「酒屋の株話」投機と選別の動乱

 

 

日本株市場は投機色と同時に、選別色も強めているようだ。

マクロに賭けるパニック的な投機と、マクロに影響を受けにくい好業績の小型銘柄への資金流入だ。

日本株高、円安が急ピッチで進んだかと思えば、日銀の金融政策決定の結果をうけ、一気に日本株売りと円買いが進んだ。ドル/円相場は112円から一気に106円と、1~2日で6円幅のパニック的な動きとなっている。

連休前の手控えムードもあり、より極端さを増している。

また、小型の好業績銘柄の価格が急伸している。

ベンチマークからアウトパフォームしている銘柄のトレンドに、フォローする傾向もあるため、特に割高感のない銘柄などはまだまだ買われる展開になるのではないか。

他方、大型銘柄はマクロの投機に翻弄され、さらに売られる銘柄も出て来そうだ。

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日本株市場のメージャープレイヤーである外国人投資家は、3週連続で日本株を買い越した。

一部はこの下げで売り戻されることになるのだと推測するが、大きく売り越された後だけに、この極端な動揺が収まれば、また買われることになるのだと思う。

この株式市場と為替市場の激しい動きのなか、原油市場だけは堅調な動きを保っている。オイルマネーの売りは、もうしばらく出てこないと言うことだろう。

先日お亡くなりになった、小説「大物」のモデルにもなられた証券会社の元会長は、「桐一葉 落ちて天下の秋を知る」と、その後のスターリン暴落を予言したのだそうだ。

今の状況はその逆ではないかと思う。

「好業績小型銘柄のアウトパフォームで、2回ほど猛威を振るった悪天候の終了が近いことを知る」ではないかと。

それでも、上がるにせよ下がるにせよ、極端なことになると覚悟して挑むべきだと思う。

投機筋の空中戦に翻弄されてないよう、「動き過ぎてはいけない」ということだろうか。

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