酒屋のオヤジのような飲んべーにとって、酒屋は本当に恵まれた仕事なのかも知れません。
スパークリングワインの最高峰であるシャンパーニュの試飲セミナー会に呼んでいただきました。
シャンパーニュのプルミエ、グラン・クリュに50区画の畑を所有し、年間約110,000本を生産されている「J・ラサール」の現当主シャルタンさんによる初めての来日セミナーです。
酒屋のオヤジとしては、実は・・・・その正直に言えば、ちょっとシャンパーニュは苦手でした。そのしっかりした味わいが、なんとも頭が痛くなりそうで・・・いや実は頭が痛くなったことがあるのですが・・・・深酒して・・・・(汗)!もうちょっと果実味があって、イージーな飲み口の北イタリアあたりのスパークリングの方がイイかな!・・・・・みたいなイメージが正直あったんです。
しかし、今回この「J・ラサール」を試飲させていただき、そんな完全に間違った観念は吹っ飛んでしまいました。だって「素晴らしく上品でエレガント!」。もしもシャンパーニュで同じ1万円を支払ってベタなブランドものを購入するなら、この「J・ラサール」を間違いなく選びたいと考えた次第。
「このエレガントで上品なフェミニンさはなんだ?」その一つの答えが経営者にあるようです。栽培から醸造、販売まで女性3代の家族によって運営されているのです。創業者の奥さんであるお祖母さんはもう90歳を超えているのだが、まだ現役で運営にたずさわっているのだそうだ。
【写真はなんと4代の女性達】
現当主であるシャルタンさんは、「私たちのシャンパーニュには、女性ならではのエッセンスが詰まっている」と。またラベルにも細かな気遣いがあり、デゴルジュマン(澱引き)の日付が記載されているのだそうだ。
「そんなこと知ってどうすんの?」みたいな印象はありますが、実はワイン好きにはそんな詳細を気にされる方もおられるのです。
たまたまこの日は酒屋のオヤジにとっての休日。そのやわらかでスムーズな泡立ちや、やさしくエレガントでふくよかな味わいに、思わず試飲を忘れて「ゴクリ」と飲みこんでしまった次第・・・・・って言うか飲みほしてしまった。
「こんなよく出来たシャンパーニュを飲みながら寿司とか食べたら、ホントに幸せだな~」と思わせてくれたシャンパーニュでした。
また、娘のアンジェリーヌさんは元モード系で勤務。これから「J.ラサール」のボトルやラベルのデザインはよりスタイリッシュに変化して行くのだそうだ。
上質なシャンパーニュとは、やっぱり偉大な飲み物なんですね。いや~ホントにおいしかったです。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
カテゴリー:ワイン