3.11から一年、酒屋が見る価値観の変化

3.11の大震災から今日でちょうど一年。この震災で日本の若者の持つ価値観が変ったとの記事を新聞などでよく目にしました。東北のため自らボランティアに参加されたり、世の中のために人生の決断をされたりと、経済環境などとは違って人間社会は良い方向に向かっている気もします。

酒倶楽部ステップのような街場の酒屋でも、嗜好品であるお酒の流れを通して世間の人々の価値観の変化を感じます。それはたぶん経済的不況や、将来に対する不安感などの要素も加わっての変化かも知れませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酒屋にとっての大きな変化は、表で楽しむ酒類消費が少なくなり、家飲みや家飲みパーティーに代表されるように、家に帰ってお酒を楽しむ酒類消費が増えたこと。

それも、かなりスマートさを持っての消費動向に変ったようです。より経済的に、より健康的に、より環境にやさしく、より吟味してという感じでしょうか。そして消費行動に移る前には、ほとんど必ずインターネットで情報収集するのです。

上司に誘われて表でジ○ロとか飲まされて、「まっ・・・しょうがね~か!(汗)しばらく、お付き合いさせていただくかな!!」みたいな一昔前の状況とは、まったく違って来ているのです。その当時の方が、今の消費動向を見たら「この人達はマニアか!?」と感じてしまうかも知れませんね!(笑)

家に帰って奥さんや旦那さんとお酒を楽しむ場合には、お手頃なワインを支持される方が多いようです。デイリーワインとして気軽に楽しめる安くて美味しいワインですね。週末にまとめ買いをされて、その中に一本ぐらい”ちょっと贅沢なワイン”を加えたりもするわけです。

酒屋としては、この”ちょっと贅沢なワイン”で満足して頂けないと、その後にご来店頂けないこともあるため、酒屋の勝負どころなのかも知れません。また、輸入業者の試飲会に今まで以上に積極的に参加して、出来るだけ”旨安ワイン”を見つけることと、贈りものや特別の日に喜んで頂けるワインを仕入れることも大切です。

震災以降は酒類だけに限らず消費者の方々は、世のため人のため、自分達のために、より賢い消費者へと変化して来ていると感じます。インターネットなどで他の人の意見を取り入れた上で、自分の価値観での消費活動に移るスマートな消費者に応えるためのミッションは、酒屋として遣り甲斐のある仕事だと思いますし、専門店として生き残る唯一の道かも知れません。

 「絆」を強めるたの大切な場所で、「酒倶楽部ステップで買う酒は美味しいね!」って言って頂くために頑張りたいと思います。

 

 

 

 

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