オーストラリアワインに変化!大量生産からブランド力強化へ!!

オーストラリアワイン産業が重大な岐路に立っている!

 

今、オーストラリアのワイン業界に大きな変化が起きようとしています。ちょっと前まで、ブドウ栽培やワイン生産はオーストラリア人にとってあこがれの仕事のだったのですが、今では相当厳しい構造改革に迫られているようです。

1980年代から1990年代はオーストラリアワイン産業にとって長く安定した時代でした。その後1990年代末から2004年にかけて栽培面積は急拡大し、ワイン生産量は飛躍的な成長となりました。しかし一転、度重なる干ばつや景気後退によるぶどう価格の下落により、今までの拡大路線からの方向転換が必要となっているのです。

オーストラリアでのブドウ栽培には多くの場所で水の確保が必要で、灌漑(かんがい)用水を利用する畑が多いんです。最近の干ばつは水に問題を持つオーストラリアの川の水量や貯水量の減少をさらに悪化させており、政府は水の産業別割り当ての管理を今まで以上に厳しくしています。それにより灌漑用水のコストは高騰しいるのだそうです。

もう一つの悲劇は、ぶどうの生産コストが上昇しているにもかかわらず、2008年からの世界景気の後退でブドウ価格が下落していること。これが過剰生産、過剰在庫に拍車をかけているのだとか。多くのブドウ栽培農家は採算が取れなくなっており、ブドウが収穫される事なく放置されている畑も多いらしいのです。

そこで、ワイン生産者やブドウ栽培者の団体は昨年末に会合を開き、オーストラリアワイン産業再構築のための達成課題を作成したのです。それは今後数年の内にブドウ栽培面積の20%を削減することと、成長性のない地域でブドウを栽培しないことです。これにより、過剰なワイン在庫から解放されるのですが、同時にオーストラリアワイン産業が20年かけて築いてきた、果実味が豊かで安いワインを大量に供給するという、今までの商売方法が難しくなってしまったのです。

大手オーストラリアワイン生産者は、ワインの大幅な売り上げの減少と生産構造の変化を受け、不振ブランドの廃止やブドウ畑の売却などの合理化を進めているようです。その他、ワイナリー同士の合弁なども進み、安定した利益を確保するため新たな戦略を描き動き始めています。

今後のオーストラリアワイン産業界の注目される新しい流れは、地域性などの特徴をより協調して行くこと。中でもタスマニアなどの冷涼地域でのワイン生産が注目されているらしいのです。冷涼地域のワインは、エレガントで低いアルコール度数が特徴。日本市場で受けが良い味わい。もうひとつの注目点は、世界的な流れであるバイオダイナミック農法や自然酵母による発酵などの自然派ワインへの造りの変化。

今後、オーストラリアワインは、より日本人好みになって行きそうです。オーストラリアワイン業界は生産の拡大から安定期に入り、ワインの質が今まで以上に問われる時代に入りました。今までの「価格は安くても果実味のしっかりとしたワイン!」というだけではなく、それを兼ね備えながら、バラエティー豊かで上質なワインが生産されそうです。今後のオーストラリアワインに期待しましょう!

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