昨年あたりまで中国の経済成長にともなって値上がりしていた、中国の高級酒である茅台酒を含む白酒メーカーが大胆な値引きで消費を増やそうとしているとのこと。
【御存じ田中角栄元首相が、日中国交回復の式典で乾杯を交わした中国の高級酒の「茅台酒」】
酒類専門誌「ドリンク・ビジネス」によれば、中国の消費者がビールやワインを好むようになり、白酒の売れ行きが良くないことから、最もアルコールの消費が高くなる夏場に、白酒メーカーが大幅な値引き販売を決めた。
メーカーでの値引き率は37%~50%だが、小売ベースでは平均60%の値下げとなっているのだとか。ワインやビールと違い、夏場は白酒の売上が落ち込み、価格も下がるが今年ほど大きい値下げ率ははじめて。
価格はここ3年間での最安値となった。この安値をうけて消費者や業者系は、秋のお祭りシーズンでの需要回復を当て込んで買いだめに動いているとのこと。
一方、実需の現場では、中国で白酒を飲んでいた人達の20%以上が、白酒のかわりにワインを飲むようになったとのこと。
秋のお祭りシーズンに価格は回復するが、ここ数年の高値に迫るほどの回復は見込めないようだ。
日本と同じ少子高齢化の問題を抱え、カンペー(一気飲み)の文化を持つ中国で、アルコール度数50度を超える白酒は、構造的な斜陽傾向があるように思えます。
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投稿日:2013年7月28日
カテゴリー:洋酒
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