「酒屋の株話」下降トレンド22年の重み

 

 

1989年12月末をピークに22年続いた日本株の下降トレンドは、市場心理をひどく悲観的にしたのかも知れません。

22年も冬が続けば、突然に春が来て次は夏だと言われても、にわかには信じられないような市場心理ってとこでしょうか。

上に行きそうで行かない、かといって下がれば買いが入る状況は、22年続いた下降トレンドがもたらす市場心理の表れと言えるのでしょう。

そしてその22年分の雪どけには、まだまだ時間がかかりそうです。

通常、相場がピークを付けるには過熱感がともないます。

この当分の間過熱しそうにない市場心理は、今後の長い上昇トレンドの継続を示唆しているといえるのかも知れません。

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海外勢が中小の銘柄にシフトしたり、日経平均よりもTOPIXを購入している。

まったくもって頼もしい動きではないでしょうか。

今まであまり活躍できなかったとみられる、割高株を売って割安株を買うような、いわゆるアルファーを狙うヘッジ・ファンドの動きが活発になれば、割安のまま放置されていたような銘柄も遂に浮上してくる可能性がるということなのでしょう。

もちろん個人投資家に、ヘッジ・ファンドと同じような手法は難しい。

それでも割安感のある中小銘柄の動きが活発になるのであれば、個人投資家は素直に割安感のある銘柄を購入すれば良いわけですね。

日本株市場の春は22年分の降り積もった雪を、徐々にではありますが解かして行くのだと思います。それでも夏を迎えるのはまだまだ先のことの様です。

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