北海道ワイン セミナー リポート

先週 都内で開かれた北海道ワインセミナーに参加してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本ワインの一大産地として 注目される北海道。

現在 37のワイナリーが存在し その数は 日々 増殖しているのだとか。

ぶどうを育てるのに最適な条件がそろう地域として ワイン造りのために移住する方も多いそうです。

 

2018年6月 からは GI HOKKAIDO という 地理的表示認定制度が スタート。

ワインでは 山梨についで 2番目。

ワイナリーの数は 山梨が81に 対して まだ 37ですが 醸造用ブドウについては 日本一の生産量を誇る北海道。

GI 制度が スタートして その品質の向上がますます期待されそうですね。

 

セミナーでは 4社のワイナリーの方の説明を聞いて 試飲をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

寒い北海道だからこその 苦労や 工夫の お話が とても 興味深かったです。

もともと 耐寒性のあるヤマブドウを醸造することから スタートした北海道のワイン造り。

北海道ワインのパイオニアをもいえる 十勝ワインさんは 耐寒性を備えた葡萄品種の改良に努め、ワイン醸造用に適した品種と ヤマブドウの掛け合わせた種類は 21,000種まで及ぶのだそう。

現在では 独自品種として セイベルのクローン選択をした「清見」とその「清見」とヤマブドウを交配した「清舞」や「山幸」 を生み出しました。

ふらのワインさんでも 「ふらの2号」という セイベルとヤマブドウの交配種を作り出しています。

 

また 越冬するために 冬になるまえに ぶどうの樹に土をかぶせたり(倍土) また 春になればかぶせた土を除去する作業(排土)といった農家泣かせの仕事があるとのこと。

逆に 積雪が2mほどとなる 空知(そらち)の 三笠市達布にある山崎ワイナリーさんでは 雪が支柱の上の方まで積もってしまい 葡萄の樹がすっかり雪の下に入ってしまうため、お布団を被っているのと一緒で 温かく越冬できるのだとか。

また 寒い地であるからこそ 高めになってしまう りんご酸を 抑えるため 除葉を畑によっては 積極的におこなったり、行わなかったり。 地表からワイヤーの高さを 葡萄品種によって 変えることにより 得られる積算温度を調整したり。求める果汁の味わいを得るために 様々な工夫とチャレンジをしています。

 

気候変動により 以前はとても作れなかった葡萄品種の栽培も可能になりつつある北海道。

でも それだけではない、造り手たちの 探求心と努力の話を 聞けて とっても感動したセミナーでした。

 

 

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