“中国ワイン”に関する記事一覧

中国は主要ワイン生産国として影響力を強める

酒類専門誌「ハーパーズ」によれば、先週開催されたヴィネスポで、中国が2016年までに世界第6位のワイン生産国になるとの調査発表があったのだそうだ。

2013062313500000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【写真は日本で入手しやすい中国ワインの一つ】

 2012年での中国のワイン生産量は世界第8位だが、2016年までにはオーストラリアやチリのワイン生産量を抜き世界第6位に浮上するとのことだ。

もう既に中国は主要ワイン生産国であるが、今後数年の間にワイン生産量が54%増加して1億6千6百万ケースに達するとの予想。

ボルドーで開催されたヴィネスポには、かってないほどのワイン関係者が中国から詰めかけたとのこと。数年前なら高級ワインなどを購入しようとする人達がメインだったのだが、今年はワインの売り手ばかり。

中国ワイン関係者のヴィネスポでの目的はヨーロッパでのディストリビューターを探すこと。

「ちょっと前までヨーロッパに来てはワインのテイスティングをしたり、ワイン関係の勉強をしていたのが、今じゃ販売に来てんだよ!」と関係者も驚きの状況らしい。

巨大ワイン消費市場を抱える中国では、中国産ワインは現在ほぼ国内消費と推測される。

最近では生産量だけでなく、品質に対する評価も高く、1本5万円するワインが登場したり、大手英国ワイン商が取り扱を決めた銘柄があったりとワインの輸出市場でもその影響力を強めて行きそうな気配。

 日本にも強力な中国ワインのディストリビューターがいつか登場しそうだ・・・・・・・!(汗)

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「加見蘭」中国ワインはボルドーを越えたか!?

ワイン専門誌「デキャンター.com」によると9月8日にロンドンで開催された、ザ・デキャンター・ワールド・ワイン・アワードの赤のボルドー品種10ポンド以上の部門で、このアワードが開始されて初めて中国ワインが受賞した。

 受賞したのは、中国西北部にある自治区「寧夏回族自治区(ねいかほいぞくじちく)」にある「宇夏賀生晴雪酒庄有限公司」=ワイナリー・ヒー・ラン・クィン・シューが醸す「加見蘭」=ジャベイラン 2009 カベルネ・ブレンド。

このデキャンター・ワールド・ワイン・アワードには25の部門の賞が用意されているが、そこに世界中から12,000以上のワインがエントリーした。もちろんそこには本場ボルドーやオーストラリア、南アフリカなどからプルミウムワインがエントリーしたとのこと。

この快挙を成し遂げた「ジャベイラン2009カベルネ・ブレンド」は、カベルネ・ソーヴィニィオン、メルローとカベルネ・ガーニッチのブレンド。カベルネ・ガーニッチとはカベルネ・フランやカルメネール系のブドウらしい。年間生産量は約2万本で、中国国内でしか販売はされていないとのこと。価格は日本円に換算して1,500円~2,000円。

ワインメーカーのリー・ディメイさんはボルドーのシャトー・パルメで経験を積まれて、2006年からこのワイナリーでのコンサルタントをされている。この地域の気候は極端で、夏は非常に暑く乾燥し、冬は気温がー25℃まで下がることがある程なのだとか、そのためブドウの木は冬の間は埋めてしまうのだそうだ。

このワイナリーは他にも、2008カベルネ・ソービニョンで銀賞を受賞している。その他の中国ワインでは新疆(しんきょう)ウイグル自治区のドメーヌ・ヒーランマウンテンが、クラシック・シャルドネー2008で銀賞を、リースリングで銅賞を受賞した。

ボルドーワインが好まれる中国で、ボルドーを越えるボルドータイプの中国ワインが生産されているのですからスゴイ話ですね。世界的なブランド力では、まだまだボルドーには及びそうにないとしても、今回の受賞で13億人の人口を抱える中国での認知度が高まれば、アッという間に幻のカルトワインと化してしまいそうですね!

ワイン業界で今後一番面白そうなのは、生産も消費も中国みたいですね!

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

世界に広がるワイン産地

ワイン産地の世界地図は、この10年の間に史上かつてないほど急激に変化ました。

酒屋さんの雑誌「酒販ニュース」に、ジャンシス・ロビンソンさん(有名なワイン・ジャーナリスト)の「ワイン産地が急激に変化している」という記事が掲載されていました。ワイン産地増殖中というお話です。

変化の主な要因のひとつは温暖化による気候変動で、ごく最近までブドウが熟すのには涼し過ぎた場所に今ではブドウ畑が広がっているのです。

例えばドイツの有名醸造家は最近ノルウエーにリースリングを植えたました。またベルギーやオランダでもブドウ畑は広がっており、それらの中には素晴らしい品質のワインも少なくないのだそうです。

目隠し試飲でマーストリヒトの西で造られた「クロ・ド・オプレイオ・シャルドネ2001」をマスターオブワインのメンバー達が試飲したところ、ピュリニィ・モンラッシェと間違えるほどの素晴らしさだったとか。

オランダ産赤ワインでは、際立って上質なレゲント種を主体としたラインナップには、本当に圧倒される程なのだそうです。レゲント種のブドウはオランダのようにじめじめした気候では病気に強い特性を発揮するとのこと。

同じようにカナダのブドウ栽培も少しづつ北へ移動しており、日本でも最近は北海道でのワイン造りが盛んになっています。

中国ではブドウ栽培に最適な場所を探す試みが北限の地に限らず全土で続いています。最初に注目されたのは中国東部の海沿い山東省で、ここではシャトー・ラフィットが中国企業との新しい合弁事業の地として選んでいます。その他、中国北西部ではペルノ・リカールや現地民間企業のシルバー・ハイツ。その西ではグレイス・ヴァインヤーズなどがブドウ栽培を初めているのだそうです。

中国にはブドウ栽培の可能性について未知な土地がまだ930万k㎡以上あるのだそうです。

その他、オーストラリアやカリフォルニア、チリやアルゼンチン、スペインやオーストリアでも涼しい地区にブドウ畑を所有する動きがあります。

逆に赤道に近い場所でのワイン造りも、熱帯栽培技術の進歩のおかげで盛況なのです。ブラジルの北のはずれのヴァレ・ド・サンフランシスコ地方やタイ、ベトナム、インドといったアジア全域の思いもよらない場所でワインが造られているのだそうです。

イギリスのスパークリングワインも素晴らしいのだそうです。イギリス南部の丘陵地帯の土壌はシャンパーニュ地方とよく似た白亜の石灰質で、シャンパーニュの製法で造ると、今や本物のシャンパーニュと互角に戦えるものとなるのだとか。目隠しによる比較試飲ではイギリスのスパークリングワインがいつも勝ち、シャンパーニュが負ける結果になる程素晴らしいのだそうだ。

ワイン生産の分野でも最も注目される場所は、やっぱり中国のようですね。中国でのワイン産業はどう考えてもワインの生産、消費ともに大きな可能性があります。この先10年後には世界のメジャーワイン生産地のひとつになっているかも知れません。

中国ワインは今後要注目ですね!!



※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ