“セントラル・オタゴ”に関する記事一覧

「リッポン」トゥーランガワエワエな美味しさ

 

 

ニュージーランドの、いわゆる自然派スタイルのワインを造るための考え方を、「トゥーランガワエワエ」と呼ぶのだそうです。

マオリ語で「人間と自然の両者が働きかける関係」の意味で、自然に対して人間が一方的に影響を与えるようなことをしないで、あくまでも自然に対して謙虚に対応するようなことなのだそうです。

そんな世界でもっとも美しいヴィンヤードとも呼ばれる、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるリッポン・ヴィンャードのワインをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

【リッポン マチュア・ヴァイン・リースリング2016 / ゲヴュルツトラミネール2012】

流石はトゥーランガワエワエです。ピュアーでやさしさのある美味しさがたまりません。

特に白ワインの、やわらかくてナチュラルな飲み心地が素晴らしいと思います。

リッポンのオーナーであるミルズさんは、修業時代にかのロマネ・コンティで高く評価された人物とのことですが、たぶんどこか通じるようなメンタリティを持たれているのでしょう。

その自然でやさしさのある味わいから、人間は自然に抗えないし、自然の一部だからこそ心地良く感じる味わいがあると、気づかされるような味わいだと思います。

個人的には、特にここのゲヴュルツトラミネールをおススメしたいと思います。

ふくよかさが特徴ともいえるゲヴュルツトラミネールが、大自然のやさしさを兼ね備えているような、リッポンならではの味わいではないかと思うのです。

トゥーランガワエワエなリッポンのワインを試してみては如何でしょうか。

 

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「セントラル・オタゴ」あっちのピノ・ノワールが王様ならこっちは王子様か!?

ニュージーランド・ワインの試飲会が庭園の美しい由緒ある都内の会館で開催されました。

試飲会で印象的だったのは、質の高いニュージーランド・ワインのなかでも、特に優れたテロワールを感じるセントラル・オタゴのワインです。

これから世界でワイン造りを目指されている方々の中には、このセントラル・オタゴの地に注目されている方も少なくないと想像されます。特にピノ・ノワールの上質なワインが造ってみたいと願っている方々にとっては理想的な場所ではないでしょうか。

もし、酒屋のオヤジにもワイン造りができるのなら、そしてもちろんお金もあるのなら、やっぱりセントラル・オタゴがいいですね。

では、「セントラル・オタゴのワインは何が特別なのか?」といえば、味わいの印象がまるで3Dでテレビや映画を見るように、味わいに奥行があることでしょうか。想像するに、この奥行はニュージーランドで最も暑く、最も寒く、最も乾燥した気候といわれ、昼夜の寒暖の差の大きい環境から生まれるのだと思います。

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【写真は英国王子夫妻も訪れて試飲されたセントラル・オタゴのワイナリーのワイン】

一般的にニュージーランドのワインと言えば、フレッシュで特徴的な味わいの白ワイン「ソーヴィニョン・ブラン」が最も人気ですね。

なかでもマールボロ産のソーヴィニョン・ブランが人気なのですが、ちょうどニュージーランド南島の反対側に位置するセントラル・オタゴのソーヴィニョン・ブランも、3D的な奥行があって、これがまた素晴らしいのです。

赤ワインはピノ・ノワールばかりですが、白ワインではソーヴィニョン・ブランの他に、ふくよかさのあるゲヴェルツトラミネールや、甘口だったりオフ・ドライだったりのリースリングもあり、同じようにいわゆる3D的な奥行とピュアーさが素晴らしい。

それでもやっぱりもっともこの地で優れているワインはピノ・ノワールでしょう。

ブルゴーニュの生産者が「良いワインの味わいは口の中で横に広がるのではなく、深く奥に伸びていく」みたいなことを語っていましたが、セントラル・オタゴのピノ・ノワールにもそんなイメージの良さがあるのかも知れません。

ピノ・ノワールで造られるワインの王様といえば間違いなくブルゴーニュ・ワインですが、それに比べたらセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、ひょっとしたら生まれたばかりの王子様あたりでしょうか。

それでも・・・・・50年後、100年後には・・・・・・・あっ、生きてないか(汗)!

ブランド企業最大手の社長さんは「i フォンが20年後もブランド価値を持ち続けるとは思わないが、ドンペリニョンは20年後も価値を持ち続ける」と語ったのだそうですが、これから価値を高めて行きそうなワイン産地の一つがセントラル・オタゴだと思うのです。

 

 

 

 

 

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「フライング・キウイ」セントラル・オタゴのピノが アンビリー バリュー!

 あの、美味しいセントラル・オタゴのピノ・ノワールがお得に楽しめるというお話です。

ブルゴーニュワインでいうところの、いわゆるネゴシアンのもみたいなイメージでしょうか。ブドウの栽培農家、ワイン醸造、瓶詰めとそれぞれ専門家に委託しているメーカーさんのワイン。

委託製造と言ってもその造りはしっかりとしています。

自然環境に配慮した自然農法を実践。また非常に評価の高いスペシャリストがワイン造りを担当。セントラル・オタゴのテロワールを生かした繊細で複雑性に富んだ、非常にコスト・パフォーマンスの高いワインに仕上がっております。

ワイン業界の新しいビジネスモデルによる合理的な運営により、セントラル・オタゴ産のピノ・ノワールとして非常に競争力の高いクオリティと、価格設定を可能にしているワインではないでしょうか。

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【フライング・キウイ セントラル・オタゴ ピノ・ノワール 2009】AL13.5% 750ml 現在価格1900円外税

世界最南端のワイン生産地であるニュージーランドのセントラル・オタゴ。一日の寒暖の差が大きく、また降雨量の少ない乾燥した気候が素晴らしい味わいのピノ・ノワールを育てることは周知のとおり。

この寒暖の差がセントラル・オタゴのピノ・ノワールらしいキレイでピュアーな印象の酸味や、味わいの複雑さ深みをブドウに与えるのだそうです。だから他のどこの地のピノ・ノワールとも違う、特別な上質さがあるようにも思えるのです。

著名なワイン評論家の方々は「ことピノ・ノワールに関してはセントラル・オタゴは聖地だ!」とか「ピノ・ノワールの聖杯の地が見つけ出された!」などと、いかにセントラル・オタゴがピノ・ノワールにとって素晴らしい地なのかを表現しています。

セントラル・オタゴのピノ・ノワールとして、この味わいでこの価格は、ホントに ”アンビリー バリュー!”。

お得感が本当にヤバすぎる(素晴らしすぎる)、セントラル・オタゴのピノ・ノワールは如何でしょうか?

 

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「ミーシャズ・ヴィニャード」やっぱりスゴイぞセントラル・オタゴ!

ワイン造りの最南端であるニュージーランドのセントラル・オタゴにある非常に若いワイナリーです。

セントラル・オタゴのワインをそれほど多くは試飲したことがありませんが、この地のワイン造りにはスゴ過ぎるほどの可能性があるように思います。

寒暖の差がその味わいを生み出すのか、セントラル・オタゴ産ワインに感じられる奥深いミネラル感と、キレイにそして豊かに続く余韻は、高級ワイン産地として非常に高い可能性を秘めているように感じます。

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「口に含んだ瞬間に果実味がバクハツする」風味とは対照的な印象のワイン。ミネラル感とピュアーさを持つ「口に含むとそのピュアーな風味がスーっと余韻とともに継続する」ようなワイン。

白ワインはアルザスのワインをもっとピュアーにした感じでしょうか。

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赤のピノ・ノワールはピュアーさと力強さの両方をあわせ持つ飲み心地。滑らかな口当たりで、しっかりとしたキレイな余韻が素晴らしい。

輸入会社さんの資料によれば、2007年にファースト・ヴィンテージのピノ・ノワールをリリースした、非常に若いワイナリー。

ミーシャ&アンディー・ウィルキンソン夫妻がワイン造りを決意し、最良のピノ・ノワールを育てるのに適した冷涼の土地を探し求め、セントラル・オタゴ中央の雄大なダンスタン湖を望むベンディゴにある最高のロケーションに出会ったのが2001年。

2004年にニュージーランド随一栽培家ロビン・ダンシーさんを迎え4種のピノ・ノワールクローンを植えました。そして醸造責任者にはアタ・ランギで活躍していたオリー・マスターズさんを迎えてのスタートです。

手作業で造られる上質なワインは、アジアの食事に合わせて楽しんでもらいたいというミーシャの思いが強く表れたワインなのだそうで、若いワイナリーながら多くのワイン評論家やメディアから高い評価を得ているとのことだ。

この若すぎるほどに若い「ミーシャズ・ヴィニャード」もまたセントラル・オタゴとともに非常に将来性のあるワインナリーだと感じた次第です。

 

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「フェルトン・ロード」最南端の地で寒暖差が生むフィネス

前回のセミナー&試飲会の続き。こちらもピノ・ノワールで高い評価のニュージーランドワインの「フェルトン・ロード」です。

「フェルトン・ロード」も、果実味たっぷりのビッグなワインではなく、フィネスを持つエレガントな良質ワインを追求しているワイナリー。ユニークな地形の3カ所の畑からそれぞれのテロワールを表現したワインを生産している。

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【フェルトン・ロードの醸造家 ブレア・ウォルターさん】

 ブレアさんの印象は、誰からも好かれそうな好感の持てるイケメン醸造家、そしてそのクリアーで分かりやすい英語から知性が感じられます。

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フェルトン・ロードのピノ・ノワールもまたエレガントでピュアーな印象。大変にレベルの高い味わいです。また、全体の70%はピノ・ノワールだが、20%しか造られていないシャルドネもまたピュアーでミネラル感があり非常にレベルが高い印象を受けました。

そして、全体の10%しか造られていないリースリングもピュアーなミネラル感と、高級ドイツワインかと思うほどの甘み。レベルの高い甘口ワインです。

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 フェルトン・ロードの栽培や収穫はすべて手作業。全ての畑は有機やバイオダイナミック農法により育成されます。土壌中に生息する微生物や植物の活動を活発にし、自然生物の多様性で土壌バランスを整え、病気や害虫を自然予防しています。

2010年にはフェルトン・ロードのすべての畑がデメター認証を受けたのだそうです。

醸造においても天然酵母による発酵、人的介入を最小限に抑えた醸造、果汁やワインに過度な圧力や負担をかけないよう重力を利用した設計など、「自然の力」を重視する姿勢に徹しています。

いわゆる自然派ワインなんですね!

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ブレアさんはフェルトン・ロードのワインで最も重要なポイントを日中と夜の気温差だと言います。この気温差がキレイな酸や風味を生み出すのだと。

世界で最も南に位置するワイン生産地のセントラル・オタゴでは、収穫前の時期で日中は25~30度あり、夜には急激に気温が下がって-5度ぐらいになることもあるだとか。一日の気温差が30度以上の日もあることになります。南極に続く海は冷たく氷河やペンギンが見られるほど。

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フェルトン・ロードで最も古い樹はは21年で平均樹齢は13~14年なのだそうです。こちらも樹齢とともにワインの質をさらに向上させていきそうな、非常に将来性のあるワイナリーだと感じた次第です。

ニュージーランドワインの2013年ヴィンテージは過去に前例がないほどの素晴らしい年になりそうですが、このフェルトン・ロードに限っては寒暖の差があった2012年ヴィンテージの方が上回るようです。

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