ニュージーランドワインの新たな魅力「トゥーランガワエワエ」

 

 

ニュージーランドのワインといえば、そのフレッシュな味わいが魅力の白ワイン、ソーヴィニョン・ブランが大成功を収めております。また比較的大手の生産者も多いようです。

そんな中、いわゆるワインマニアの方々に注目されているのは、比較的小規模の造り手が多い赤ワインのピノ・ノワールでしょうか。

ニュージーランドで開催されるピノ・ノワール コンファレンスももう第6回を終え、ニュージーランドの特にピノ・ノワールで造られるワインは非常に高い品質のレベルにあります。

新しいニュージーランドでのワイン造りの考え方は、テロワール重視の考え方をさらに進化させたとも言える「トゥーランガワエワエ」。マオリ語で人間と自然の両者が働きかける関係といった意味なのだそうです。

先日、ニュージーランドのピノ・ノワールのメッカとも呼べるセントラル・オタゴから、「リッポン・ヴィンヤード&ワイナリー」のオーナーであるニック・ミルズ氏が来日されました。

おそらく世界でもっとも美しいヴィンヤード。またミルズ氏はロマネ・コンティでの修行時代に高く評価された人物とも聞き及びます。そのセミナーに参加させていただきました。

セントラル・オタゴは、有名ハリウッド俳優であるサム・ニール(ジェラシック・パーク)も本格的に畑を所有し、ピノ・ノワールワインを造っているほど、多くの人がその偉大なポテンシャルを感じている地域なのです。

 

 

 

 

 

 

<写真はリッポン ヴィンヤード>

最新のニュージーランドのワイン造りが進化していると言っても、それは考え方であり、ワイン造りに関しては最小限にしか手を加えない、できるだけナチュラルなワイン造り。まったくもって自然派ワインなのです。

人間は自然の一部なのだというマオリの考え方に基づいたワイン造りが、ニュージーランドの進化したピノ・ノワールなんですね。

牧師のようであり、また哲学者のようでもあるミルズ氏の話は、ハッキリ言って街場の酒屋あたりにとってはかなり難解。ややスピリチュアルな印象も受ける話でした。また、ロマネ・コンティで気に入られた理由がよく理解できたような気がした次第です。

試飲させていただいたリッポンのピノ・ノワールとリースリングは、どこまでもキレイでやさしさのある、まさに自然な味わい。

美味しさの原点であり、最終地点でもあるような、人間は自然に抗えないし、自然の一部だからこそ心地良く感じる味わいなのだと気づかされるような味わいでした。

ブルゴーニュワインの高騰が止まらない昨今。ワインファンとしては今こそニュージーランドに注目するべき時期ではないかと考えた次第です。

 

 

 

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