あおり商法と酒類業界

 

 

国内外を問わず酒類業界には、あおり商法みたいな商売のテクニックが、常識的に存在するのかも知れません。

それは、酒類が農産物の加工品として、最も付加価値の高い商品の一つであり、いわゆるブランド力が、売上や利益に大きく貢献するからです。

また、酒類とはワインのように収穫が年に一度しかなかったり、ウイスキーのように商品化されるまでに長い年月を要したりするため、安売りでの大量生産・大量販売には向いていない商品が多いことにもよります。

世界で最もそんなテクニックに秀でている企業の一つが、高級シャンパーニュ・メーカーなどを傘下に持つブランド企業でしょうか。

そして、日本の酒類業界では、最近小売店のタナから商品が消えている話題の大手企業が、最もそんなテクニックに長けているのかも知れません。

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テクニックとはそれほど難しいものではないようです。

まずは、需要に対して常に供給は少なくなければいけません。そして人々があこがれる、もしくは有難がる商品でなければいけません。

世の中の需要に対して出荷量を少なくし、なおかつ流通を限定する。そして、世の中に影響力を持つ人や事、場所などには積極的に供給するわけです。

理想としては遠い将来にわたって、人々があこがれるようなブランド力を維持し、利益を伸ばしていくことでしょうか。

 

こんな状況が酒屋にはホントによく分かるような気がする次第。

「ものがない!」・・・その反応はすぐに表れます。

飲食店さんからの問い合わせが増えたり、商売上での おつかいもの としての要望が増えたりします。

「いつもなら買わないけど、たまたま見つけたから高いけど買っちゃおう!」みたいな方も現れたりするわけです。

また、商品が供給されている著名な飲食店さんにとっても、より差別化につながるわけですね。

そして・・・・・・街場の酒屋はいつでも、蚊帳の外(涙)。

バリューに注目する街場の酒屋、いや「インディペンデント・セレクト・ショップ」としては、たとえ一人になっても、そんな あおり に踊らされないぞぉ・・・・・・(汗)!

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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