上海にワイン取引所ができていた!

上海地方政府は、信頼のおけるワインの取引で中国に健全なワイン消費文化を提供するため、インターネット上で運営されるワイン取引所 The Shanghai International Wine Exchange (SIWE)を3ヶ月前に設置した。

このサイトは会員専用。消費者、ワイン投資家、ワイン・ネゴシアン、ワイン商などを呼び込む予定なのだそうで、国際的な投資家にも解放されるのだとか。また中国の商業銀行が取引所のブローカーと組んで、中国の富裕層へのワインのパッケージを提案するのだそだ。

サイトを通じて売られるワインの出所は非常に厳しくチェックされ、売られるワインにはトレース・レコードが付くとのこと。

SIMEのワイン投資家にとっての魅力は、絶対的な信頼性とコストの安さ。中国国内で輸入業者やワイン商からワインを購入するよりも、SIMEを通じて購入したほうが安くて安全なのです。

取り扱われるワインはボルドー、ブルゴーニュ、アメリカ、スペイン、イタリアで、有名米国人ワイン評論家であるロバート・パーカーさんがハイスコアーを付けたワインなら何でも扱うとのこと。

信頼できる先からのワインの供給を呼び込めるかどうかが成功へのカギとなりそうですが、今のところボルドーのネゴシアンはワインを中国の輸入販売代理店に販売しており、もしこの取引所に参加すれば、その取引先である代理店と競争になってしまうと、あまり積極的ではないようだ。

上海を中心とした中国でのワイン投資人気の高まり、それに伴う偽造ワインの排除、ワイン市場に対する中国国内での限られた情報などの問題を一気に解決できる素晴らしいアイデアだと思います。しかし、大きな需要に対して、信頼に足りる供給が十分に取りこめるかどうかは難しいところで、今後のワイン市場は他のコモディティー市場同様、中国でのファクターで更に投機的な市場へと変化しそうな気配です。

 ちなみに、サイトにはまだ英語表記のサイトはなく、取引通貨や細かい取引ルールなどは一般的にはまだまだ知られていない様子。今後が楽しみです。

 

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