“酒は百薬の長”に関する記事一覧

「酒は百薬の長」と「酒は万病のもと」のボーダーライン

今日の日経新聞の朝刊に「お酒に強い思い込みは禁物」の記事が掲載されておりました。

なんでも「日本人はアルコールに弱い体質の人が多く、肝臓もダメージを受けやすい」のだそうだ。

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【日経新聞に掲載されていた飲酒の死亡リスクのグラフ】

日本人の4割は肝臓の働きが弱く、酒を飲むと悪酔いや頭痛などを起こしやすく、1割はほとんど分解機能が働かず、酒が飲めない下戸なのだそうだ。

酒に強いタイプだからといっても、安心して大酒を飲むのは禁物で、「自分は酒に強いから大丈夫」と思っている人こそ、肝臓を悪くする可能性があるとのこと。肝臓の機能が強いと大量の酒を飲めるが、肝臓でアルコールが分解される際に中脂肪が蓄積し、肝臓障害が起きやすくなるのだそうだ。

毎日、日本酒3合以上を5年以上飲み続けると脂肪肝に、5合以上を10年以上飲み続けると肝硬変になりやすいとのこと。

程よい飲酒はストレス発散や心筋梗塞のリスク低下など「百薬の長」となるが、飲み過ぎを続けると死亡リスクが高まり「酒は万病のもと」となる。

上の写真は厚生労働省が「飲酒量と死亡リスクの関係」をまとめた調査で、酒を飲まない人の全死亡率を1とした場合「2日に1合程度飲む人」が死亡リスク約0.7%と最も低い。それより飲む量が増えるに従いリスクも高まる。

⇒ 毎日2合程度までなら死亡リスクを軽減できる。すなわち「酒は百薬の長」となる。

⇒ 毎日4合程度を越えると死亡リスクは飲まない人よりも一気に高まる。すなわち「酒は万病のもと」となる。

またお酒を楽しむ時に気をつけたいことがあるのだそうだ。

ひとつは、焼酎やブランデーなどのアルコール度数の高い酒を飲むと血流が悪くなるので、水で割ったりチェイサーを飲んだりして薄める。

もうひとつは食事。油っぽい食べ物を食べながらの飲酒は脂肪肝の原因になりやすい。おススメは魚や大豆製品、野菜、果物で、アルコール分の分解や肝機能の修復などが期待できる。「締めのラーメンよりも、締めのオレンジジュース」がおススメ。

そして健康診断や検査などで、普段から肝臓の状態を正しく把握することが重要。

 

 

2日に1合じゃさみし過ぎるし、毎日2合じゃややもの足りない。かと言って毎日4合も飲めないし・・・・・「酒は百薬の長」の実現はかなりの難関のようですね。

結局お酒を飲む人も、飲まない人も均せば同じような死亡リスクってことなのかも知れませんね!

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

休肝日は本当に必要なのか!?

先日の日経新聞に「休肝日」と「お酒にまつわるさまざまな誤解」の記事が載っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「週に1度、2日続けて禁酒する!」これが、一般的な休肝日の考え方ですね。しかし、これは飲み過ぎの人に注意を促すために生まれてきた方法らしいのです。

専門家はみな「肝臓を休ませることがよいという科学的根拠は薄い!」と口を そろえるのだとか。結論を言えば、重要なのは「総量」と「1日当たりの適量」なのだそうだ。

さまざまな調査から、「毎日2合、1週間通して14合以内なら悪影響はほとんどないといえる」とのこと。だが、毎日3合、1週間で計15合を超えると飲み過ぎとなるらしい。

飲み会などが多く、何杯飲んだかを把握するのが難しい場合には、「休肝日の設定は総量をコントロールする現実的な手段」となるようだ。また、飲んベーさんには「48時間あれば、アルコール依存症特有の禁断症状の有無がわかる」という有効性もあるとのこと。

「1日当たりの適量」も大切で、無茶飲みは脳卒中になるリスクが高まるという統計もあるのだそうだ。

お酒の良いところは「適量の飲酒が体によい」こと。アルコール自体に血液中の善玉コレステロールを増やして動脈硬化が進むのを防ぐ効果がある。もちろん適量を守ればだが、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞による死亡率が3~4割り減ることがわかっているとのこと。

また、「1日に1合未満」の酒を飲む人は、ガンを含む全死亡率が最低で、飲まない人よりも低い」との調査結果が出ているのだそうだ。

「お酒にまつわるさまざまな誤解」では、ほとんどの定説は専門的には間違い、もしくはちょっと違うらしいのですが、「赤ワインを飲むフランス人は心臓病が少ない」だけは本当のことなのだそうです。

「休肝日」を気にするよりも、毎日の夕食時に赤ワインをグラスに1~2杯楽しんだ方が、単に「肝臓をいたわる」ためだけというだけでなく、最高の健康法となるようですね。

 

 

 

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