早くも2016年の前半が終了。年初には、申年の株式相場は格言通りなら「騒ぐ年」になると言われたが、今のところその格言通りの年になっているようだ。
大方の予想に反して英国の国民投票はEUからの離脱を決めた。世界の金融市場は大混乱。日本株もパニック売りに急落した。今週の日本株上昇はそのリバウンド相場とみられる。
もしこのリバウンドが倍返しの水準まであるとすれば17500~18000円レベルまで戻ることになるが、そこまで上値は軽くないのかも知れない。
個別株を見れば大型のバリュー株がより割安感を強めている。
バリュー株投資が、もっとも高いパフォーマンスを上げる可能性が高いことはよく知られた話ではある。しかし、そのズブズブと沈んでいく重量感ある株価を持ち上げるには、相当の買いが入ってくる必要がある。
つまりはマクロに対する市場心理の変化ということだろうか。
そんなバリュー株に比べて軽快感があるのが中小のグロース株だ。個人的にはグロース株をそこそこの水準で買うのが、今の最も効率的な投資法だと思う。
これからの時代の変化に対応していると推測されるグロース株で、割高感のない銘柄が良いと思う。
それでも、バリュー株とグロース株のどちらを選択しても、今の水準なら長期的には良い結果に至るような気がする。
例えが良くないかも知れないが、ワイン相場に例えれば、評価の悪いハズレ年の供給量の多いボルドーワインの価格は、お手頃かもしれないが、相当に年代物となるまで価格の上昇は見込めない。それでも上昇幅は大きい。
しかし、これが供給量の少ないブルゴーニュワインの当たり年なら、割高感はあっても価格は値下がりしにくい。また希少なトップブランドともなれば天井知らずの値上がりとなる可能性だってある。
みたいなことだと思う。
いずれにしても、「もっとも買いにくいところを買う」、もしくは「信じて保有し続ける」しかなさそうだ。
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