の最小在庫では供給が間に合わなかったり、存在そのものが他の電池などを扱う専門の商店を廃業に追い込む事にもなった可能性があるため、コンビニがなければ多少は物資の供給に余裕があったかも知れない。

自動販売機も都心には多い。パチンコ屋さんも電力を使いたい放題。サンデル先生が言うように「どんな世の中を幸せだと思うのか?」が今後は重要なのかも知れません。経済発展のためによりリスクを背負って便利な社会を目指すのか、はたまた新しい社会の価値を見出すのか。

酒屋のオヤジ的には経済成長ってどこまで成長しなきゃいけないの!?って気がします。

 

 

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