アベノミクスはワイン価格をどこまで押し上げるのか!?

昨年の11月以降、円安が止まりません!

昨年の円の高値からは各主要通貨に対して20~30%の下落。海外から入って来る輸入品は全て20~30%円建てで値上がりしたことになります。

アベニミクスでの物価上昇率2%のインフレ目標を、輸入品物価は既に2%を大きく超えて上昇しているわけです。

 

 

 

 

 

ユーロ/円の昨年からの値動き。

昨年までの円高が進行している時には「こんなに円高が進んでるのに、なんで輸入洋酒の値段は円高を反映して同じように下がらないの?」と聞かれました。価格による販売競争が激化しているのであれば、そのいわゆる円高還元セールは現実となるのですが、特に洋酒の場合にはビールや焼酎の様には売れないため、自分達の利益を削ってまでの値下げはなかったようです。

しかし今回は真反対の円安の進行。今までの経験からすれば、「苦渋の選択で値上げせざるをえません!(汗)」ってなことにすぐになるわけですね。実際に高級ブランド大手のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは非常に好業績にもかかわらず、あっさり値上げを発表。2月15日から日本で販売する商品の価格を引き上げるのだとか。

 その後、しばらくして再度円高となっても、消費者のほとんどは円安で値上げされたことを忘れちゃって何も言わないし、企業側もそのことに触れないんですよね(汗)!

 酒屋の立場としては、今のところ輸入業者さんなどからの、輸入洋酒やワインなどの見積もり価格の目立った値上げは見受けられませんが、今後の値上がり幅が気になります。輸入業者さんだって「うっとこは為替ヘッジしてまっさかい、まったく値上げしまへんで~!」ってなことはまずないわけで、30%からの円安分を吸収できないんですよね。

例えば現在、普通のドンペリを1本13,000円で販売しているとして、円安分の30%を考慮すれば次の仕入れでは16,900円で販売することになるわけです。当然、現在の売れ筋の千円以下の旨安ワインも、その多くは千円の壁を越えてしまうことになります。

経済の理想であるゆるやかな物価の上昇とは、ゆるやかな円安の進行も必要条件ではないかと思うのですが、何とかなんないんでしょうかね~!?

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