「忠孝よっかこうじ」常識破りの濃厚泡盛

個人的に忠孝酒造さんの泡盛が大好きです。泡盛特有のバニラ系の風味がキレイに出ているバランスのよい味わいがたまりません。

そんな忠孝酒造さんから泡盛の新商品のサンプルが送られてきました。それも商品が誕生するまでのエピソードが漫画になった小冊子入り。忠孝さんの新商品への思い入れは相当なようです。

その新商品の泡盛は、アルコール度数が43度でボリューム感たっぷりの濃厚泡盛。泡盛というよりも、グラッパやホワイトラム、ジンなどと並ぶような、スピリッツ的な印象の泡盛なのです。

 2014022412180000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【忠孝 よっかこうじ(四日麹)】AL43% 720ml 1550円外税

 小冊子の漫画によれば、の「よっかこうじ」は泡盛としては常識破りの製法で造り出されるのだそうだ。

何が常識破りなのかといえば、まず「シー汁浸漬法」とよばれる昭和30年代に姿を消した製法の復活。その製法は原料のお米を洗わずに10時間ぐらい水に漬けこみ、それから蒸すのだそうだ。乳酸菌の働きが良くなるらしい。

次に蒸した米に黒麹菌をつけて麹造りを行うのだが、通常は2日間の工程を倍の4日間で行う。これにより黒麹菌が米の内部まで入って行く。通常は麹米の表面が黒くなるのだが、米がボロボロになるほどに菌が入り込むため色は白くなるのだそうだ。

その間蔵人は泊まり込みで1時間ごとに麹を見守らなければならないとのこと。

その後に水と酵母を入れてアルコール発酵、そして蒸留。

こうして、華やかな香りの中に洋梨のような甘みのある、濃さのある泡盛が出来上がるのだそうだ。

 おススメの飲み方は、その香りを一番感じるオン・ザ・ロック。それも浮かべた氷を指でゆっくりと回す「てぃーあんだマドラー」と呼ばれる方法。「てぃーあんだ」とは”手の脂”という意味で、「愛情を込めて手間ひまかける」という沖縄の言葉なのだそうだ。

 酒屋としてはこの43度の「よっかこうじ」には熟成によるポテンシャルがあるのではないかと感じた次第。素焼きの甕壺に入れて熟成させたなら、トロッとしてまろやかで、やわらかさのある極上な味わいの泡盛になるのではないでしょうか。

ロックが旨い、濃い旨味の新感覚な泡盛は如何でしょうか?

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ