「酒屋の株話」 悲観の中で生まれたブルトレンドの継続

 

 

日経平均株価は今週17,000円台を回復した。

ブレグジットショックから回復した後の7月から続く日経平均株価の値動きのレンジを、上方向に破ったことになる。

つまりは悲観の中で生まれたブルトレンドの継続といえる。

「池の中の巨鯨」とも比喩される買いサイドのメイン勢力である日銀や年金の買いに、自社株買いや海外勢の買いが加わり、投機色の強い売りサイドの勢力に圧力をかけている印象だ。

今後はショートカバーによる上昇が予想されるのと同時に、本格化する4~9月期の決算発表を前に、日本株市場のセンチメントに安心感をあたえることになると予想される。

業績の上方修正が予想できるようなグロース銘柄には、安心感ある地合いの良さから上値トライが勢いを増すことになり、また円高などに伴う業績の下方修正では、「セル・ザ・ルーモア、バイ・ザ・ファクト」のような、発表後の買戻しが優勢となる可能性があるのではないか。

今年の前半で主に見られたような、破壊的な海外からの売りは想像しにくい。

トレンドはテクニカリーにもセンチメンタリーにも変わったとみられるが、それでも、その段階は、まだ悲観の中を抜けるか抜けないかといったところ。

このトレンドはまだ始まったばかりということだろう。

 

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格言どおりに「騒ぐ年」となった申年の日本株だったが、そろそろ申年の弱気サイドの大騒ぎはお終いということではないか。

それでも米国の大統領選挙次第では、ブレグジットショックのような短期的な大騒ぎが起こる可能性もある。

来年の酉年は申年とは違った状況の、強気サイドでの「騒ぐ年」となるような気がする。

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