「高級ワイン市況」英ポンド下落が下支え

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから4年以上経過。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭し、健全と呼べるような市場環境に戻ったのか?

昨今の世界の金融市場の混乱は、ワインの収集や投資に影響を与えるのか?

高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

feb16

 

 

 

 

 

 

 

 

【高級ワイン・インデックスの2011年2月から2016年2月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、2月末の時点で243.7と1月末と比べて1.2%の値上がり。ここ一年では最大の値上がりとなった。

2014年7月のボトムからは4.1%高い水準にある。

外国為替市場で英ポンドが大幅に下落していることで、Liv-exで取引されているワイン価格が割安となり、アメリカ、ドイツ、香港などから買いが入ったことが主なワイン・インデックスの上昇要因とみられる。

ビッドの金額がオファーを超えるような、今までにない強気の状況もLiv-exでは見られたようだ。

そんな2月に、最も注目されたのがシャンパーニュ市場。

非常に強い引き合いがあるとされる「クリュッグ2002」がリリースされた。リリース価格は6本で£950だったが、その後3割以上も値上がりしたとこが、他のシャンパーニュ・ブランドにも波及したようだ。

ドンペリニョン2002が8.1%、テタンジェ2004が7.9%、ドンペリニョン2004が6.2%上昇した。これらは1月に値下がりしたことによる反動の値上がりもある。

逆に大幅に値上がりしていたオーゾンヌ2000は11.5%値を下げた。

英ポンド建てでのワインインデックスは値上がりしているが、昨年末から続くユーロに対しての英ポンドの値下がり幅の割に、ワインインデックスの上昇幅は大きくない。

ワイン価格は、英ポンド建てで値上がりしているが、ユーロ建てでは値下がりしているのか。それとも、英ポンド建てでのワイン価格の上昇が為替市場に追いついていないのか。

もし後者なら、さらなるLiv-ex市場での値上がりが見込めることになる。

今後しばらくは、英国のEU離脱への懸念による外国為替市場の動きに、ワイン市場が影響される展開が予想される。

それでも、ワイン価格の本格的な上昇に繋がるとは考えにくい。

 

 

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