業績相場が強烈に始まったようだ。
急激な値上がりでも割高感はまだない。
そんな急激な値上がりは、その後に起こるかも知れない調整の下落に対する、底知れぬ恐怖を時として感じさせる。
それでも、その心持こそがまさに「恐れ」の市場心理であり、多面的にみれば健全な値上がりなのだろう。
つまりは、まだ始まったばかりの上昇であり、つまらないかも知れないが、明らかに割高になったり、投機的な売買が膨らむようなことにならない限り、保有し続けることが賢明ということではないか。
卵をひとつのカゴに入れたなら、注意深くそして根気強く見守り続けるべきなのだ。
日経平均株価に目を転じれば、堅調ではあるが引き続き2万円を目前にして、ロシアゲート問題が懸念されているのか、為替相場が原因なのか、相変わらずコールオプションの売りが出ているのか、単純に転売の売りが出ているためなのか、伸び悩んでいる様子。
「なぜ20,000円を超えてこないのか?」・・・・後から分かってくるような気はするのだが、たとえ政治リスクや地政学リスクが台頭したとしても、19,000円を下回るようなことにはならないような気がする。
基本的には過剰流動性がうごめいているような状況で、下がれば買いが入る状況なのだと思う。
また、この状況はまだこの相場が「懐疑の中」にあるということを示唆しているようにも思う。市場全体から強い「欲」は感じられない。
今朝の朝刊に、「毎月配分型投信」が大規模に所有しているREITを売らなければならないため、REIT市場が軟調傾向にあるとの記事があった。
つまりは、ますます予想配当利回りは高くなる傾向にあるということであり、今後ますます投資対象としての魅力を増すということではないか。
今後の展開次第では、高い配当利回りと、偏ったバイアスにより不均等に形成された価格の再帰的な動きの、両方を狙える可能性があるのかも知れない。
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